国内クラウドサービス需要動向調査(2022年版)
調査目的
クラウドサービスの利用が定着し、今やさまざまなシステム構築に欠かせないサービスとなった。一方、昨今はマルチクラウド化・ハイブリッドクラウド化が進む中、インフラ管理業務の複雑化が新たな課題となっている。
クラウドサービスのうち、PaaSおよびIaaSの利用者の最新の実態を明らかにする。また、2020年度実績および今後5年間の市場規模を算出・予測する。さらに、PaaS・IaaSの構築・運用業務、およびセキュリティ・ネットワークの実態などについても調査し、クラウド活用の戦略構築、およびシナリオ検討のヒントとなるデータを提供する。
調査概要
※ 「自治体によるクラウドサービスの利用意向を知りたい」という皆様のご要望に応え『自治体ICT投資動向調査』も本資料と一緒に購入頂けるようになりました。詳しくは「PDFによる詳しいご案内」のP15をご覧ください。
調査手法:
Webアンケート調査を実施
国内の法人従事者のうち、下記の3条件に合致する者を対象
1.クラウドサービスのうち、PaaSおよびIaaSのどちらか、もしくは両方を、利用・検討している者。
2.下記の(a)~(c)の業務のうち、いずれかに従事する者。
(a)情報システム・ネットワークの管理・運用業務担当者
(b)情報システム等の導入にあたって、決裁や選定に関与する担当者
(c)ソフトウェアやシステムの開発業務担当者
3.クラウドサービスについて一定水準の知識があることを確認する質問に対し、適切に回答した者。
―予備調査(クラウドサービスの認知、利用・検討状況など)・・・33,922サンプル
―本調査(PaaSおよびIaaSの利用・検討実態)・・・1,042サンプル
対象市場:
国内法人ユーザーが利用するクラウドサービスを対象としている。クラウドの提供場所(データセンターのロケーション)を問わない。
分類:
国内クラウド市場を以下のセグメントに分けて定義した。なお、以下のセグメントは、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST:National Institute of Standards and Technology)による「The NIST Definition of Cloud Computing」を参考として作成した。
■パブリッククラウド(サービスモデル別)
「SaaS」…Software as a Service。クラウド基盤上で稼働するアプリケーションをインターネット等を経由して提供するサービス
「FaaS」…Function as a Service。特定の機能や関数を「REST API」や「HTTP」、「モバイルアプリ」などで呼び出し、その実行環境をインターネット等を経由して利用できるサービス。サーバレスで処理を実行でき、利用した機能分だけ料金計算されるのが特徴
「PaaS」…Platform as a Service。サーバなどのインフラ(IaaS)に加えて、OSやフレームワーク、アプリケーションの開発・実行環境をインターネット等を経由して利用できるサービス。
「IaaS」…Infrastructure as a Service。マルチテナント(共有)型の仮想マシンなどの基盤をインターネット等を経由して利用できるサービス。
■プライベートクラウド(実装・配置モデル別)
「コミュニティクラウド」…自治体や銀行など特定業種に最適化された機能を提供するクラウドサービス。
「デディケイテッドクラウド」…クラウドサービス事業者が特定のユーザー企業に対して提供する専有(ホステッド)型のクラウドコンピューティング環境。例えば、Amazon VPC、IBM Cloud Virtual Private Cloudなどが挙げられる。
「オンプレミス型プライベートクラウド」…ユーザーが所有するIT資産によって構築・管理されるクラウド(所有型)。サーバなど自社で保有するインフラ上にクラウドコンピューティング環境を構築し利用するサービス。
「ベアメタルクラウド」…クラウドのように柔軟な利用が可能な専有型の物理サーバサービス。例えば、AWS EC2 ベアメタルインスタンス、IBM Cloud Bare Metal Serverなどが挙げられる。
■ホスティングサービス(※オプション)
「共用ホスティング」…サーバの特定区画をレンタルして利用するサービスで、複数の事業者間でサーバを共用する利用形態
「専用ホスティング」…サーバの特定区画をレンタルして利用するサービスで、1台を専有的に使用可能な形態
「VPS(Virtual Private Server)」…「仮想専用サーバ」であり、共用サーバを仮想的に専有化する利用形態
分析内容:
・クラウドサービスの市場規模・予測(2020年度~2026年度)
・クラウドサービス、特にPaaS/IaaSにおける利用・検討サービス、選定ポイント、導入目的
・クラウドサービス、特にPaaS/IaaSの利用用途
・PaaS/IaaSの設計・構築、運用時の課題
・企業におけるクラウドサービスおよびICTへの投資動向 など
調査期間:
2022年6月9日~17日
目次
Ⅰ.調査概要
1.調査目的
2.調査手法・形式
3.調査機関(Webアンケート実施期間)
4.調査対象者・属性
Ⅱ.調査結果サマリー
1.市場規模
2.概況・トピックス
Ⅲ.国内クラウドサービス需要動向の調査結果
§1 クラウドサービス利用実態
1.クラウドサービスの利用・検討状況
2.クラウドサービスの導入状況
3.新規システム構築の考え方
4.システムを構成する機能に対するPaaS/IaaS/各種サービスの組み合わせ
5.利用しているクラウドサービス
6.オンプレミス環境ならではの価値
§2 PaaS/IaaSの利用実態
7.PaaSの利用用途と使い分け
8.IaaSの利用用途と使い分け
9.PaaS/IaaSを利用しない理由
§3 PaaS/IaaSの導入計画・サービス選定
10.PaaS/IaaSの導入により解決したいシステム上の課題
11.PaaS/IaaS導入における主な相談相手
12.PaaS/IaaSの機能の重要度
§4 PaaS/IaaSの導入・設計・構築
13.PaaS/IaaSの導入・設計・構築時の課題
14.PaaS/IaaSの構築事業者と選定時に重視すること
15.導入しているネットワークサービス
16.導入しているセキュリティサービス
§5 PaaS/IaaSの運用
17.PaaS/IaaSの運用実態
18.PaaS/IaaSの運用事業者と選定時に重視すること
19.自社運用時の課題
20.マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの統合管理の状況
§6 クラウドサービスおよびICTへの投資状況
21.クラウドサービスの利用額・利用見通し
22.円安が持続した場合のAWS/Azure/GCPの利用状況
23.全社のICT投資額・投資見通し
Ⅳ.国内ホスティングサービス需要動向の調査結果
§7 ホスティングサービスの需要動向
24.ホスティングサービスの利用・検討状況
25.ホスティングサービスの利用用途
26.ホスティングサービスの利用オプションサービス
27.ホスティングサービスの申込状況
28.ホスティングサービスの年間利用額
価格
30万円(税別)
※ホスティングサービスオプションを追加する場合、35万円(税別)
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株式会社MM総研
担当:加太
TEL 03-5777-0161(代表) FAX 03-5777-0163
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