スマートフォンの月額利用料金は3,997円に低下

「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」(2026年1月調査)

2026年02月17日

■スマートフォンの月額利用料金は平均3,997円(前回2025年7月比120円低下)

■スマートフォンの購入金額は平均78,771円(同2,750円上昇)

■スマートフォンの月間データ通信量は平均13.25GB(同0.79GB増加)。中央値は依然3GB

■スマートフォンの利用時間(通話時間を除く)は週平均1,188分(約20時間)

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)はスマートフォン及びフィーチャーフォンそれぞれの音声通話サービス利用者に対するアンケート調査を実施し、携帯電話の月額利用料金と音声通話・データ通信サービスの利用実態をまとめた。

スマートフォン利用者の月額利用料金は3,997円

携帯電話の月額利用料金※1,2,3について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析した結果、スマートフォン利用者全体では3,997円で、前回調査から120円低下した。
※1:2026年1月の有効回答数:8,830
※2:選択肢ごとに設定した係数を掛け合わせた加重平均による算出
※3:「月額利用料金」=「通話料」+「データ通信料」
◇端末購入の支払いが分割払いで残っているユーザーの月額利用料金には端末購入金額は含まれていない
◇消費税を含む 

MNO(移動体通信事業者)4ブランドのスマートフォン利用者の月額利用料金は4,656円、楽天モバイルを除くMNO のフィーチャーフォン利用者は2,551円となった。サブブランド利用者の月額利用料金は3,119円、MVNO(仮想移動体通信事業者)利用者の月額利用料金は1,830円となった。前回調査と比較すると、スマートフォン月額利用料金としてはすべてにおいて低下した。

スマートフォン利用者の端末購入金額は78,771円

端末の割引前購入金額※4,5,6はスマートフォン利用者全体で78,771円となり、前回調査から2,750円上昇した。5G対応・非対応による端末価格の違いをみると、5Gスマートフォンは84,761円、4Gスマートフォン(3Gを含む)は53,702円で、5G対応の方が約3万円高かった。MNO 4ブランドのスマートフォン利用者では購入金額は84,207円(前回調査比3,072円上昇)、MNOのフィーチャーフォン利用者は22,166円(同3,530円上昇)、サブブランド利用者は70,121円(同2,261円上昇)、MVNO利用者は61,832円(同2,912円上昇)だった。

スマートフォンのOS(基本ソフト)別に購入金額をみると、iOS(以下iPhone)では110,650円、Androidでは59,707円と、ともに前回調査から上昇した。iPhoneの方がAndroidスマートフォンよりも端末購入金額が50,943円も高いことが明らかとなった。5G対応の有無では、5G対応iPhoneは117,652円で4G対応iPhone(78,014円)よりも約4万円高く、5G対応Androidは64,398円で4G対応Android(41,155円)よりも約2.3万円高かった。
※4:2026年1月の有効回答数:8,830
※5:選択肢ごとに設定した係数を掛け合わせた加重平均による算出
※6:「購入金額」=定価・または割引前の端末の支払総額(消費税を含む)

月間データ通信量は平均13.25GB、中央値は3GB

スマートフォン利用者の月間モバイルデータ通信量※7,8,9,10,11,12は、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均モバイルデータ通信量が13.25GB(ギガバイト)、中央値が3GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」24.3%、「2GB」9.4%、「3GB」16.7%となり、50.4%のユーザーが3GB以下の通信量となった。平均値は上昇傾向にあるが、中央値は依然として「3GB」であり、二極化が進行している。平均利用量に近い「10GB」までのユーザーは73.1%を占め、前回調査より1.5ポイント減少、その分、10GB超ユーザーの比率が上昇した。
※7:小数第2位を四捨五入しているため合計は100.0%とならない
※8:有効回答数:13,804
※9:月間通信量についてGBで回答した結果による分析
※10:通信量はモバイルデータ通信量のみ(Wi-Fi接続による通信量は含まない)
※11:2025年12月(調査月の前月)の利用状況から分析
※12:「通信量がわからない」を除く

MNO 4ブランドのスマートフォン利用者の月間モバイルデータ通信量では、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均モバイルデータ通信量は15.84GBとなった。サブブランド利用者は7.56GB、MVNO利用者は7.24GBで、MNO4ブランドのモバイルデータ通信量はサブブランド及びMVNOの2~2.2倍であった。年代別にみると、20代以下(20.52GB)、30代(18.96GB)、40代(14.60GB)、50代(11.89GB)、60代(8.01GB)となり、若年層ほどモバイルデータ通信量が多い結果となった。

1週間の通話時間はMNO 4社 36.7分、サブブランド 34.1分、MVNO 28.1分

スマートフォン利用者に携帯電話番号とIP電話・アプリ電話それぞれの音声通話時間※13を質問した。その結果、1週間の平均通話時間は携帯電話番号からの場合、MNO 4社は17.2分、サブブランドは17.3分、MVNOは12.5分となった。IP電話・アプリ電話からの場合は、MNO 4社は19.5分、サブブランドは16.9分、MVNOは15.6分となった。携帯電話番号とIP電話・アプリ電話からの通話時間を合算すると、MNO 4社は36.7分、サブブランドは34.1分、MVNOは28.1分となった。
※13:選択肢ごとに設定した係数を掛け合わせた加重平均による算出

スマートフォン利用時間は1,188分/週

スマートフォンの1週間あたり利用時間※14,15は1,188分(19時間48分)となった。個別にみると、MNO 4社は1,228分、サブブランドは1,179分、MVNOは1,037分となった。
※14:通話時間を除く
※15:選択肢ごとに設定した係数を掛け合わせた加重平均による算出

用途別※16,17にみると、MNO4社では「インターネット検索・情報収集」(209.6分、構成比17.2%)が最も多く、次いで「SNS」(182.9分、同15.1%)、「動画視聴」(182.0分、同15.0%)、「メール・メッセージの送受信」(113.2分、同9.3%)、「ゲーム」(103.4分、同8.5%)、「音楽視聴」(73.4分、同6.0%)、「オンラインショッピング」(64.4分、同5.3%)と続いた。上位7用途で76.4%を占めた。
※16:利用用途(全13項目)
「メール・メッセージの送受信(メール・LINE・スタンプなど)」、「カメラ撮影(写真撮影)」、「動画撮影」、「動画視聴(YouTubeなどのストリーミング視聴)」、「音楽視聴」、「電子書籍・マンガ」、「ゲーム」、「オンラインショッピング」、「SNS」、「インターネット検索・情報収集」、「地図アプリ(Googleマップなど)」、「テザリング(スマートフォンを介した他デジタル機器のネット接続)」、「上記以外の機能・サービス」
※17:「その他」には下記項目が含まれる
「カメラ撮影(写真撮影)」、「動画撮影」、「電子書籍・マンガ」、「地図アプリ(Googleマップなど)」、「テザリング(スマートフォンを介した他デジタル機器のネット接続)」、「上記以外の機能・サービス」 

SNS、音楽配信、動画配信の利用者を対象に、どのサービスを利用するかを質問した※18。SNSでは「X(旧 Twitter)」の利用率が65.8%で最も高かった。次いで「Instagram」64.7%、「TikTok」31.3%となった。音楽配信サービスで最も利用率が高かったのが「YouTube Music」の29.7%で、次いで「Spotify」27.5%、「Apple Music」19.2%となった。動画配信サービス利用者のうち有料サービスでは「Amazonプライムビデオ」の利用率が29.1%で最も高く、「Netflix」14.8%、「YouTube Premium」8.0%の順となった。
※18:利用率上位3項目を抜粋
SNS(全8項目)
「X(旧 Twitter)」、「Threads」、「Facebook」、「Instagram」、「TikTok」、「Pinterest」、「mixi2」、「その他」
音楽配信サービス(全10項目)
「Spotify」、「Apple Music」、「YouTube Music」、「Amazon Music Unlimited」、「Rakuten Music」、「LINE Music」、「AWA」、「auスマートパスプレミアムミュージック(旧 auうたパス)」、「dヒッツ」、「その他」
動画配信サービス(全24項目)
「Amazonプライムビデオ」、「Netflix」、「Hulu」、「YouTube Premium」、「U-NEXT(旧 Paraviを含む)」、「ABEMAプレミアム」、「NHKオンデマンド」、「FODプレミアム」、「TELASA」、「テレ東BIZ」、「Lemino(旧 dTV)」、「Disney+」、「DAZN」、「smash.」、「DMMプレミアム(DMM TV)」、「ベースボールLIVE」、「バスケットLIVE」、「SPOTV NOW」、「J SPORTSオンデマンド」、「楽天TV」、「NBA LEAGUE PASS(BASIC PASS含む)」、「WOWOW」、「その他有料動画配信サービス」、「無料動画配信サービスのみ」

メモリー高騰の影響で端末購入金額は上昇か

今回調査でスマートフォンの割引前端末購入金額は78,771円で前回調査(76,021円)より2,750円上昇した。2021年7月調査(61,079円)と比較すると29%上昇、同期間で17.5%安くなった月額利用料金に反して端末価格は高騰が続いている。この要因としては、①5Gスマートフォンの増加②カメラ性能の向上やバッテリー容量の増加といったスペックの向上③部材・人件費・物流費などのコストの増加――が挙げられる。今後の端末価格を展望すると、2025年後半からAI特需が要因とみられる世界的なメモリー(DRAM・NAND・SSD)の価格高騰により、2026年発売のスマートフォンは価格上昇が懸念されている。

月額利用料金は3,997円(前回調査より120円減少)と低下傾向が継続している。2020年以降、政府主導の競争促進策や大手MNOのオンラインプランの登場、サブブランド人気の拡大、楽天モバイルの台頭によるものと分析する。しかし、2025年6月にはNTTドコモとKDDIが新料金プランを発表、9月にはソフトバンクもワイモバイルの新料金プランを発表した。いずれも実質値上げとなるプランだが、固定ブロードバンドやエンタメサービスなどの他サービスとのセットやクレジットカード払いによるポイント還元などにより、ユーザーメリットを打ち出している。

あらゆる商品・サービスの価格が上がるインフレ時代に突入しているなかで、携帯キャリアは長きにわたる料金値下げトレンドと過熱した競争環境の常態化により収益の悪化が続いている。携帯各社は、インフレによるコストアップを料金プランに転嫁していくのか、他キャリアを意識したこれまで通りの価格戦略を継続するのかの分岐点を迎えており、今回の料金値上げの動きが今後も継続するのかどうかが注目される。

 

■携帯キャリアのブランド定義
MNO4ブランド:NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイル
 ※楽天モバイル:2022年7月調査以降はMNOのみ。2021年12月以前はMVNOを含む
サブブランド:ワイモバイル(ソフトバンク)、UQモバイル(KDDI)
MVNO:MNO4ブランド及びサブブランド以外 

■利用者アンケートの調査概要
1. 調査対象:15~69歳の男女
2. 回答件数:プレ調査24,033人/本調査1,540人
3. 調査方法:Webアンケート
4. 調査時期:2026年1月

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