法人PCの消費電力およびCO2削減に関する調査 

調査目的

企業が Chromebook や ChromeOS Flex(Windowsパソコン や Mac にインストールし、ChromeOS 化する)を活用することで、CO2排出量をどの程度削減することが可能か消費電力比較実験をおこない、その結果をまとめる。

調査概要

調査結果要旨

1.Chromebook の消費電力は Windows11 搭載PCより32%低い結果となった。
2.2023年から Chromebook や ChromeOS Flex を活用することで企業は2030年までにパソコン利用で発生する CO2 排出量を総じて5%から12%ほど削減できる可能性がある。

 

実施概要:消費電力測定

企業内で想定される利用要件を定めて消費電力の測定をおこなった。測定環境と内容は下表の通りとした。

対象機種は、Windows10Pro 搭載新品パソコン2機種、Windows11Pro 搭載新品パソコン2機種、Chromebook 2機種、Windows10Pro搭載中古パソコン(3年落ちモデル)2機種、さらに ChromeOS Flex をこれらの中古パソコンに導入し、あわせて8台10種とした。なお、試算では、下記4要件に定める状態別の時間をアイドリング、スタンバイを各5%ずつ、負荷テスト1、2状態を各40%と想定して試算した。



CO2削減量の試算

算出した消費電力量をもとに、以下の式を用いて、CO2排出量換算をおこなった。換算式は、環境省が推進する温室効果ガス排出量算定におけるサプライチェーン排出量算定法を引用した。パソコン使用時の電力消費をCO2排出に換算するためにSCOPE2の算定式を引用している。また期間内のCO2削減量を試算するために、パソコンの入れ替えパターンを複数想定して試算を行った。

 

式 CO2排出量=電気使用量×単位使用量当たりの排出量(係数*)

 

*係数は、経済産業省が公表する電気事業者別排出係数(特定排出者の温室効果ガス排出量算定用)を利用している。

 

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