2018年度上期国内携帯電話端末出荷概況

スマホは1,390.1万台(1.2%増)もSIMフリーは上期初の前年割れ

2018年11月14日

■ 2018年度上期の総出荷台数は1,552.1万台(前年同期比5.0%減)

■ スマートフォン出荷台数は1,390.1万台(1.2%増)

■ SIMフリースマートフォン出荷台数は134.3万台(7.1%減)で上期初の前年割れ

■ フィーチャーフォン出荷台数は162万台(37.9%減)で過去最低を大幅更新

■ 2018年度の総出荷台数は3,530万台、スマートフォン出荷台数3,180万台と予測

■ データ通信料金と端末価格の分離プランへのシフトで端末市場は縮小リスクあり

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は2018年度上期(2018年4月~9月)の国内携帯電話端末(※1)の出荷台数調査結果を発表した。

2018年度上期は大手キャリアのAndroidスマートフォン市場が好調

 2018年度上期の携帯電話端末総出荷台数は前年同期比5.0%減の1,552.1万台となった。2000年度の統計開始以来、半期別出荷台数としては過去最低だった2016年度上期(1,518.8万台)に次ぐ低水準。

 内訳をみると、スマートフォン出荷台数が前年同期比1.2%増の1,390.1万台と微増。一方、フィーチャーフォンは同37.9%減の162万台と、大きく落ち込み、半期別出荷台数として過去最低を記録した。

 総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は89.6%(前年同期比5.5ポイント増)、フィーチャーフォン出荷台数比率は10.4%(5.5ポイント減)となった。

 SIMロックフリースマートフォン出荷台数は前年同期比7.1%減の134.3万台となり、スマートフォン出荷台数全体に占めるSIMフリー比率は9.7%(0.9ポイント減)となった。

2018年度上期の総出荷台数・スマートフォン出荷台数1位はApple

 2018年度上期のメーカー別出荷台数シェア1位はAppleで総出荷に占めるシェアは41.6%となった。以下、2位:シャープ、3位:富士通、4位:ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)、5位:京セラの順となった。
 


 スマートフォン市場(SIMフリー含む)での出荷台数シェアは1位がAppleで46.5%となった。以下、2位:シャープ、3位:ソニーモバイル、4位:Samsung、5位:Huaweiの順となった。
 

 SIMフリースマートフォン134.3万台に限定したメーカー別台数シェアは1位がHuaweiとなった。同社は大手4キャリア全てに端末を展開しており、スマートフォン全体のメーカーシェアでも5位にランクインするまでに存在感が高まっている。

2018年度の総出荷台数は3,530万台、スマートフォン3,180万台で、ともに前年割れ予測

 MM総研では2018年度の総出荷台数は前年度比5.8%減の3,530万台(うちスマートフォン出荷台数3,180万台)と予測する。以降は、2019年度:3,400万台、2020年度:3,460万台、2021年度:3,320万台となり、前回予測よりも下方修正となった。

 


※1:携帯電話端末出荷に含まれる端末

① 従来型携帯電話(以下、フィーチャーフォン。Android OSの二つ折り端末を含む)
② スマートフォン(大手キャリア+SIMロックフリー)。大手キャリアは以下、MNOと記載
 MNO端末:
  NTTドコモ(以下ドコモ)、au、ソフトバンク(ワイモバイル含む)の3社4ブランド向け出荷端末
 SIMロックフリー端末:
  以下を条件としてMM総研による分類(調査時点)
  (1)MNOが主導して販売しない
  (2)販売時点からSIMロックが掛かっていない(一部例外あり)
  (3)端末メーカーによる直販モデル(直営店舗やホームページ販売)
  (4)端末メーカーから直接もしくは流通業者を経由して家電量販店等で販売する端末
  (5)MVNOによる独自開発端末およびMVNOによるSIMカードとのセット販売端末
③ 総出荷台数(①+②) 

【スマートフォンの定義】以下を条件としてMM総研による分類(調査時点)
 ・以下OSを搭載(Android、iOS、Windows)
 ・音声通話が可能(画面7インチ以上でヘッドセット利用を想定した端末は含まない)
 ・アプリやソフトウェア等のカスタマイズが可能
 ・OS環境として(アプリ)開発仕様が公開されていること
 ・キャリア及びメーカーがスマートフォンと位置づけている製品

※今後の端末発売状況に応じて予告なしに変更する可能性があります

 


■注意事項
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