GIGA端末とOSの更新需要で出荷台数は過去最高

「2025年暦年 国内パソコン出荷台数調査」

2026年02月27日

■2025年の国内パソコン出荷台数は前年比42.9%増の1782.6万台と過去最高に

■出荷金額は同36.7%増の2兆448億円と4年連続の増加

■2026年はOS更新とGIGAスクール端末調達の一巡で1229万台(31.1%減)を予想

概要

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は2025年(1~12月)の国内パソコン出荷台数を調査し、その結果を発表した。出荷台数は1782.6万台(前年比42.9%増)と、2年連続の増加となった。メーカー別ではNECレノボが514.8万台、シェア28.9%と首位を堅持。以下、日本HPがシェア14.9%の2位、デルがシェア12.0%の3位だった。

出荷金額は前年比36.7%増の2兆448億円となった。平均出荷単価は11万4709円で、3年連続で11万円を上回ったものの、2024年の11万9925円から5216円下落した。

【データ1】国内パソコン出荷台数シェア(2024年/2025年) ※詳細データはP2.補足データを参照

 

詳細

トップのNECレノボがシェア拡大、dynabookも伸長

メーカー別シェア首位のNECレノボは514.8万台を出荷、GIGAスクール端末の入れ替え需要をとらえ、シェアを28.9%(前年比5.4ポイント増)と大きく伸ばした(データ1)。2位は日本HP、3位にはデルが入った。2025年10月の基本ソフト(OS)「Windows10」のサポート終了に合わせたパソコンの買い替え需要により、暦年としての総出荷台数は過去最大となった。一方で、個人市場では法人市場に比べて入れ替えのタイミングが遅れており、2026年初頭にかけても端末更新需要が続くとみられる。

【補足】国内パソコン出荷台数シェア詳細(2024年/2025年)

【データ2】国内パソコンの出荷金額と平均単価の推移

出荷金額は2兆448億円(前年比36.7%増)、平均出荷単価は11万4709円と、3年連続で11万円を超えた。2025年は安価なGIGAスクール端末の入れ替え需要の高まりにより平均出荷単価は前年より5216円下がった。一方で、円安による部品や海外生産コストの上昇とハイスペックなモバイルノートパソコンの需要増で、GIGAスクール向け以外では単価上昇が続いている。さらに、2026年は2025年末からのメモリー価格高騰により、パソコンの平均価格は2025年に比べ少なくとも10~20%は上昇するとみられる(データ2)

 

データ3】国内パソコンのルート別出荷台数

2026年は31.1%減の1229万台と予測、価格の上昇がパソコン需要を抑制か

2026年のパソコン出荷台数は前年比31.1%減の1229万台を見込む(データ3)。2025年は当初1371万台と予想したが、GIGA端末の入れ替え需要や予想を上回るWindows 10のサポート終了による端末買い替えがあり、1782.6万台と暦年での過去最大の出荷台数となった。しかし、2026年はWindows 10のサポート終了による端末入れ替え需要の収束に加え、2025年末からのメモリー価格高騰に伴うパソコン価格の上昇が大きく影響して、出荷台数は大きく落ち込むと予測する。なお、GIGAスクール端末は入れ替え需要が2025年に集中したため、2026年以降は需要が落ち着くとみられる。

2026年はAIの社会実装が一段と進む。現時点で、日本企業の4割程度がAIの活用を始めていることが分かっており、AIに適応した高い処理能力などをパソコンに求める企業が増えてきている。しかし、昨今のメモリー価格高騰はパソコンのアップグレードへの需要に対して足かせとなろう。クラウドに頼らずエッジAI処理を特徴とするAIパソコンに関しては、エッジAI処理能力を発揮できるアプリケーションやシステムがまだ少ないのが実情だ。年々高騰するクラウドAI使用料やセキュリティ面からエッジAIへの期待は大きいが、AIパソコンへの需要喚起にはキラーアプリの登場が不可欠であろう。

 

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