企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス」を発表
2025年2月、ソフトバンクグループはOpenAIと、個々の企業の全てのシステムやデータを安全に統合し、その企業専用にカスタマイズされた企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」の開発と販売に関するパートナーシップを発表した。日本の主要企業に対して、クリスタル・インテリジェンスを独占的に販売していくことを目的とした合弁会社「SB OpenAI Japan」を設立する予定。日本企業特有のニーズに対応したAIエージェントの導入を促進するとともに、グローバル規模でのモデルを構築する。
パソコン、インターネット、ブロードバンド、スマートフォンと変遷してきた「情報革命」の中心がAIとなった現在、ソフトバンクグループは、人類の進化のためにASIを実現することを使命に掲げる。その道程にあるAGIを実現するにはOpenAIが最重要パートナーだと位置づけている。またAGIの恩恵を人類全体にもたらすというOpenAIのミッションに共感し、2025年はじめまでに、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2から同社へ合計22億ドルを投資し、2025年4月には最大400億ドル(うち100億ドルは外部投資家にシンジケーション予定)の追加投資を発表した。
Stargate Project、またクリスタル・インテリジェンスはどちらもスタートした段階だが、これらの活動が実ったとき、社会が大きく変わるほどのインパクトがあると高い評価を得ている。また、グループ傘下には、国内外に多様なAI関連企業が数多く存在する。孫氏は今年6月の株主総会で「グループをあげて、10年後にASIのNo.1プラットフォーマーになりたい」と語っており、今後もAGI、ASIの実現に向けたソフトバンクグループの積極的な活動に注目だ。