2017年度通期国内携帯電話端末出荷概況

ーー総出荷台数は2.7%増の3,746万台で6年振りのプラス

2018年05月10日

■ 2017年度通期の総出荷台数は前年度比2.7%増の3,746万台で6年振りのプラス

■ スマートフォン出荷台数は8.1%増の3,258万台で、2年連続過去最高

■ SIMフリースマートフォン出荷台数は11.9%増の315万台

■ フィーチャーフォン出荷台数は23.1%減の488万台で、過去最低を更新

■ 2018年度の総出荷台数は3,820万台、スマートフォン出荷台数3,360万台と予測

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は2017年度通期(2017年4月~2018年3月)の国内携帯電話端末(※1)の出荷台数調査結果を発表した。

  • スマートフォン年間出荷台数は3,258万台で2年連続過去最高を記録

 2017年度通期の携帯電話端末総出荷台数は前年度比2.7%増の3,746万台で6年振りのプラス成長となった。内訳をみると、スマートフォン出荷台数が3,258万台(8.1%増)で初めて3,000万台越えを記録した昨年度から250万台規模の増加で過去最高を更新した。一方、フィーチャーフォンは23.1%減の488万台で2000年度の出荷開始以来の過去最低記録だった2016年度を下回った。フィーチャーフォンは過去最高だった2007年度(5,055万台)の10分の1となり、この10年間でスマートフォンとの世代交代が大幅に進んだ格好。

  総出荷台数に占めるスマートフォンの比率は87.0%(前年度比4.4ポイント増)、フィーチャーフォン比率は13.0%(4.4ポイント減)となった。

 SIMフリースマートフォン出荷台数は11.9%増の315万台となり、スマートフォン出荷台数に占めるSIMフリー比率は9.7%(前年度比0.4ポイント増)に拡大した。

  • メーカー別の総出荷台数・スマートフォン出荷台数1位はApple

 2017年度のメーカー別出荷台数シェア1位はAppleで、2012年度以降6年連続1位を獲得。総出荷台数に占めるシェアは43.4%となった。以下、2位シャープ、3位ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)、4位京セラ、5位富士通の順となった。

 スマートフォン市場(SIMフリー含む)の出荷台数シェア1位はAppleでシェア49.9%となった。以下、2位シャープ、3位ソニーモバイル、4位Samsung、5位富士通の順となった。

  

  • SIMフリースマートフォン市場シェアはHuaweiが初の1位を獲得

 SIMフリースマートフォン315万台に限定したメーカー別台数シェアは1位がHuaweiでシェア31.5%となった。以下、2位ASUS、3位Apple、4位シャープ、5位富士通の順となった。

  • 2018年度の総出荷台数は3,820万台、スマートフォンは3,360万台と予測

 MM総研では2018年度の総出荷台数を前年度比2.0%増の3,820万台(うちスマートフォン3,360万台)と予測する。以降は2019年度:3,790万台、2020年度:3,930万台、2021年度:3,890万台と予測する。

 


※1:2017年度通期携帯電話端末出荷に含まれる端末
① 従来型携帯電話(以下、フィーチャーフォン。Android OSの二つ折り端末を含む)
② スマートフォン(大手キャリア+SIMロックフリー)

MNO出荷:NTTドコモ(以下ドコモ)、au、ソフトバンク(ワイモバイル含む)の3社4ブランド向け出荷端末。大手キャリアは以下、MNOと記載
SIMロックフリー:MNO以外が取り扱う端末(メーカー直販やメーカーからMVNO・量販店・代理店等を経由して販売)。以下、SIMフリーと記載

③ 総出荷台数(①+②)

 


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