MM総研 副所長インタビュー

MM総研の取締役副所長として調査・研究事業を統括する横田英明は、携帯電話や固定ブロードバンドを中心にICT(情報通信技術)分野の調査・分析に従事してきた。2023年1月に現職に就任してからも通信領域を軸に、AI、IoT、5G、ビッグデータ、ロボティクス、モビリティなど新たな成長分野での取り組みをリードしている。MM総研の今後の方向性とそこで働く魅力について若手社員が話を聞いた。

株式会社MM総研 取締役副所長

横田 英明Hideaki Yokota

Message

  • お客様の事業を成功に導く“道先案内人”
  • 市場研究の第一人者として活躍できる環境を用意
  • 市場発展への貢献を自身の成長と喜びにつなげてほしい

お客様の事業を成功に導く“道先案内人”

MM総研の強み・優位性はどこにあるとお考えですか。

MM総研はICT領域に特化した市場調査・コンサルティング会社です。
“Research Based Consulting”を標榜し、独自の調査手法と25年以上にわたり培ってきたICT領域の知見を活かした分析でお客様の課題解決に貢献してきました。日々変化する市場において情報は生き物のようなもので鮮度が重要です。
ICT領域において正確で鮮度の高い情報を収集し、最も良質なデータをもとにコンサルテーションへつなげていけるのが我々の最大の強みです。提供するソリューションは、製品やサービスの市場規模やシェア分析にとどまりません。事業戦略の見直しや新規事業の立ち上げ、成長に向けた経営シナリオの構築など多岐にわたります。ICT市場の動向を正確に把握・分析し、それに基づくわかりやすいレポートは、民間企業から官公庁・自治体にいたるまであらゆるお客様から高い評価をいただいております。

企業や官公庁の資料などにもMM総研のデータが数多く利用されていますね。

信頼度の高いデータとして民間企業だけでなく、官公庁・自治体、大学・研究機関などで利用いただいております。
決算報告や事業戦略説明会、商品発表会など多くの人の目に触れるものだけでなく、営業現場におけるお客様向けの資料や社内での施策決定会議など様々な場面で活用いただいているようです。

設立は1996年ですが、設立時の理念やミッションについて教えてください。

MM総研が設立された90年代後半は、インターネットの登場やモバイル技術が急速に発展し始めた時代でした。世界で「IT革命」が加速するなかで、日本でもパソコンや携帯電話などの市場が急速に立ち上がりましたが、当時はこうした市場の動きを正確にとらえた市場データがありませんでした。そこで「日本のICT市場の実態を正確にとらえ、その情報を市場に還元し、市場の健全な発展を支援すること」を目的に設立されたのがMM総研であり、現在も変わらぬミッションとなっています。

市場環境が大きく変化している中で顧客から求められているものは何だとお考えですか。

お客様の課題解決や事業を成功に導く“道先案内人”であり続けるという点はこれまで通りです。MM総研の強みである情報収集力と分析力がますます活きる時代になったと考えています。例えば我々のお客様のなかにデータドリブン型経営への移行を進めている企業があります。
社内外で収集・蓄積したデータの分析結果に基づき迅速な経営判断と的確な意思決定を行うという経営の在り方であり、事業スタイルです。データをいかにうまく活用するかが経営層だけでなく、現場の社員一人ひとりに求められるようになるでしょう。こうした動きが加速するなかでMM総研が提供している信頼度の高いデータと豊富な知見に基づく分析力が今後も求められてくるものと確信しています。

情報収集という点ではChatGPTなど新しい技術も次々と登場しています。

確かにIoTやAIなどによって独自に膨大な量の情報を収集・蓄積することが容易な時代となりました。ただ、そうした情報を分析し、最終的な判断を下すのは“人”です。それは経営者であり、事業責任者であり、現場を支える一人ひとりの社員かもしれません。MM総研ではAIなどの最新技術を活用しつつ、他社にはない独自の情報収集力と分析力をもとにデータドリブン型の経営をめざす企業やそこで働くキーマンたちを支援していきます。

MM総研として今後めざす方向性を教えてください。

MM総研が調査対象としているICT領域では、クラウド、AI、IoT、5G、ビッグデータ、ロボティクス、モビリティといった新たな技術が急速に進展しています。これらを駆使したデジタルトランスフォーメーション(DX)は、自動車、住宅、金融、農業、教育、ヘルスケアなど様々な分野に広がっています。今まさに業種業界を問わず多くのご相談を受けており、我々としてはお客様からの幅広いニーズに十分即応できる市場調査・コンサルティング会社を目指していきます。

特に注目している成長市場はどの領域ですか。

モビリティ分野です。MM総研のロゴの下に書かれた「Moving Mobile&Mobility Forward(モバイルとモビリティを前進させよう)」というキャッチフレーズは、我々の決意を表したものでもあります。モバイル分野では5Gや6Gといった次世代インフラの整備が進むとともに、スマートグラスなどの次世代デバイスの開発も進んでいます。通信インフラの進化と並行して、AIやIoTなどを搭載した自動車や公共交通、あるいはドローンや空飛ぶクルマなどの移動サービスが飛躍的に進化していきます。交通事業者と様々な民間事業者による異業種連携が進み、そこには大きなビジネスが生まれようとしています。こうした動きを的確にとらえ、健全な市場の発展につながる市場分析や提言などを行っていきます。

市場研究の第一人者として活躍できる環境を用意

MM総研で働くことの魅力を教えて下さい。

ICT領域は日々変化する市場であり、知的好奇心を常に刺激してくれます。その環境のなかで、一人ひとりの研究員が自ら探求したい市場に挑戦できるという点は大きな魅力だと考えています。本人の努力次第ではありますが、多くの研究員が切磋琢磨する環境の中で、お客様をはじめ多くの方々からも信頼される研究員として活躍してほしいと考えています。私はMM総研の業務を説明する際、お医者さんに例えることがあります。最初は(事業の)調子が悪くて相談に来られた患者さんが弊社のカスタムレポートで復調する。信用を得た後はリピーターになっていただき、現代の医学が予防医学であるようにビジネスの調子が悪くなる前にコンサルテーションを通じて不安要素を取り除くお手伝いをします。決して楽な仕事ではありませんが、目標を達成した際にクライアントから感謝の言葉をいただけることが最大の魅力ですね。

新聞やテレビ、Webニュースで、MM総研の研究員を見かけることが増えましたね。

市場に大きな動きがあったときなど、お客様やマスメディアなどから真っ先に意見を聞きたいと声がかかる研究員がおります。こうした研究員は日々の調査結果をプレスリリースとして対外的に発表することもでき、メディアから求められれば自身の意見を述べる機会が与えられます。市場をリードする大手企業や新規参入を狙うベンチャー企業など幅広いプレーヤーとの仕事を通じ自身の世界を広げています。他の市場分野で活躍している研究員との情報交換や議論も日々行っており、様々な角度から多角的に市場を見る力を養うことができる環境でもあります。

自身で調べたデータや分析結果が実際に利用されているのを見ると、嬉しいですし、モチベーションも上がりますね。

その点も大きな魅力です。世界や日本を代表する企業の事業戦略・商品戦略などに自身の調べたデータを利用してもらえることは、お客様から評価いただいた証でもあります。もちろん民間企業だけでなく、政府・自治体の政策決定にMM総研のデータが利用されることもあります。ICT市場の発展につながる調査・分析を通じ、経済や社会の発展にも貢献できる点はMM総研で働く上での大きな魅力ではないでしょうか。

働きやすさに関していえば、母性健康管理や育児休業制度などが充実していますね。

研究員の45%が女性であり、女性が働きやすい環境づくりに継続的に取り組んでいます。育児休業制度も整備しておりますし、独自の制度として、産前休業前の時期を対象とした「マタニティ休暇」(※時間単位の有給休暇の付与)なども導入しています。妊娠時や出産から復帰後の在宅勤務の活用など個々の体調に合わせ勤務できる環境となっています。もちろん男性社員に対する育休制度なども整備しています。

在宅勤務と出社のハイブリッドとなっていますがこの狙いを教えてください。

多様な働き方ができる環境の整備を前提にしつつ、対面のコミュニケーションについても大事にしていきたいと考えています。現在は月単位で出社比率60%以上としています(2024年1月時点)。例えばお客様とのリアル面談が多い週は出社を増やし、レポート作成に集中したい週は在宅勤務とするなど、月単位で自身の業務にあわせた働き方を選択することができます。オフィス内も、より生産的で効率的な仕事ができる環境づくりに継続的に取り組んでいます。

市場発展への貢献を自身の成長と喜びにつなげてほしい

横田副所長ご自身は、入社からこれまでどのような仕事をされてきましたか。

入社してから大手ISP(インターネットサービスプロバイダー)に出向する機会があり、そこでインターネットや通信の技術を学びました。その後、ブロードバンドや携帯電話などの市場が急速に成長するなかで、市場分析に取り組むとともに、MM総研の市場データを業界の方々に認知していただけるように取り組んできました。今振り返れば、日本の通信市場の成長とともに歩んできたといえます。

お客様だけでなく、マスメディアや行政機関などの関係者との意見交換や情報交換も日々行われていますね。

市場分析の結果を定期的にプレスリリースで発表していますが、その都度、メディアの方々への内容説明や市場の見通しなどについて意見交換しています。行政機関の方々との定期的な意見交換も行っており、各省庁が設置するタスクフォースの構成員として発言する機会もいただいております。

活躍している研究員の特徴について教えてください。

「論理的思考力」「情報収集力」「コミュニケーション力」に加え、知的好奇心が旺盛で、自ら考えて行動できる人が当てはまります。 市場環境が日々変化する中でお客様からの要望も変化していきます。その動きに即応できる情報感度の高さと論理的思考力を持ち、丁寧かつ粘り強くお客様とコミュニケーションを取ることが重要です。何よりも大事なことはお客様の成功に幸せを感じることができ、そのために主体的に行動できるかです。

最後に、MM総研で働く研究員へのメッセージをお願いします。

多様な価値観をもった仲間と切磋琢磨できる環境を通じ、自己の成長につなげてほしいと思っています。この仕事を通じ、一人ひとりの研究員がICT市場の発展に貢献することへの喜びと幸せを感じてほしいと思っています。

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