韓国の無線ブロードバンド市場動向の現状と今後(2007年 09月号 No.135)
【特集】韓国の無線ブロードバンド市場動向の現状と今後― WiBroとHSDPAは共存の道を模索
現在、日本では「Mobile WiMAX」技術を利用した無線ブロードバンドサービスに注目が集まっている。07年5月15日に総務省が公開した「2.5Ghz帯広帯域無線アクセスシステムの免許方針案」では、免許を付与する事業者を2社に限定。また、3G事業者およびその関係会社の参入に対して条件を設けた。隣国の韓国では、情報通信省(MIC:Ministry of Information and Communication)と民間企業が早い段階から無線ブロードバンドについて検討を重ねており、昨年6月に「IEEE 802.16e(Mobile WiMAX)」に準拠した「WiBro(ワイブロ:Wireless Broadbandの略)」を開始。日本における無線ブロードバンド市場展開を見定めるために、約1年が経過した韓国無線ブロードバンド市場の現状について報告する。
【データ】06年度 国内PCサーバー出荷概況― 下期は市場拡大に一服感、メーカーシェア争いは激化
MM総研がまとめた06年度(06年4月~07年3月)のPCサーバー国内出荷台数は、前年3.2%増の55万6,415台を記録(データ1)。年度上半期は、12.5%増の27万2,700台を出荷したが、下半期に入り出荷台数は減速。半期単位で過去最高だった05年度下半期の29万6,900台を超えることができず、02年度下半期以来のマイナス成長となる前年比4.4%減の28万3,715台に留まった(データ2)。出荷金額は、下半期の出荷金額減が響き、年度を通じて1%減の2,225億円になった。
【トレンド1】ネット求人情報サービス(アルバイト/派遣)の動向― 高まるモバイルサービスへのニーズ
モバイルインターネットが本格普及し、PCで展開されていた各種セグメントポータルが続々と携帯上でも展開されてきている。特に仕事情報ジャンルにおけるアルバイト/派遣の求人サイトは、10代後半~20代後半の若年層における生活形態の変化にマッチしたことや、地図情報を活用した情報提供形態がマッチしたことで、PC版の仕事情報サイトを遥かに凌ぐ勢いで成長している。今回は、こうしたネット求人情報サービス(アルバイト/派遣)の変化に注目し、各社の動向を追った。
【トレンド2】新たなサービスの登場など、さらなる成長期に突入― インターネット広告市場の動向
電通が発表した「日本の広告費調査」によると、総広告費はほぼ横ばいであったのに対し、ネット広告だけを見ると前年比大幅増と順調な拡大を見せている。最近では、検索連動型のリスティング広告やモバイル広告の成長が目立っているが、今なお構成比として一番高いのはPCインターネットのバナー広告である。バナー広告の動向を見ると、リッチメディア広告やセグメント広告、行動ターゲティング広告など新たな広告手法が生み出され、ユーザー/クライアントの両サイドから見た利便性・有効性は益々高まり、今後もその傾向は加速していくものと思われる。今回の特集は、大手ポータルサイトの広告戦略および行動ターゲティング広告事業者の動向を見ることで、バナー広告市場の今を探ってみたい。
【対談1】顧客と共に成長をめざす“戦略実現コンサルティングファーム” “企業の設計事務所”としてビジネス戦略の実現を支援― ベリングポイント株式会社 内田 士郎 代表取締役社長
日本版SOX法の施行、ITをベースにした企業改革、企業の買収合併など、コンサルティング企業が活躍する場面が一段と増加している。特に米国を本拠に置くグローバルなコンサルティング会社の活動が際立っている。KPMGコンサルティングから社名を変えて日本国内でも活動を活発化させているベリングポイント株式会社への関心も高い。内田士郎 代表取締役社長に現状を聞いた。(以下、敬称略)
【対談2】SANのリーティングカンパニーがめざす新たな市場領域 情報の価値を最大化する広範なデータ管理ソリューションを提供― ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社 石本 龍太郎 代表取締役社長
複数のサーバーとストレージを接続することで、リソース共有と可用性向上を図るSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)は、導入コストの問題や管理の複雑性といった点で、当初大規模なシステム環境での利用だけに留まっていた。しかし昨今、エントリーレベルからエンタープライズレベルまで、市場で提供されているSAN製品の選択肢は広範になり、管理性が向上したことも手伝ってSANの導入は多くの企業へと広がっている。その推進ベンダーであり、SANのリーティングカンパニーであるブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社は今年1月に同業のマクデータ社を買収し、事業規模およびソリューションの拡充を図っている。また、SAN事業の一層の成長に加え、新たな事業分野であるFAN(File Area Network)やプロフェッショナル・サービスなど、そのビジネス基盤を拡大している。同社の戦略を石本 龍太郎 代表取締役社長に聞いた。(以下、敬称略)
【対談3】コマツの情報システム部門が前身のソリューションプロバイダー 製品の選択と集中によりビジネスを拡大、製造・流通分野に強み― クオリカ株式会社 藤宮 宏章 代表取締役社長
コマツの情報システム子会社を前身とし、現在はTISのグループ企業として、鋳造シミュレーションシステムをはじめとする製造業向けソリューションや、外食産業や小売専門店向けソリューション、そしてテキストマイニングソリューションなどを展開。03年にはコマツソフト㈱からクオリカ㈱に社名を改め、近年では中国へも進出するなど、業界内での存在感は増しつつある。同社の藤宮宏章 社長に現状を聞いた。(以下、敬称略)
【経営1】06年度国内中古PC市場 PART2― 06年度は台数ベースで10%強の成長、今後は成長率が鈍化し緩やかな成長
前号では、量販店系の中古パソコン業者について紹介した。今回は、中古パソコン専門業者、中古パソコン再生業者を中心に紹介する。また、07年1月に発売されたWindows Vistaの中古パソコン市場への影響を踏まえ、今後の中古パソコン市場の展望をまとめる。
【経営2】収益力の強化へ向けた事業の拡充を図る― 携帯電話一次代理店の動向
06年度は、MNP導入に合わせ、通信事業者(キャリア)各社が積極的に新機種を導入したことで、買い替え需要を中心に市場は活性化した。一方で、番号ポータビリティ(MNP)制度の導入による法人市場の流動化、モバイルビジネス研究会による販売奨励金モデル見直しの動きなど、携帯電話市場は大きな転換期に差し掛かっている。07年度以降、市場の大きな拡大は見込めず、販売代理店業界の再編もますます加速していくと見られる。このような状況の中で、国内の大手代理店各社はどのような戦略をもって、変革期にある携帯電話市場に対応しようとしているのか。今号では大手代理店の一社であるテレパークの事業動向を追った。
【経営3】顧客ニーズ、PCの特性に合わせた販売チャネルを拡充― ソニーの国内PC販売チャネル
「VAIO」の国内販売が今年で10周年を迎える。07年夏モデルの第2弾に登場した、10周年記念モデルの新「VAIO type T」は、その完成度の高さから、この夏注目のモデルとして店頭に並んでいる。また、07年夏モデル第3弾には「プレミアムホームノート」として「VAIO type F FZ」シリーズが登場。機能と価格のバランスが見事に取れたモデルとして、こちらもこの夏注目のモデルとなることは間違いない。今、パソコンメーカの中でも特にソニーに注目が集まっている。本号では、同社の国内パソコン販売体制を改めて整理するとともに、同社製品を紹介しながら、チャネル戦略をレポートする。
【経営4】集合住宅に特化した個人向けFTTHサービスの提供― ㈱USEN
FTTHサービスが拡大傾向にある中で、USENも同サービスに参入している。USENは順調にFTTHサービスの加入者数を伸ばしており、特に個人向けサービスは集合住宅向けに特化したサービス提供を行っている。本稿では、同社が提供する個人向け光サービスの概要について紹介する。
IT業界の深層流 個人ID制度への切実な要求―
IT道標 データセンター事業者のサーバーニーズ―
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