2023年 文書情報管理関連製品・サービスの市場動向調査
調査目的
日本国内の文書情報マネジメント関連市場を対象とした調査を行うことにより、文書情報マネジメント関連の製品・サービスの市場規模、市場動向、現状の課題、および今後の展望についての指針を示す。
近年、成長が著しい文書情報マネジメントに関するデジタルサービスの市場動向も重点的に調査した。
調査概要
【調査実施機関・調査方法】
調査は公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(以下、JIIMA)の委託により、株式会社MM総研が実施。
調査方法は、製品・サービスの関連企業へのインタビュー、公開情報のデスクリサーチ、MM総研が実施したWebアンケート調査結果などを中心に、過去にJIIMAが実施した調査データや各種団体により公表された調査データなどを参考に推定した。
【データの定義】
- 各年度は4月から翌3月までを対象とした。
- 数値データは上記の方法にて収集した情報を分析・検討した上で推計・算出した。
- 金額は提供事業者の出荷金額とする。ただし、サービス価格に付帯料金を加えた金額を調査対象とした場合など、金額の算出において特記すべき内容がある場合には、各調査対象の「対象製品・サービスの定義」の項目に適宜記載する。
- 2021年度・2022年度は実績値、2023年度は見込値、2024年度・2025年度は予測値となる。
【調査期間】
2023年8月~2023年11月
【調査対象】
下記の製品・サービスを対象に調査を実施した。
- 表中の「」は個票番号に対応する。
- 詳細な定義は各市場の個票「対象製品・サービスの定義」の項目を参照のこと。
① 文書情報の入力・作成に関する製品・サービス
1 |
AI-OCR |
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定義 |
手書きの申込書や申請書などの入力業務を効率化させるために、イメージスキャナで読み取り、AIを利用して文字コードへ変換しデータ化するSaaS型もしくはパッケージ型ソフトウェア。 「AI-OCR」は技術名だが、同技術を利用してサービス化されたものを対象とする。 |
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2 |
ドキュメント処理ソフト |
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定義 |
Word、Excel、PowerPointやPDFなど複数のファイル形式に変換でき、編集、加工などの機能を備えた処理ソフトウェア。 SaaS型もしくはパッケージ型で提供される。 |
② 文書情報の管理に関する製品サービス
3 |
文書管理ソフト |
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定義 |
文書管理ツールは、文書データ利用の利便性を高める目的で導入される、文書管理機能(バージョン、文書属性、アクセス履歴、検索履歴などの機能)を有するソフトウェア。ECM(Enterprise Contents Management)は同様のコンテンツ管理機能を有するソフトウェア。 パッケージ型のみを対象とし、クラウド型は対象外とした。 |
4 |
電子帳票システム |
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定義 |
経理や監査業務を効率化するために、帳簿や基幹系システムから出力される帳票類を電子データとして保存し、検索・閲覧などが可能な機能を有するソフトウェア。パッケージ型・SaaS型を問わない。 本調査では「帳票作成サービス」と「帳票管理サービス」とに分けて分析した。 |
5 |
オンラインストレージ |
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定義 |
ユーザーに貸し出したディスクスペースにファイルをアップロードすることで、インターネット上で文書データの保管・共有できるWebサービス。 |
③ 文書の流通に関する製品・サービス
6 |
EDI(クラウド型) |
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定義 |
BtoB取引における受発注、出荷・納品、請求・支払い情報を電子化し、企業間で流通させるEDI(Electric Data Interchange)のうち、クラウド型で提供されるもの。 付随サービスなどの金額も含めて市場規模を算出した。 |
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7 |
電子署名サービス |
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定義 |
利用者の秘密鍵をHSM(Hardware Secure Module)などの安全な方法で格納し、利用者の要求に応じて電子署名を実施するソフトウェアコンポーネント。利用者のシステムに組み込み、データ連携により使用される。 電子署名機能を有するもので、電子証明書・タイムスタンプの発行機能の有無は問わない。サービスの用途を契約に限らない。 |
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8 |
電子印鑑/電子サイン |
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定義 |
電子印鑑…印鑑を用いたワークフローを電子化するために使用される、文書データに印影を付与するWebサービス。 電子サイン…ペンタブレットを使用し、契約などの場面で手書き署名をデータとして登録・保管するためのシステム。 |
④ 文書情報の保管・保存に関するサービス
9 |
マイクロフィルム関連 |
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定義 |
各種文字・画像データを保存・保管を目的に作成された写真フィルム。 |
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10 |
データ入力・保管・廃棄関連 |
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定義 |
本調査では①「データ入力代行」②「ドキュメントマネジメントセンター」――の2つを対象とした。 「データ入力代行」はデータ入力、紙文書の電子化サービスを対象とする。ただし、キーパンチなどの従来型のデータエントリーを除く。 |
⑤ 個別の業務の文書情報管理に関する製品・サービス
11 |
電子契約SaaS |
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定義 |
契約業務の電子化および管理の効率化を目的に、契約書の署名・文書上への押印付与機能に加え、履歴管理、先方との合意形成、書面共有など、一連の機能をもつSaaS形式で提供されるWebサービス。 |
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12 |
電子請求書SaaS |
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定義 |
請求業務の簡略化を目的に、請求データから自動的に請求書を発行する機能を有し、履歴管理や先方との書面共有、承認などの一連の機能をもつSaaS型のWebサービス。 本調査では「発行サービス」と「受取サービス」に分けて分析した。 |
目次
1.調査概要 3
2.調査結果 7
(1)2022年度の文書情報管理関連の市場規模 7
(2)2023年度以降の見通し 10
(3)製品・サービス群別の市場動向 14
① 文書情報の入力・作成に関する製品・サービス 14
② 文書情報の管理に関する製品・サービス 15
③ 文書情報の流通に関する製品・サービス 17
④ 文書情報の保管に関する製品・サービス 19
⑤ 個別の業務の文書情報管理に関する製品・サービス 21
3.個別市場の動向 22
1.AI-OCR 23
2.ドキュメント処理ソフト 28
3.文書管理 32
4.電子帳票システム 37
5.オンラインストレージ 43
6.EDI(クラウド型) 47
7.電子署名サービス 51
8.電子印鑑/電子サイン 55
9.マイクロフィルム関連 58
10.データ入力・保管・廃棄 61
11.電子契約SaaS 65
12.電子請求書SaaS 69
全74ページ
価格
2023年 文書情報管理関連製品・サービスの市場動向調査(PDFのみ)…1部5万円(税別)
2023年 文書情報管理関連製品・サービスの市場動向調査(PDF+簡易製本版)…1部6万円(税別)
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