MM総研大賞2010 ニュースリリース「MM総研大賞2010」 審査結果のお知らせ

2010年06月14日

■大賞は日本経済新聞社の「日本経済新聞 電子版」が受賞
■次世代ネットワーク製品・サービス部門は、ソニー、Google、日本経済新聞社(大賞も同時受賞)が獲得
■グリーンIT賞にはNECを選出、ものづくり優秀賞は、パナソニック、富士通が受賞
■話題賞は、NTTドコモ/ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(共同受賞)、アップルジャパン、Twitter, inc.、東芝、イー・モバイル、日本IBM、キングジム、コナミデジタルエンタテインメントを選出

MM総研(東京都港区、所長 中島 洋)は、この度「MM総研大賞2010」 (審査委員長:安田 浩  東京大学名誉教授)の最終審査を終え、大賞および次世代ネットワーク製品・サービス部門賞、グリーンIT賞、ものづくり優秀賞、話題賞を決定致しました ので、その結果をお知らせ致します。

 「MM総研大賞」は、IT分野の市場、産業の発展を促すきっかけとなることを目的に、MM総研が2004年に創設した表彰制度です。2010年度の今回が7回目になります。優れたIT技術で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいる企業を表彰するものです。

  今回7回目となる「MM総研大賞2010」では、次世代のブロードバンド&ユビキタス社会の核となる製品・サービス分野を3分野選定し、分野毎に「最優秀 賞」を選出。その他、IT産業に大きなインパクトを与えた製品・サービスを「話題賞」として、さらに日本が世界に誇る “ものづくり” の分野で代表的な商品を「ものづくり優秀賞」として選定しています。また、省エネなど環境配慮に優れた製品・サービスを「グリーンIT 賞」として選出しています。最終的にこれらの中から最もIT産業の発展に寄与した製品・サービスを「MM総研大賞」として表彰します。

  最終選考は、安田 浩 東京大学名誉教授を委員長とする審査委員会の厳正な審査のもと行われ、「大賞」は日本経済新聞社の『日本経済新聞 電子版』に決定致しました。また、同商品は次世代ネットワーク製品・サービス部門 デジタルマスメディア分野でも最優秀賞を獲得しています。

  「日本経済新聞 電子版」は、既存メディアがデジタルメディアへと移行する流れが加速している中で、無料のネットサービスとは一線を画し、信頼性とネットの便利さを両立さ せた有料サービスとして発展していく大きな一歩となり得る点で高い評価を集めました。10年3月末のサービス開始以来、有料会員6万を含めた登録会員は 40万を突破(※10年5月末時点)。Webアンケートでも、法人・個人の両方で2010年度の話題性、将来的影響力で圧倒的な支持を集めました。以上の 理由などから審査委員会でも全14商品の中で最高の評価に値すると判断したため、満場一致でMM総研大賞2010の「大賞」に決定しました。

  その他、「次世代ネットワーク製品・サービス部門」(3分野)では、以下の3商品が受賞しました。まず、ネットワークインフラの整備や液晶・プラズマディ スプレイの薄型化などにより、既存の広告市場に取って代り、市場の拡大が見込まれている電子広告分野(デジタルサイネージ)です。その電子広告を支えるシ ステムを対象とした “デジタルサイネージ(システム)分野”では、ソニーの『デジタルサイネージASPサービス』が最優秀賞に輝きました。次に、ネットワーク経由でITリ ソースをこれまで以上に柔軟に利用できるようにする “クラウドサービス分野”では、グーグルの『Google Apps Marketplace』が最優秀賞を獲得しました。最後に “デジタルマスメディア分野”では、日本経済新聞社の『日本経済新聞 電子版』が最優秀賞に選定され、大賞との同時受賞となりました。

 「グリーンIT賞」では、オフィスの省エネを全体最適の観点から実現するNECの「オフィスまるごとエコ」が選ばれました。

  「ものづくり優秀賞」では、フルハイビジョンとして日本初の3Dテレビとなるパナソニックの『3D VIERA VT2シリーズ』と、PCの電源がOFF状態でも遠隔操作によるデータ消去を実現する富士通の『ノートPCの紛失・盗難対策ソリューション 「CLEARSURE」対応PC』が選出されました。

 「話題賞」は、アンドロイドスマートフォン市場の将来性の高さを証明したNTTド コモ/ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの『XperiaTM』、誰もが直感的に操作でき、従来のカテゴリーにはない魔法の様な多機能型 端末であるアップルジャパンの『iPad』、140文字以内の短文を駆使したリアルタイムコミュニケーションツールとして世界的に利用者が拡大している Twitter,inc.の『Twitter』、地上デジタル放送8チャンネルの同時連続録画を可能とするなど、今後のテレビの進化における一つの方向性 を示した東芝の『CELLレグザ』、いつでもどこでも多彩な無線LAN機器をインターネットに接続でき、モバイルブロードバンド時代の到来を象徴する イー・モバイルの3G一体型モバイルWiFiルーター『Pocket WiFi 』、企業内クラウドやデータセンターにおいて、短期間の内にクラウド環境を利用できるクラウドのオールインワンパッケージである日本IBMの『IBM CloudBurst』、持ち運びに優れ、単機能・特化型端末として人気を博しているキングジムのデジタルメモ『ポメラ』、現実と同じ時間で、キャラク ターとの恋愛を楽しむことができるコミュニケーションゲームとしてヒット中のコナミデジタルエンタテインメントの『ラブプラス』が選ばれました。

 以上により、受賞製品・サービスは、「大賞」・「次世代ネットワーク製品・サービス部門賞」の同時受賞1、次世代ネットワーク製品・サービス部門賞2、グリーンIT賞1、ものづくり優秀賞2、話題賞8で、合計14商品となりました。


受賞企業はご覧の通りです。


【MM総研大賞】最優秀賞 兼
【次世代ネットワーク製品・サービス部門】デジタルマスメディア分野 最優秀賞

  ◆日本経済新聞社 「日本経済新聞 電子版」


【次世代ネットワーク製品・サービス部門】

・デジタルサイネージ(システム)分野 最優秀賞
   
  ◆ソニー「デジタルサイネージASPサービス」

・クラウドサービス分野 最優秀賞

  ◆グーグル「Google Apps Marketplace」 

 
【グリーンIT賞】

・NEC 「オフィスまるごとエコ」


【ものづくり優秀賞】

・パナソニック 「3D VIERA VT2シリーズ」

・富士通 「ノートPCの紛失・盗難対策ソリューション『CLEARSURE』対応PC」

【話題賞】

・NTTドコモ/ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ「Xperia(TM)」

・アップルジャパン 「iPad」

・Twitter,inc.「Twitter」

・東芝 「CELLレグザ」

・イー・モバイル 「Pocket WiFi」

・日本IBM 「IBM CloudBurst」

・キングジム 「ポメラ」

・コナミデジタルエンタテインメント 「ラブプラス」

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※[参考] これまでの「大賞」受賞企業は、以下の通りです。

MM総研大賞2004 :松下電器産業(Panasonic)「DIGA」 (DVDレコーダー)
MM総研大賞2005 :シャープ 「AQUOS」 (液晶テレビ)
MM総研大賞2006 :アップルコンピュータ 「iPod + iTunes Music Store」
         (携帯音楽プレイヤー+音楽配信サービス)
MM総研大賞2007 : JR東日本「Suica」「モバイルSuica」と
PASMO協議会「PASMO」の共同受賞(ICカード)
MM総研大賞2008 : ソニー 有機ELテレビ 「XEL-1」 (有機ELテレビ)
MM総研大賞2009 : トヨタ自動車 「Prius」


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MM総研大賞 2010 概要

【参考1】 MM総研大賞2010の開催主旨

「MM総研大賞2010」は、IT分野の市場、産業の発展を促すきっかけとなることを目的に、MM総研が2004年に創設した表彰制度です。2010年度の今回が7回目になります。優れたIT技術で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいる企業を表彰するものです。

【参考2】 表彰対象分野

1. 次世代ネットワーク製品・サービス部門
①デジタルマスメディア分野
②デジタルサイネージ(システム)分野
③クラウドサービス分野

2.グリーンIT賞  (1~2商品)

3. ものづくり優秀賞 (1~2商品)

4.話題賞 (7~8商品)

【参考3】 評価基準

◆次世代ネットワーク製品・サービス部門
ブ ロードバンド&ユビキタス社会の核となる製品・サービスが対象。その対象となる製品・サービス事業全般に対する「認知度」、「信頼性」、「使いやすさ」、 「先進性/革新性」、「独創性」、「価格妥当性」、「市場性」に加え、将来性を図る評価軸として、「基盤製品・サービスとしての可能性」(※一つの製品・ サービスの上に大きな付加価値市場ができ上がる基盤サービス・製品となる可能性)などの項目を評価基準とする。

◆グリーンIT賞
環 境への負荷が少ないIT製品・サービス(ITのグリーン化)、または、環境負荷の削減を実現するIT製品・ サービス(ITよるグリーン化)を対象とする。また、環境配慮に優れた技術によって、地球環境や社会的な貢献にとどまらず、サービス提供事業者自らの企業 価値向上にも貢献する製品・サービスを対象とする。

◆ものづくり優秀賞
「ものづくり優秀賞」は、日本が世界に誇れる“ものづくり”の分野で、卓越した技術で「先進性」「革新性」などに優れ、市場からも高く評価されている製品を対象とする。

◆話題賞
「話題賞」は、IT産業に大きなインパクトを与え、大きな話題を集めた製品・サービスを対象とする。09年度の話題性などに加え、今後のIT業界全体への影響度の大きさも評価基準とする。


【参考4】 評価方法

◆次世代ネットワーク製品・サービス部門
個人消費者およびビジネスユーザーを対象としたインターネットアンケート(2,000件)、またノミネート企業に対する簡易取材結果を評価材料として、外部有識者を含む審査委員会の協議により、受賞企業を決定する。

◆グリーンIT賞
対 象となる製品・サービスの 「認知度」、「環境への貢献度」、「市場性」などを評価項目として、個人消費者およびビジネスユーザーを対象としたインターネットアンケート(2,000 件)を実施。これを基に選出された製品・サービスに関し、外部有識者を含む審査委員会が、受賞企業を決定する。

◆ものづくり優秀賞
外部有識者を含む審査委員会が、日本が世界に誇れる“ものづくり”の分野で、「先進性」「革新性」などに優れ、今後のブロードバンド&ユビキタス社会を支えていく先進的な技術が活かされていると評価される製品を選定する。

◆話題賞
個人消費者およびビジネスユーザーを対象としたインターネットアンケート(2,000件)を基に選出された製品・サービスに関し、外部有識者を含む審査委員会が、「話題性」や「今後のIT業界への影響度」などを選考基準に、「話題賞」を選定する。

◆MM総研大賞
次 世代ネットワーク製品・サービス部門賞、ものづくり優秀賞、グリーンIT賞、話題賞に選出された製品・サービスに関し、外部有識者を含む審査委員会が、 「ブロードバンド&ユビキタス社会への貢献度」「今後のIT業界への影響度」などを選考基準に、MM総研大賞を選定する。


【参考5】 審査委員

審査委員長 
・安田 浩 東京大学名誉教授 東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科教授

審査委員 
・前川 徹 社団法人コンピュータソフトウェア協会 専務理事 
      国際大学グローバルコミュニケーションセンター主幹研究員
・藤沢 久美 シンクタンク・ソフィアバンク副代表 法政大学大学院 客員教授
・北村 森 商品ジャーナリスト、サイバー大学客員教授
・横田 英明 MM総研 取締役研究部長

【参考6】 表彰式/レセプション

日    時  : 2010年7月14日(水) 16時30分~
受付開始  : 16時
表 彰 式   : 16時30分~
・各賞 受賞企業への表彰盾の授与
・大賞企業様の受賞挨拶

レセプション: 17時30分~(懇親会、立食パーティー)

場 所   : シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1‐1‐50)