
英語力を活かし、グローバルな視点で業界動向を読み解く。目標はモバイルの未来を語れるプロフェッショナル
Interview04
2021年 入社
リサーチャー
- 職位
- 研究員
現在の仕事内容について教えてください。
私はスマートフォンを中心としたモバイル端末のリサーチを担当しています。
主な業務内容は、市場規模や利用者アンケートのデータ分析、デスクリサーチやインタビューなどです。そこから得たデータをレポートにまとめ、クライアントに提供またはプレスリリースとして発表しています。
他にも、スマートフォンに関連した企業の個別取材や発表会・展示会等の記事を執筆し、弊社が発行している月刊誌「MM Report」に掲載しています。
また、MM総研では日本経済新聞社が主催する「世界デジタルサミット」に運営協力しています。私は、協賛社や講演に出ていただく方の事前調整対応などを担当しました。
世界デジタルサミットは海外の方にもご登壇いただくので、小さい頃から培ってきた英語能力を活かすことができました。ゲストの方々のスケジュール管理や、所長とスピーカーによるミーティング内容の議事録作成など、幅広い仕事を任せていただきました。

入社の経緯や、MM総研を選んだ理由について教えてください。
前職では、MVNOの新規事業部と事業企画部に所属していました。何でもやる代わりに専門性はないという状態で、社長から出たアイディアを最初にリサーチし、まとめたものを他の部署に渡すところまでが仕事の範囲でした。
分かる範囲でデータを探して販売予測を立てていたのですが、ネット上で情報を調べるだけでは限界があると感じていました。
そんな経験から「リサーチに特化した業種に就けば、調査方法やIT業界の知識といったスキルをしっかりと身に付けられて、専門性も高められるかもしれない」と思い、リサーチ会社への転職を決意しました。
転職活動のなかで色々な会社と面談を重ねましたが、MM総研が唯一、最初の面接から最後の所長面談まで、誰と話していても会社のイメージがぶれなかったことが決め手となり、MM総研を志望しました。
実際に働いてみて分かったMM総研の魅力は何ですか。
一番の魅力は、社員が積極的に挑戦できる環境が用意されている点です。
私の場合は、毎年、米ラスベガスで開催されている世界最大テクノロジー見本市「CES」に会社代表として参加することができました。世界中から最新のテクノロジーが集うイベントで、日本との規模感の違いや、グローバルメーカーの展示の方法のうまさなどを体感し、多くの学びを得ることができました。私は特にVRやAR、メタバースの展示を中心に見てきましたが、その視察の結果を報告書にまとめ、MM総研が独自に開催している「深読みセミナー」で講演しました。聴講者の方々とのディスカッションも含め、とても良い経験になりました。その後もVR分野をもっと追求するべく、他の展示会への参加やVRについての自主調査も続けています。
やりがいを感じる瞬間について教えてください。
担当案件でクライアントに報告し、満足いただいて案件を終えたときは、達成感とやりがいを感じます。任される作業が増えてくると、期待されている、または認められていると感じてモチベーションが上がります。例えば、前年はアンケートの集計のみ関わっていた案件を、今年はアンケートの設計から任されるようになったときは、自分の成長を実感しました。
今までに関わってきたなかで印象に残っている仕事について教えてください。
入社してから間もなかったと思いますが、海外の法制度や携帯料金などを国内と比較する調査に携わりました。
英語の文献を中心に、海外の法制度が今どうなっていて、通信事業者がどのように対応しているのかなどの情報を集め、分析を行いました。各国でそれぞれ市場の特性が異なるだけに苦労しましたが、非常に達成感のある仕事として記憶に残っています。この調査はMM総研が毎年実施している調査で、昨今の円安などの経済情勢もあり、メディアからの注目度も高いデータとなっています。

女性が働きやすいと感じるポイントはありますか。
何かを変える、新しくする、という際には男性の意見だけではなく、女性の意見も取り入れてもらえる会社です。
MM総研大賞の審査員の選定についても、女性社員の意見を取り入れ、最近改正した産休育休制度、オフィス改革の話し合いにも必ず女性社員がメンバーとして参加していました。
女性ならではの体調不良や通院の場合は生理休暇や病休制度、または在宅勤務という手段もありますし、そうした制度を使いやすい雰囲気なのがとてもありがたいです。
何より、実際に私が働いていて「男性だから」「女性だから」ということで、何か制限があると感じたことはありません。「働きにくいと感じたことがない」というのが、一番重要な部分かなと思います。
今後の目標を教えてください。
現在はアサインされた案件のなかで、自分の担当範囲を広げている最中です。今後は指示された作業をするのではなく、クライアントの主担当として案件を主導し、案件設計ができるまでに成長したいと思っています。
また、今は取材や情報交換などの際にも「教えてください」というスタンスのことが多いので、ゆくゆくは業界動向などを語れるようになりたいと思っています。そのための課題は、まずは多くの知識を蓄えること。やはり現状だけでなく、携帯が辿ってきた歴史を知らないことには予測が立てられません。以前は携帯端末を作っていた国産メーカーが撤退することになった経緯や理由を理解し、今後の携帯端末の未来を考えていきたいです。
