国内4キャリアともに高い品質でネットワークを構築・運用

「国内携帯キャリアの通信品質満足度調査」(2024年4月時点)

2024年05月08日

■ 総合満足度はドコモが69.98ポイントで1位、auがほぼ同率の69.89ポイントで2位

■ ダウンロード速度、Web表示速度ではドコモ、auが他社をリード

■ アップロード速度、動画視聴(快適さ・画質)ではauがトップ、僅差でドコモ

■ 応答速度(PING)はドコモ、auが同ポイントで1位

■ 4キャリアともに高い品質でネットワークを構築・運用していることを実測調査で確認

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、国内携帯キャリアのメインブランドユーザー8,000人を対象として、昨今注目が集まるモバイル回線品質の満足度を調査し、その結果をまとめた。調査対象はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4ブランド(メインブランド)。また、ユーザー満足度調査結果の検証を目的として、各社同一条件のもと全国17ヵ所で、のべ20,000回を超える実測調査をあわせて実施した。

ユーザーアンケートによる満足度調査では、ドコモとauが総合満足度で高い評価を獲得(データ1)。ドコモは、ダウンロード速度、応答速度(PING)、Web表示速度の3項目でトップ(データ2)を獲得(応答速度はauと同ポイント)。auは応答速度のほか、アップロード速度、動画視聴(快適さ・画質)でトップとなった。また、MM総研調査員による実測調査の結果(データ3~7)、4キャリアともに、高い水準でネットワークを構築・運用していることが確認できた。キャリア間で比較した場合、計測項目・場所・時間帯により一定の優劣関係が見て取れるものの、Web閲覧、動画視聴など、一般消費者のメイン利用シーンに要求される水準の回線品質は4キャリアともに確保している。

【データ1】

総合満足度ではドコモとauがほぼ同率、項目別でもドコモ、auが拮抗

各キャリア2,000人ずつのメインブランドユーザーを対象として、Webアンケートによる回線品質満足度調査を実施した。調査項目は以下の6項目。

●通信品質の総合満足度
●ダウンロード速度 
●アップロード速度 
●応答速度(PING)
●Web表示速度 
●動画再生品質

通信品質の総合満足度では、ドコモが69.98ポイント、auが69.89ポイントとほぼ同率で両ブランドの満足度が高かった。3位がソフトバンクで66.74ポイント、4位が楽天モバイルで61.24ポイントとなった。項目別に詳細を見た場合、ドコモとauがそれぞれ5項目中3項目で最高評価を獲得した(応答速度は同ポイント)。

【データ2】

実測調査の結果、4キャリアともに一定の基準値を超えるネットワークを構築・運用

ユーザー満足度調査結果の検証を目的として、各社同一条件のもと全国17か所で、のべ20,000回を超える実測調査を実施した。測定項目は以下の5項目(詳細は調査概要を参照)。

●ダウンロード速度
●アップロード速度
●応答速度(PING)
●Web表示速度
●動画再生品質

項目別の結果を見ると、ダウンロード速度では4キャリアともにGoogleが「4K UHD動画視聴に推奨される持続的な速度」とする20Mbpsを中央値で大きく上回る結果となった。また、アップロード速度では全てのキャリアが中央値で20Mbps以上を記録しており、スマートフォンによる高画質のライブ配信にも十分に対応できる速度を記録した。応答速度(PING)では、全キャリアが中央値で50msec以下であり、Web閲覧・動画視聴・オンライン会議などの利用シーンではストレスなく通信できる環境が確認された。

なお、Web表示速度、動画再生品質についてはMM総研が専門家会議およびWebアンケートを通じて独自に策定した基準による評価を実施した。Web表示速度では、サンプルのサイトとしてMM総研ホームページを表示。ユーザーがストレスなくWeb閲覧が可能と回答した、表示完了までの時間「6秒未満」を基準値の3点に設定。その結果、ドコモ、au、ソフトバンクが最高評価5点を獲得したほか、楽天モバイルも基準値以上の4点となった。動画再生品質では、ユーザーがモバイルデータ通信利用時に十分満足できると回答した画質「360P」を基準値に設定。その結果、4キャリアともに720P以上の画質で遅延なく視聴可能とされる最高評価5点を獲得した。

【データ3】

【データ4】

【データ5】

【データ6】

【データ7】

■調査概要

【ユーザーアンケート調査】

  1. 調査対象:15歳~69歳の携帯キャリア4社のメインブランドを利用している男女
  2. 回答件数:8,000人
    (ドコモ:2,000人、au :2,000人、ソフトバンク:2,000人、楽天モバイル:2,000人)
  1. 調査方法:Webアンケート
  2. 調査期間:2024年3月29日~4月1日

【実測調査】

  1. 調査期間:2024年3月19日~4月15日
  2. 調査時間:平日/土日 朝8時前後、昼12時前後、夜20時前後
  3. 調査場所:東京(新宿/渋谷/池袋/新橋/丸の内)、大阪(梅田/難波/桜島)、愛知(名古屋駅前/栄)、札幌、仙台、新潟、金沢、広島、高松、福岡(全17エリア)
  4. 調査端末:Apple製SIMフリースマートフォン「iPhone 15 Pro」
  5. 調査SIM:ドコモ「eximo」、au「使い放題MAX 5G」、ソフトバンク「メリハリ無制限+」、楽天モバイル「最強プラン」
  6. 測定項目および測定方法
    ① ダウンロード速度 「Speedtest by Ookla」アプリを使用して計測 
    (各場所・各時間帯×10回 4キャリア計 4,080回)
    ② アップロード速度 「Speedtest by Ookla」アプリを使用して計測 
    (各場所・各時間帯×10回 4キャリア計 4,080回)
    ③ 応答速度(PING) 「Speedtest by Ookla」アプリを使用して計測 
    (各場所・各時間帯×10回 4キャリア計 4,080回)
    ④ Web表示速度   計測用ブックマークレットを使用して計測
    (各場所・各時間帯×10回 4キャリア計 4,080回)
    ⑤ 動画再生品質    YouTubeアプリ内統計情報を使用して計測
    (各場所・各時間帯×10回 4キャリア計 4,080回)

■注意事項
1.本プレスリリースは、MM総研が実施した市場調査の結果と分析から一部または全部を抜粋したものです
2. 報道機関が引用する場合は、出典を「MM総研」と明記してください(MMは全角)。数値等は表ではなくグラフ化して掲載してください。
3.報道機関以外が本プレスリリースの内容を引用・転載する場合は、MM総研による承諾が必要です。
4.MM総研の独自調査結果であり、公的機関の統計や企業の公表数値等と異なることがあります。また、データ・資料は、作成時点におけるものであり、今後予告なしに変更されることがあります。
5.本データを報道以外の以下用途で無断利用することを固く禁じます。
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6.調査の詳細、研究員コメント、データ利活用などについては、担当者までお問い合わせ下さい。

■MM総研について
株式会社MM総研は、ICT分野専門の市場調査コンサルティング会社です。日本におけるデジタル産業の健全な発展と市場拡大を支援することを目的として1996年に設立し、四半世紀にわたって経験と実績を重ねてきました。ICT市場の現状と先行きを的確に把握する調査データに加えて、新製品・新サービスを開発するためのコンサルティングサービスも提供しています。

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連絡先 : 03-5777-0161

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