スマートソリューション部門
半導体分野
最優秀賞

新時代を支えるGPU アーキテクチャ

NVIDIA Blackwell NVIDIA

生成 AI とアクセラレーテッド・コンピューティングの新時代を支える

「NVIDIA Blackwell」は、AI(人工知能)と高性能コンピューティングを支えるNVIDIAの最新GPU(画像処理半導体)アーキテクチャだ。NVIDIAは、CPU(中央演算処理装置)、GPUなどのコアシステムをそれぞれの得意な処理に合わせて使い分けることで計算を効率化する「アクセラレーテッド・コンピューティング」によるAI活用を推進している。今後のAIの進化や実社会へのAIやデジタルツイン活用の促進に大いに貢献するソリューションであると高く評価された。

高性能・高効率な性能を備えるGPU

Blackwellは前世代である「NVIDIA Hopper」の約2.5倍の2080億個ものトランジスターを備え、GPU1基で20ペタフロップス(1ペタフロップスは1秒間に1000兆回の浮動小数点計算が可能)と高い演算処理性能をもつ。AIモデルのトレーニングや推論に適しており、演算処理の高速化・効率化を実現している。GPU自体の機能向上のほかに、GPU同士やGPU-CPU間の高速接続技術であるNVLinkがさらに進化し、帯域幅が大幅に拡張されたことも演算処理機能向上に大きく寄与した。このBlackwellを基盤としたNVIDIA B200 GPUを8基搭載した「NVIDIA DGX B200」は旧製品である「NVIDIA DGX H100」に比べトレーニング性能で3倍、推論性能で15倍の演算機能向上を実現している。

Blackwell アーキテクチャの DGX B200とHopper アーキテクチャの DGX H100の性能比較

NVIDIAのエコシステムとの連携で真価を発揮

NVIDIAではBlackwellをキーコンポーネント(基幹部品)としたハードウエアやソフトウエア、プラットフォーム、AIモデルなど様々な製品やサービスを開発している。BlackwellをはじめとしたNVIDIA製GPUの機能を最大化してユーザーがAI開発・運用・推論をフルスタック(領域横断)で行うプラットフォームをNVIDIAのエコシステムとして提供している。Blackwellは現在、NVIDIAのエコシステムの最上位に位置する強力なハードウエアであり、既存のソフトウエア、ネットワーキング、そしてパートナーソリューションと統合することで、AI時代の新たな産業革命を推進する〝エンジン〟としての役割を担う。また、このエコシステムの中核を担うNVIDIA CUDA(Compute Unified Device Architecture)プラットフォームもBlackwellのハードウエア特性を最大限に引き出すよう最適化されている。

Blackwellは、大規模なAIファクトリー向けの「GB200 NVL72」から、小型のパーソナルAIスーパーコンピューターである「NVIDIA DGX Spark」まで、幅広い製品ラインナップのキーコンポーネントとして搭載されている。フィジカルAI開発のためのプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」では、デジタルツインによる工場のシミュレーション、ロボティクス開発といった様々な産業アプリケーションを加速する演算処理をBlackwellが担っている。これらのプラットフォームはNVIDIAの高速ネットワークソリューションと組み合わせることで、大規模クラスター環境でのペタバイト級の大量データ処理と分散AIトレーニングも可能にしている。

パーソナルAIスーパーコンピューターのNVIDIA DGX SparkとNVIDIA DGX Station

NVIDIAが目指すAIを身近に感じられる未来

NVIDIAは、AIと現実世界との融合が進み、ロボティクスや自動運転などへ活用するフィジカルAIに着目している。フィジカルAIの実装には、シミュレーション環境でのAIのトレーニング、デジタルツイン内で検証したAIの現実世界への導入といったステップが必要だ。エッジコンピューター、データセンター、デジタルツインの3つの環境が整うことが重要で、Blackwellはその中のどの環境整備にも重要なコンポーネントとなる。ちなみにフィジカルAI開発のための世界基盤モデルである「NVIDIA Cosmos」でもBlackwellの活用が可能だ。物理世界を理解し、リアルタイムで情報のやり取りができるAIの登場は、AIをより身近なものにしていくだろう。現状のAIはデータセンターの中でのみ運用されているが、NVIDIAはAIと現実世界との接点を増やし、より自然なやり取りができるようになることを目指していく。

フィジカルAI開発のためのNVIDIA Omniverseの活用イメージ

受賞製品・サービス一覧

2025年 大賞

スマートソリューション部門
次世代モビリティ分野 最優秀賞

次世代モビリティ分野 最優秀賞

SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)

株式会社SkyDrive

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

watsonx

日本アイ・ビー・エム株式会社

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

「Stargate Project」や「クリスタル・インテリジェンス」など、AGI、ASIの実現に向けた取り組み

ソフトバンクグループ株式会社

2025年

スマートソリューション部門
半導体分野 最優秀賞

半導体分野 最優秀賞

NVIDIA Blackwell

NVIDIA

2025年

スマートソリューション部門
光通信サービス分野 最優秀賞

光通信サービス分野 最優秀賞

All-Photonics Connect powered by IOWN

NTT東日本株式会社/NTT西日本株式会社

2025年

スマートソリューション部門
光通信インフラ分野 最優秀賞

光通信インフラ分野 最優秀賞

光海底ケーブル事業

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
非地上通信分野 最優秀賞

非地上通信分野 最優秀賞

au Starlink Direct

KDDI株式会社

2025年

スマートソリューション部門
衛星データ分野 最優秀賞

衛星データ分野 最優秀賞

「Marble Visions」の取り組み

株式会社NTTデータ/株式会社Marble Visions

2025年

スマートソリューション部門
地域モビリティ分野 最優秀賞

地域モビリティ分野 最優秀賞

「KANSAI MaaS」

関西MaaS協議会

2025年

スマートソリューション部門
DX支援分野 最優秀賞

DX支援分野 最優秀賞

BluStellar

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
DXソリューション分野 最優秀賞

DXソリューション分野 最優秀賞

未来のコンビニ「Real×Tech Convenience」などにおける協業

三菱商事株式会社/KDDI株式会社/株式会社ローソン

2025年

スマートソリューション部門
スマートデバイス分野 最優秀賞

スマートデバイス分野 最優秀賞

コストパフォーマンスの高いスマートフォンなどの製品群

小米技術日本株式会社(シャオミ・ジャパン)

2025年

スマートソリューション部門
次世代ロボット分野 最優秀賞

次世代ロボット分野 最優秀賞

ミミズ型管内走行ロボット「Sooha🄬

株式会社ソラリス

2025年

スマートソリューション部門
最優秀賞

最優秀賞

リサーチや執筆のためのAIアシスタントツール「NotebookLM」

グーグル合同会社