スマートフォン利用者の月額利用料金は5,334円

携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年12月時点)

2021年02月09日

■スマートフォン月額利用料金はMNO3社6,378円、サブブランド3,765円、MVNO2,103円

■端末の購入金額はMNO3社のスマートフォン68,442円、フィーチャーフォン20,552円、サブブランド45,790円、MVNO 39,523円

■スマートフォンの月間データ通信量は平均7.56GB、中央値3.00GBで、回答者の6割が3GB以下の通信量だった

 

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称 MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、NTTドコモ・au・ソフトバンク(以下、MNO 3社)、ワイモバイル・UQモバイル(以下、サブブランド)、及び楽天モバイル・MVNO各社(以下、MVNO)それぞれの音声通話サービス利用者に対するアンケート調査を実施し、携帯電話の月額利用料金と音声通話・データ通信サービスの利用実態の概要をまとめた。

MNO3社のスマートフォン利用者の月額利用料金は6,378円

携帯電話の月額利用料金(※1)について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析した結果、スマートフォン利用者全体では5,334円となった。またMNO3社のスマートフォン利用者の月額利用料金は6,378円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は2,483円となった。サブブランド利用者の月額利用料金は3,765円、MVNO利用者の月額利用料金は2,103円となった。

携帯電話の平均月額利用料金

※下記選択肢ごとに設定した係数を掛け合わせた加重平均による算出
「~999円」・・・500円、「1,000~1,999円」・・・1,500円、「2,000~2,999円」・・・2,500円、「3,000~3,999円」・・・3,500円、「4,000~4,999円」・・・4,500円、「5,000~5,999円」・・・5,500円、「6,000~6,999円」・・・6,500円、「7,000~7,999円」・・・7,500円、「8,000~8,999円」・・・8,500円、「9,000~9,999円」・・・9,500円、「10,000~10,999円」・・・10,500円、「11,000~11,999円」・・・11,500円、「12,000~12,999円」・・・12,500円、「13,000円以上」・・・13,500円

※1:「月額利用料金」=「通話料」+「データ通信料」+「オプション料」
◇端末購入の支払が分割払いで残っているユーザーの回答には端末購入金額は含まない
◇オプションには故障・紛失時等の補償サービス、コンテンツサービス利用料を含む
◇消費税を含む

MNO3社のスマートフォン利用者の端末購入金額は68,442円

端末の購入金額(※2)について質問した結果、スマートフォン利用者全体では60,833円となった。MNO3社のスマートフォン利用者では68,442円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は20,552円、サブブランド利用者は45,790円、MVNO利用者は39,523円だった。

※2:「購入金額」=定価・または割引前の端末の支払総額(消費税を含む)

月間データ通信量は平均7.56GB(ギガバイト)・中央値は3.00GB

スマートフォン利用者のデータ通信量について分析した結果、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は7.56GB(ギガバイト)、中央値は3.00GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」31.4%、「2GB」15%、「3GB」13.7%となり、60.1%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「7GB」までの累計では約79.1%を占めた。

スマートフォンの月間モバイルデータ通信量(GB)

※月間通信量についてGBで回答した結果による分析
※通信量はモバイル通信量のみ(Wi-Fi接続による通信量は含まない)

スマートフォンによるデータ通信の約7割は動画視聴に適するWi-Fiから

スマートフォン利用者のWi-Fi利用時間と、Androidユーザーの直近4週間のWi-Fiデータ通信量の質問結果から、スマートフォン利用における月間の平均Wi-Fiデータ通信量を分析した。その結果「わからない」を除き、Androidユーザーでは15.5GB、iPhoneユーザーでは19.8GBとなった。全体では17.4GBで、月間モバイルデータ通信量の平均と合わせると月間通信量は約25GBとなる。データ通信量の構成比としてはモバイルデータ通信量30.2%に対し、Wi-Fi通信量は69.8%となった。データ通信量を大きく消費する動画視聴やアプリ更新の際に、Wi-Fiを活用していることが考えられる。

スマートフォンの月間Wi-Fiデータ通信量(GB)

1週間の通話時間:MNO 3社 40.1分、サブブランド 39.3分、MVNO 24.1分

スマートフォン利用者に音声通話時間を携帯電話番号とIP電話・アプリ電話それぞれ質問した。その結果、1週間の平均通話時間は携帯電話番号からの場合、MNO 3社は25.4分、サブブランドは18.8分、MVNOは10.4分となった。IP電話・アプリ電話からの場合は、MNO 3社は14.7分、サブブランドは20.5分、MVNOは13.7分となった。携帯電話番号とIP電話・アプリ電話からの通話時間を合算すると、MNO 3社は40.1分、サブブランドは39.3分、MVNOは24.1分となった。

スマートフォンの利用時間は886分/週

スマートフォンの一週間の利用時間について質問し、分析した。その結果、一週間あたりのスマートフォン利用時間は886分となった。また、通信事業者別に一週間の利用時間を見ると、MNO 3社は887分、サブブランドは1,014分、MVNOは803分となった。

スマートフォンの利用時間(分/週)

一週間の利用時間を用途別に分析した結果、スマートフォン利用者全体では「インターネット検索・情報収集」201.5分(22.9%)が最も多く、次いで「SNS」126.9分(14.4%)、「動画視聴」106.9分(12.2%)、「メール・メッセージの送受信」91.8分(10.5%)、「ゲーム」84.1分(9.6%)、「オンラインショッピング」47.1分(5.4%)「音楽視聴」45分(5.1%)、などとなった。上位7項目で80.1%を占めた。

通信事業者形態別に見ても上位6項目は同様で利用時間1位は「インターネット検索・情報収集」となった。今回、サブブランドが上位1~3位の項目全てにおいてMNO3 社とMVNOを大きく上回った。また前回5位の項目「動画視聴」が今回は3位となり、MNO3社では15.6分、サブブランドでは66.3分、MVNOでは34分それぞれ増加した。新型コロナ対策による在宅時間の増加に伴い、巣ごもり需要として動画視聴が増えたことが考えられる。


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