2011年度通期国内携帯電話端末出荷概況

2012年05月09日

■ 2011年度通期出荷台数は前年比13.5%増4,274万台
■ 富士通が東芝との統合効果により初の首位獲得
■ スマートフォン出荷台数は前年比2.8倍の2,417万台、総出荷台数の56.6%を占める
■ 2012年度は総出荷台数4,060万台(前年比5.0%減)と予測

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は9日、2011年度通期(11年4月~12年3月)の国内携帯電話端末の出荷状況を調査して結果を発表した。総出荷台数は前年比13.5%増の4,274万台となった。特に、スマートフォン市場は2010年度の855万台から2.8倍増となる2,417万台に拡大、総出荷台数の56.6%を占める結果となった。

■メーカー別シェアで富士通が初の首位を獲得

 2011年度通期メーカー別出荷台数シェアは、富士通が2000年度以降のMM総研統計では初の首位を獲得。出荷台数は766万台(シェア17.9%)となった。
 2位は昨年度6位のApple、3位はシャープとなった。以下パナソニック モバイルコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下ソニーモバイル)、京セラ、NECカシオモバイルコミュニケーションズ(以下NECカシオ)の順となった(図1)。

■スマートフォン市場のメーカー別シェアはAppleが1位

 2011年度通期スマートフォン出荷台数2,417万台に占めるメーカー別出荷台数・シェアは1位がApple 、2位がシャープ、3位が富士通、4位がソニーモバイル 、5位がSamsung、6位がNECカシオ の順となった。

■2012年度通期の総出荷台数は4,060万台、うちスマートフォンは68.7%の2,790万台と予測

 今後もスマートフォンへのシフトが加速していくため、2012年度以降も4,000万台市場が期待できる。MM総研では、2012年度の総出荷台数は前年比5.0%減の4,060万台、うちスマートフォンは2,790万台で総出荷台数の68.7%を占めると予測する。2013年度以降は13年度 4,100万台(うちスマートフォン3,080万台)、14年度 4,210万台(3,340万台)、15年度 4,095万台(3,355万台)、16年度 4,265万台(3,555万台)となり、2016年度にはスマートフォン比率が83.4%にまで拡大すると分析する。


【スマートフォンの定義】 以下を条件としてMM総研による分類(2012年5月現在)
①以下OSを搭載  (Android、iOS、Windows Phone、BlackBerry OS)
②音声通話が可能 (画面6インチ以上でヘッドセット利用を想定した端末は含まない)
③アプリやソフトウェア等のカスタマイズが可能
④OS環境として(アプリ)開発仕様が公開されていること
⑤キャリア及びメーカーがスマートフォンと位置づけている製品


詳細データを5月末発行の「M&D Report192号」に掲載予定


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