
主体的に働くことで、仕事にやりがいを見出してほしい。自らが楽しく働く背中を見せ、若手の挑戦を後押し。
Interview01
2006年 入社
シニアリサーチャー
- 職位
- 研究課長
現在ご担当されている仕事内容について教えてください。
私はプレイングマネージャーとして、主に営業活動や案件の実施及び若手の育成とマネジメントを行っています。そのほかに、プレスリリースに対する問い合わせからの新規顧客対応、コンサルタントやアナリストらと連携し、既存顧客・見込顧客のトップ層への提案活動などを実施しています。
主軸であるリサーチ業務に関しては「クライアントに依頼された内容について調べ、結果を報告すれば終わり」ではありません。お客さまが求めていることは「調査結果に基づいた考察や提言」です。調査結果が今後のお客さまのビジネスにどう生かせるのかまで想定しながら、プロジェクトを回すことが求められています。
どのような時に仕事のやりがいを感じますか。
営業活動をするうえで必要なのは、お客さまが抱えている問題点や課題を見つけることです。お客さまとの何気ない会話の中にヒントがあることも多いので、対面に限らず、メールや電話などでの意見交換を定期的に実施しています。MM総研としてお手伝いできることを見つけた時点で、参考になりそうなデータがある場合は提供し、ない場合は新たに企画提案を行います。課題を見出すことから始まった案件が、最終的にお客さまの業績向上につながった瞬間は大きなやりがいを感じます。

若手を育成する上で大切にされていることは何ですか。
マネージャーとしての業務では、若手の能力を最大限に引き出せるような育成を心がけています。例えば、仕事をアサインする際には少しだけ高めの目標を設定することで、目標達成のために今の自分には何ができて、何が足りていないのかを考えてもらう。そうすると、より自発的に行動するようになり、その積み重ねが着実な成長につながると考えています。
そのため、私のチームでは企画段階から若手を同席させることで流れをつかんでもらい、なるべく早くプロジェクトリーダーとして提案書作成、報告書作成、プレゼンまでの一連を任せるようにしています。
若手の成長を感じるときはどのような時ですか。
作業について具体的な指導をするときは、ファクト(事実)の収集を単純作業と捉えるのではなく、ひとつひとつのデータの意味をしっかり考えてほしいと伝えています。ファクト取集や単純作業は必ず発生する業務ですが、その情報や作業がなければレポートは完成しません。そのファクトが最終的なゴールにどう結びつくのかを意識し、理解しながら実施していると誰よりも詳しくなり、それ以上のことを任せることができるようになります。これを繰り返すうちに、想定を上回るスピードで成長した若手の姿を目の当たりにしたときはとても嬉しいですね。

入社の経緯や、働いてみて感じた自社の魅力は何ですか?
前職ではシステムエンジニアとして、大学教員向けシステムや航空会社の管理システムなどのシステム構築に携わっていました。新たなプロジェクトに参加するたびにその業界を調べて理解しながら構築をするうちに、気付けばシステム構築に関係のない領域まで調べていました。そうして自分はリサーチが好きなことを自覚してからは、市場調査やリサーチを仕事にしたいと思うようになり、26歳のときに転職を決意しました。
実際に働いてみて感じたMM総研の魅力は、クライアント向けの業務以外に、自分の興味のある分野を調査し、その分析結果を対外発表できる点です。新規の顧客開拓の可能性もありますし、何より自分のスキルアップとモチベーションアップにつながります。
仕事とプライベートの両立はいかがでしょうか。
プライベートを大切にしている社員が多く、できるだけ残業にならないよう調整をしたり、テレワークなどを利用して臨機応変に働ける環境も良いところのひとつだと思います。私自身も、子どもが小さい頃は怪我や病気で保育園から電話がかかってくることが度々ありました。病院に連れて行くために早退する際も、言い出しにくい空気を感じることはなく、周りの社員らは「お子さん、お大事にしてください」と温かい言葉で送り出してくれました。お互いのプライベートを尊重する社風も働きやすさのポイントだと思います。
ご自身のミッションは何だとお考えですか。
やはり「仕事をやらされている」ではなく「自ら取り組んでいる」というマインドでないと、仕事は楽しくありません。自分がプレイヤーとして楽しく働いている姿を見せることで、他の研究員も自分の仕事に誇りややりがいを見出してもらえたらなと思います。
もうひとつの役目は、チームの研究員が何かでつまずいていないか、困っていないかと目を配ること。コロナ以降テレワークが多くなり働き方の選択肢が増えていることは良いことですが、すれ違いになると社員同士のコミュニケーションが滞ってしまいます。ですから私のチームでは週に1回出社日を設け、業務に関する報告と雑談なども交えながら、チームのメンバーの現状を把握できるようにしています。

今後の目標を教えてください。
コロナ以降は客先に行くことが少なくなって、お客さまとの対面の経験が積めていない若手もいるのですが、やっと最近は徐々に戻りつつあり、出張などに行く機会が増えてきました。出張に行ったときは特にお客さまと長い時間を過ごせるので、フランクな関係を築くことができるチャンスでもあります。出張に限ったことではありませんが、要件以外の会話が交わせるのは対面ならではのメリットだと思います。クライアントとの関係構築のため、そして仕事の楽しさをもっと実感してもらうためにも、対面でのコミュニケーションを若手にたくさん経験させてあげたいです。