2017年度上期国内タブレット端末出荷概況

ドコモタブレット「dtab」けん引で前年同期からV字回復

2017年11月20日

2017年度上期のタブレット端末出荷台数は前年同期比16.5%増の452万台

Apple176.8万台(シェア39.1%)でシェア1位を維持

OS別シェアはAndroid 222.7万台(49.3%)が1

2017年度通期は920万台(9.4%増)。2020年度には1,000万台突破と予測

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は11月21日、2017年度上期(2017年4月~9月)の国内タブレット端末の出荷台数調査の結果を発表した。総出荷台数は前年同期比16.5%増の452万台で、上期出荷台数として2010年度統計開始以来、初のマイナス成長となった前年からV字回復した。回線別にみると、携帯電話キャリア(以下、キャリア)の3G/LTEネットワークを利用する「セルラータブレット」が272.4台(19.1%増)、無線LANのみをネットワークとして利用する「Wi-Fiタブレット」が179.6万台(12.7%増)とそれぞれ回復した。

 セルラータブレットはNTTドコモ(以下、ドコモ)のAndroidタブレットが市場を牽引した。特に「dtab Compact d-01J」が好調だった。Wi-FiタブレットはiPadとWindowsタブレットが前年同期を上回った。今年3月に発売したiPad新モデルは旧モデルよりも価格が抑えられたことが奏功したと分析。Windowsは6月に発売したSurface Proや法人市場向け端末が増加した。減少トレンドが懸念されたタブレット市場における回復の兆しとしては、ドコモタブレットの増加に起因するところが大きかった。

上期実績を踏まえた予測では、2017年度通期は920万台(前年度比9.4%増)と見通す。期初予測の880万台から40万台の上方修正となる。

 メーカー別出荷台数はAppleが統計開始から15半期連続シェア1

 2017年度上期のメーカー別出荷台数およびシェアでは Apple(176.8万台/シェア39.1%)が1位となった。日本でタブレット端末が登場した2010年度より15半期連続で1位を獲得した。今年3月以降の新モデルは全て9.7インチ以上の製品で、miniシリーズ後継モデルは発売されなかった。その中でも今年3月にドコモ、au、ソフトバンク市場から発売した9.7インチ iPadが人気となった。

 2位はHuawei(103万台/22.8%)で主力のドコモ向け「dtabシリーズ」に加えて、SIMロックフリーやWi-Fiモデルを展開する「MediaPadシリーズ」が増加した。3位はLG(45万台/10.0%)で昨年発売したau向け「Quaタブレット」を継続出荷した。4位は富士通(36.2万台/8.0%)でドコモ向け「arrows Tab」および法人市場向けWi-Fiタブレットが堅調に推移した。5位はNECレノボ(23万台/5.1%)、6位はASUS(16.8万台/3.7%)となった。上位にはキャリア市場にタブレットを出荷するメーカーがランクインした。

 

2017年度上期国内タブレット出荷台数シェア

 OS別出荷台数はAndroid1位を獲得。Windowsシェアは11.6

 OS別出荷台数・シェアはAndroidが222.7万台(OS別シェア49.3%)で1位となった。iOSは176.8万台(39.1%)、Windowsは52.5万台(11.6%)となった。

 2015年度上期よりAndroidが5半期連続でシェア1位を獲得しており、iOSが2位という傾向が続いている。Windowsシェアは10数%で推移しており、両OSを脅かすほどのシェア拡大には至っていない状況である。

 通信回線別はセルラー 60.3%:Wi-Fi 39.7%でセルラー比率が上昇

 回線別出荷台数・シェアはセルラータブレットが272.4万台/60.3%、Wi-Fiタブレットが179.6万台/39.7%となった。2015年度上期よりセルラー比率が5半期連続で5割超、今上期では6割超とセルラータブレットの好調が継続している。

 画面サイズ別は9インチ未満 37.2%:9インチ以上 62.8%で大画面比率が上昇

 画面サイズ別出荷台数・シェアは「9インチ未満」が168万台/37.2%、「9インチ以上」が284万台/62.8%となった。2013年度以降の半期別出荷ではホームタブレットのシェアが最も高くなった(データ5)。

 2017年度通期は前年度比9.4%増の920万台。2020年度に1,000万台超

 MM総研では2017年度通期のタブレット出荷台数を前年度比9.4%増の920万台と予測。期初予測では880万台と見込んでいたが、上期実績を考慮して40万台上方修正した。

 2018年度以降は、2018年度:940万台、2019年度:980万台、2020年度:1,010万台、2021年度:1,020万台と、微増トレンドが続くと予測する。

 セルラータブレットはキャリアの戦略次第では更なる拡大が期待できる。ただし、キャリアによる過度なタブレット販売施策は消費者ニーズと必ずしもマッチしないことも危惧され、タブレット需要を見定める慎重な戦略も重要となるだろう。Wi-Fiタブレット市場拡大のポイントとしては「2in1タブレット」「法人・文教市場」があげられ、どちらも親和性の高いWindowsタブレットの需要次第では更なる市場拡大も起こりうるだろう。

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