MM総研大賞2007 ニュースリリース「MM総研大賞2007」実施と審査結果のお知らせ ―IT市場の発展に貢献した製品・サービスを表彰、今年が第4回目の実施―
2007年06月14日
■大賞はJR東日本「Suica」「モバイルSuica」とPASMO協議会「PASMO」が共同受賞
■部門賞はシャープ、セールスフォース・ドットコムが獲得
■ものづくり優秀賞にはNEC、シャープ、話題賞にはソフトバンクモバイル、ミクシィ、富士通、マイクロソフト、NEC&NTT、バッファロー、サイバー大学、サイボウズを選出
MM総研(東京都港区、所長 中島 洋)は、この度「MM総研大賞2007」(審査委員長:石田晴久 東京大学名誉教授)の最終審査を終え、大賞および最優秀部門賞、ものづくり優秀賞、話題賞を決定いたしましたので、その結果をお知らせいたします。
「MM総研大賞2007」は、IT分野で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいるベンダーを表彰するもので、2004年に創設し、今年が4回目とな ります。次世代のブロードバンド&ユビキタス社会の核となる製品・サービス分野を、コンシューマー、ビジネス両分野から2部門選定し、部門毎に「最優秀部 門賞」を選出。また、IT産業に大きなインパクトを与え、大きな話題を集めた製品・サービスに対して「MM総研大賞 話題賞」として表彰しております。また、今回より、日本が世界に誇る“ものづくり”の分野で代表的な商品を表彰する「ものづくり優秀賞」を新設しておりま す。最終的にこれらの中から、もっともIT産業の発展に寄与したと思われる製品・サービスを「MM総研大賞」として表彰します。
最終選考は、石田 晴久 東京大学名誉教授を委員長とする審査委員会の厳正な審査のもと行われ、「大賞」はJR東日本「Suica」「モバイルSuica」とPASMO協議会「PASMO」の共同受賞に決まりました。
「Suica」と「PASMO」は今年3月に相互利用を開始。首都圏では1枚のICカード乗車券で、JR、私鉄、地下鉄、バスのほとんどが利用できるよう になりました。相互利用の実現は、「ICカードインフラ」を飛躍的に拡大させたほか、ICカード乗車券として子供から大人まで交通利用者の利便性を格段に 向上させるなど、IT技術を用いた社会的貢献という点でも高く評価されました。他方、ケータイ対応やクレジットカードとのリンク、ショッピング可能な店舗 の拡大など、利用シーンが日々拡大しており、利便性がアップし続けています。これらの点、特に相互利用の実現による市場のメリットやIT産業への貢献は、 全14商品の中で最高の評価に値すると判断したため、共同受賞という形で、MM総研大賞2007の「大賞」を受賞する結果となりました。なお、複数社によ る大賞受賞は、今回が初めてとなります。
その他、正規2部門では、ワンセグ対応機器部門で、シャープの「AQUOSケータイ」、企業向 けソフトウェア(SaaS)部門で、セールスフォース・ドットコムの「Salesforce」がそれぞれ最優秀部門賞を獲得しました。今回より新設され た、ものづくり優秀賞では、NECの薄型折りたたみ式ケータイ「N703iμ」と、シャープの大画面高機能薄型テレビ「AQUOS」Rシリーズが選出され ました。
また、話題賞は、ソフトバンクモバイル「ホワイトプラン」「Wホワイト」、ミクシィ「mixi(ミクシィ)」、富士通「らくら くホンⅢ」(F882iES)、マイクロソフト「Windows Vista(TM)」、NECとNTT「メルロボ連絡帳」(共同受賞)、バッファロー「ちょいテレ」、サイバー大学「サイバー大学」、サイボウズ「サイボ ウズ ブログ」が選ばれました。以上により、受賞製品・サービスは大賞2、最優秀部門賞2、ものづくり優秀賞2、話題賞8で、合計14商品となりました。
なお、これまでの「大賞」受賞企業は、初回2004が松下電器産業(Panasonic)「DIGA」、2005がシャープ「AQUOS」、2006が アップルコンピュータ「iPod + iTunes Music Store」、そして今回2007がJR東日本「Suica」「モバイルSuica」とPASMO協議会「PASMO」の共同受賞となりました。
※ MM総研大賞は、MM総研の「ブロードバンド&ユビキタス時代に対応し、わが国のIT産業の健全な発展と市場拡大をバックアップする」との設立趣旨に基づ き、その活動の一環として04年6月に創設いたしました。また、第三者機関によるIT分野のランキングや表彰制度が、これまで数少なかったことも創設意図 の1つとしております。
受賞企業はご覧の通りです。
◆MM総研大賞
JR東日本「Suica」「モバイルSuica」とPASMO協議会「PASMO」の共同受賞
◆ワンセグ対応機器部門
最優秀賞 シャープ「AQUOSケータイ」
◆企業向けソフトウェア(SaaS)部門
最優秀賞 セールスフォース・ドットコム「Salesforce」
◆ものづくり優秀賞
NEC「N703iμ」
シャープ「AQUOS」Rシリーズ
【話題賞】
◆ソフトバンクモバイル「ホワイトプラン」「Wホワイト」
◆ミクシィ「mixi(ミクシィ)」
◆富士通「らくらくホンⅢ」(F882iES)
◆マイクロソフト「Windows Vista(TM)」
◆NEC&NTT「メルロボ連絡帳」 ※2社共同受賞
◆バッファロー「ちょいテレ」
◆サイバー大学「サイバー大学」
◆サイボウズ「サイボウズ ブログ」
【参考1】MM総研大賞2007の開催主旨
「MM総研大賞2007」は、IT分野の市場、産業の発展を促すきっかけとなることを目的に、MM総研が2004年に創設した表彰制度です。2007年度 の今回が4回目になります。IT分野で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいるITベンダーを表彰するものです。
【参考2】2007年度の評価対象分野(※正規2分野)
①ワンセグ対応機器 (ケータイ、PC、カーナビ、電子辞書、チューナー他周辺機器)
②企業向けソフトウェア (SaaS)
*上記製品・サービスを2006年4月より2007年3月までの間に提供する主要企業。
※上記の正規2分野のほか、ものづくり優秀賞、話題賞に関しても評価・選定を行う。
【参考3】 評価基準
◆正規2分野
・対象となる製品・サービス事業全般の「認知度」「信頼性」「親しみ易さ」「使い易さ」「多機能性」「革新性」「独創性」、及び企業の取り組みなどを総合的に評価。
・「独創性」では、ノミネートされた各企業が1つだけ自薦する製品・サービスについて、アンケート評価などを実施。
◆話題賞
「話題賞」に関しては、IT産業に大きなインパクトを与え、大きな話題を集めた製品・サービスを個人消費者及びビジネスユーザーを対象としたアンケートで 事前選出し、審査委員会にて最終選定する。評価基準は、「06年度話題性」「07年度話題性」「将来的影響力」の3つとする。
◆ものづくり優秀賞
「ものづくり優秀賞」は、日本が世界に誇れる“ものづくり”の分野で、卓越した技術で「先進性」「革新性」などに優れ、市場からも高く評価されている製品を、審査委員会にて総合的に評価、選定する。
【参考4】 評価方法
◆正規2分野
個人消費者およびビジネスユーザーを対象としたインターネットアンケート(2,000件)、街頭アンケート、またノミネート企業に対する簡易取材結果を評価材料として、外部有識者を含む審査委員会が「各部門最優秀賞」を決定する。
◆話題賞
IT関連9分野58商品をまず候補として選出し、インターネットアンケートと外部有識者を含む審査委員会の審査を経て、最終的に8商品を話題賞に決定。評価基準は、「06年度話題性」「07年度話題性」「将来的影響力」の3つとする。
◆ものづくり優秀賞
外部有識者を含む審査委員会が、日本が世界に誇れる“ものづくり”の分野で、「先進性」「革新性」などに優れ、市場性も高く、今後のブロードバンド&ユビキタス社会を支えていく先進的な技術が活かされていると評価される製品を選定する。
◆MM総研大賞
正規部門、話題賞、ものづくり優秀賞に選出された製品・サービスに関し、外部有識者を含む審査委員会が、「ブロードバンド&ユビキタス社会への貢献度」「今後のIT業界への影響度」などを選考基準に、MM総研大賞を選定する。
【参考5】 審査委員
審査委員長 石田 晴久 サイバー大学 IT総合学部 学部長・教授 理学博士
東京大学名誉教授
審査委員 前川 徹 富士通総研 経済研究所 客員研究員
国際大学グローバルコミュニケーションセンター
主幹研究員
審査委員 藤沢 久美 シンクタンク・ソフィアバンク副代表
法政大学大学院 客員教授
審査委員 北村 森 日経トレンディ編集長
審査委員 池澤 忠能 MM総研 主任研究員
【参考6】 表彰式/レセプション
日 時 : 2007年7月10日(火) 16時30分~
受 付 開 始 : 16時
表 彰 式 : 16時30分~
・大賞受賞企業様、各部門の最優秀企業様、ものづくり優秀賞
受賞企業様、話題賞受賞企業様への表彰状授与
・大賞受賞企業様代表1社の受賞挨拶など
レセプション : 17時30分~
・懇親会、立食パーティー
場 所 : シェラトン都ホテル東京 (東京都港区白金台1‐1‐50)