スマートフォン・MVNOの月額利用料とサービス利用実態(2016年12月)
詳細レポートを2017年3月末に発行予定
2017年02月16日
■ 大手キャリアスマートフォンの月額利用料はフィーチャーフォンの2.2倍
■ 音声対応MVNOの月額利用料金は大手キャリアスマートフォンの約4割
■ 1週間の通話時間はフィーチャーフォン 19.8分、スマートフォン 23.4分、MVNO 19.0分
■ スマートフォンの月間データ通信量は平均 4.22GB、中央値 3.00GB(ギガバイト)
■ 1日の通信サービス利用時間はフィーチャーフォン 45.1分、スマートフォン 128分、
MVNO 164.2分
MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)はNTTドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル(以下、大手キャリア)のフィーチャーフォン、スマートフォン、及びMVNO SIMカード(以下、MVNO)それぞれの利用者に対するアンケート調査に基づき分析した、月額利用料金と音声通話・データ通信サービスの利用実態を発表した。
月額利用料金:スマートフォンがフィーチャーフォンの2.2倍
利用端末種類別の月額利用料金(※1)について分析した結果、大手キャリアスマートフォン利用者の月額利用料金は6,353円となり、フィーチャーフォンの約2.2倍となった。
※1:「月額利用料金」=「通話料」+「データ通信料」+「オプション料」
◇通話料・データ通信料・オプションそれぞれについて質問
◇端末購入費用・端末割賦料金は含まない
◇オプションには故障・紛失時等の補償サービス、コンテンツサービス利用料を含む
◇消費税は含まない
MVNO利用者の月額利用料金についても同様に分析した。MVNOでは音声通話サービスに対応したSIMカードと非対応のSIMカードを提供しているため、それぞれの平均利用料金を算出した。その結果、音声対応MVNOは大手キャリアスマートフォンの約4割、音声非対応MVNOは約3割の金額となった。
1週間の通話時間:フィーチャーフォン 19.8分、スマートフォン 23.4分、MVNO 19.0分
利用端末別の音声通話時間(LINE電話、Face Time、Skypeなどのデータ通信を利用したIP電話サービスは含まない)について質問した結果、1週間の平均通話時間はフィーチャーフォン19.8分、スマートフォン23.4分、音声対応MVNOは19.0分となった。15年12月に行った前回調査では、音声対応MVNOの通話時間は週5.9分だったが10分以上増加した。MM総研では音声対応MVNOを主回線として利用するユーザーの比率が拡大した影響と分析する。
スマートフォン利用者の月間データ通信量:平均4.22GB(ギガバイト)・中央値は3.00GB
大手キャリアのスマートフォン利用者を対象に、各キャリアのデータ通信量(Wi-Fi通信を除く携帯電話の3G/LTEネットワークの通信量)を確認できるサイトを案内して、前月のデータ通信量を質問した。その結果、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は4.22GB(ギガバイト)、中央値は3.00GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB以下」21.9%、「2GB以下」21.4%、「3GB以下」12.7%となり、56%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「5GB以下」までの累計では約75%を占めた)。
通信サービス利用時間:フィーチャーフォン45.1分、
スマートフォン128分、MVNO 164.2分
利用端末別に1日の通信サービス利用時間について分析した。その結果、フィーチャーフォンは45.1分、スマートフォン128分、MVNO 164.2分となった。
用途別(※2)の利用時間は、スマートフォン・MVNOでは「情報収集」「エンタメ」「コミュニケーション」の順、フィーチャーフォンでは「情報収集」「コミュニケーション」「エンタメ」の順で利用時間が長くなった。
※2:通信サービス利用用途(全13項目を4分類に集約)
「コミュニケーション」・・・メール・メッセージの送受信、IP電話、SNS
「情報収集」・・・インターネット閲覧、ニュース、地図アプリ
「エンタメ」・・・ゲーム、ストリーミング動画視聴、電子書籍・漫画、オンラインショッピング
「その他」・・・データ・アプリ等のダウンロード/アップロード、オンラインストレージ、テザリング
【アンケート集計結果の詳細レポートを2017年3月末に発行予定】
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