TD-LTEやNFCなど新しいサービスが目白押し ―「Mobile Asia Expo 2012」レポート(2012年 08月号 No.194)

【特集1】販売品質の強化と新たな収益源の確保に向けた取り組みを推進― 携帯電話販売代理店の動向

MM総研がまとめた12 年度通期の携帯出荷台数予測は、旧規格端末の巻き取り需要の終息と流通在庫の調整もあり、前年同期比5 %減の4,060 万台となるものの、販売実需ではスマートフォンが牽引し、11 年度を上回ると分析している。出荷台数ベースでもスマートフォンは15.4%増の2,790万台となり、総出荷台数の69%にまで拡大する見込みだ。こうしたスマートフォン市場の急拡大の中で、通信事業者(キャリア)間の競争も過熱しており、代理店向け手数料も販売連動型を軸とした手数料体系にシフトしている。代理店各社は販売力の強化を図るべく、M&A やパートナー化の推進、販売現場における業務効率や顧客満足度(CS)向上も含めた販売品質の強化等を推進。また、手数料体系の変化に対応し、顧客単価のアップや新たな収益源の発掘・育成へ向けた取り組みも推進しており、アクセサリーなどの周辺商材の拡販、法人ソリューション事業の拡充、海外事業展開などの動きも加速している。新たな市場環境への対応を進める大手代理店各社の動向を追った。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/池澤 忠能、篠崎 忠征、河野 安彦、角 泰範)

【特集2】TD-LTE やNFC など新しいサービスが目白押し― 「Mobile Asia Expo 2012」上海現地レポート

アジア最大の国際的な通信関連イベント「Mobile Asia Expo 2012」は、6 月20 日から22 日までの3 日間にわたって、中国・上海で開催された。出展企業は中国を中心に、NTT ドコモやノキアなどの海外勢も含め合計200 社を超える規模となった。本稿では世界の携帯電話市場の最新情報をレポートする。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/河野 安彦)

【データ】「サポート」「搭載ソフト」「環境性能」部門などでトップのNECが総合No.1に輝く― 11年秋冬モデル個人向けPC満足度調査

MM総研はパソコンメーカーの顧客満足度について独自に調査を行い、分析・評価した「11 年秋冬モデル個人向けPC 満足度調査」の結果を発表した。パソコンの家電化が進む中で、パソコンは家庭内のネットワーク機器の中心に位置し、果たすべき役割が依然として大きい。また東日本大震災という未曾有の大災害を経験した消費者にとって、日用品として定着したパソコンを選ぶ基準に変化があることも予想された。そこで直近モデルに焦点を当て、消費者が実際にパソコンメーカーを選択する際に重視する点を中心に調査を実施した。
併せて調査では秋冬モデルを実際に購入した各パソコンメーカーのユーザーに購入後顧客満足度を尋ね、購入を検討している消費者により明確で客観的な判断基準を提供することも目的とした。今回ランキングの対象になったメーカーは有効サンプル数の観点からNEC、富士通、ソニー、東芝、デルの5 社となった。調査手法はインターネットによるアンケートを利用し、調査期間は12 年3 月19 日~ 3 月21 日(スクリーニング調査を含む)。総回答数は2,895 件(本調査対象)となった。
調査ではパソコンメーカーの顧客満足度を「機能・性能」「操作性」「デザイン」「サポート」「搭載ソフト」「品質」「環境性能」の7 つの部門に分け、各パソコンメーカーの11 年秋冬モデルパソコン購入者へのWeb アンケート調査を実施し、各部門の評価ポイントから最終的な総合満足度を決定した。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/春海 藍)

【トレンドⅠ】積極的な価格戦略をテコに加入者を増やす― 電力系通信事業者のサービス戦略<Part2>

前号〈Part1〉でレポートしたケイ・オプティコム、エネルギア・コミュニケーションズ、九州通信ネットワークの3 社に引き続き、今号では中部エリアで展開する中部テレコミュニケーションと四国エリアで展開するSTNet の2 社をレポートする。個人向け光サービスの動向とともに、両社が13 年度にサービスを開始する最新鋭のデータセンターについても紹介する。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太 幹哉、梅村 直大)

【トレンドⅡ】金融や製薬など、拡がる領域に即応体制を整備―  

スマートフォンやタブレット端末の急速な普及を背景に注目が集まっているMDM(Mobile Device Management)サービス。スマートデバイス関連ビジネスに注力し、正式サービスインからおよそ1 年が経過した富士通ビー・エス・シーの「FENCE-Mobile RemoteManager」の現状と取組みを紹介する。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/小西 裕憲)

【トレンドⅢ】スマートデバイスを活用した企業の取組み― 導入3社の事例

タブレット端末やスマートフォンなどのスマートデバイスが急速に普及する中で、昨年までは試験的に導入していた企業もここにきて業務に取り入れる動きが本格化してきた。本誌187 号(11 年12 月末発行)ではiPad を業務に活用している先行的な4 社を取り上げ紹介したが、今号でもiPad を含むタブレットやスマートフォンを導入している3社を紹介する。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/望月 雄太)

【MM総研大賞2012受賞記念対談】iPhoneアプリのレビューサイトからiPhone市場No.1プレイヤーへの飛躍図る― <次世代ネットワーク製品・サービス部門(アプリレビューサイト分野)最優秀賞> AppBank株式会社

「MM総研大賞2012」次世代ネットワーク製品・サービス部門〈アプリレビューサイト分野〉の最優秀賞を受賞した「AppBank」。08 年10月の開設以来iPhone アプリレビューサイトのトップランナーとして、iPhone アプリ市場に大きな影響力を与える存在となっている。近年はメディア事業のみに止まらず、iPhone のアクセサリー類を販売するEC事業「AppBank Store」や、iPhone 向けのゲームアプリを開発・販売する「AppBank Games」を開始するなど、活動の幅をWeb メディア以外の分野にも広げつつある。AppBank 株式会社の村井智建代表取締役に、AppBank サイトの現況と今後の展望などについて話を聞いた。
(聞き手:M&D Report編集長 高野 始)

【追跡!ITベンチャー⑪】ソーシャルメディアを活用、農漁業者と消費者をつなぐ― フウド株式会社(http://www.fuud.co.jp/)

「農業ビジネス・ブーム」で様々なベンチャー企業が農業への参入を試みたが、成果を出せないまま撤退するという例が後を絶たない。そのような中、ソーシャルメディアを活用し、農業や漁業に特化したサービスを展開しているフウド(本社:東京都町田市、齋藤 悠社長)は、農漁業の特徴を理解した上で、他のIT ベンチャーとは違った独特のビジネスモデルを立ち上げた。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/望月 雄太)

【追跡!ITベンチャー⑫】電子書籍にソーシャル機能を ページごとに感想などを共有、電子書籍独自の新しい読み方を提案~― 株式会社SpinningWorks(http://www.spinningworks.com/)

SpinningWorks(本社:東京都目黒区、白形洋一社長)は電子書籍ソーシャルサービス「Qlippy(クリッピー)」を手がけるスタートアップ企業。10 年2月設立以来、各インキュベーション育成プログラムの第1 期に参加してきた現在は日本でのサービスだけに注力しており、電子書籍のページ単位にチェック機能やコメントが付加、共有できる独自サービス提供をめざしている。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/細田 顕嗣)

【経営】<ビッグデータ活用ユーザー事例④> ビッグデータを活用して新商品を開発― JR 東日本ウォータービジネスの取り組み

ビッグデータ・ソリューションがIT ベンダー各社から相次いでリリースされる中、ユーザー側でもビッグデータを活用して事業拡大をめざす企業が増えている。今回はJR 東日本の子会社で、自販機POS データを活用してマーケティングを強化し、新しい商品開発をめざすJR 東日本ウォータービジネス(本社:東京都渋谷区、石戸谷隆敬社長)の取り組みを紹介する。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/梅村 直大)

【IT業界の深層流】米国の最終点産業戦略と日本

 

【IT道標】スマートデバイスの利用に適したVPNサービスが登場

 

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