2007年度通期国内携帯電話出荷概況(2008年 06月号 No.144)

【特集1】インターネットVPN市場を支えるルータ製品の動向― 大容量・高セキュリティを兼ね揃えた製品が好評、次は「ワイヤレス」の時代へ

安価で手軽に導入できるインターネットVPNサービスが、構築から運用までトータルでサービス提供するマネージドインターネットVPNサービスの登場をきっかけに好調な伸びを見せている。顧客ニーズの高い回線の大容量化や高速化、セキュリティの高度化などが行われたことも大きな追い風となっている。このようなインターネットVPNサービスの実現にルータなどのネットワーク製品の発展は必要不可欠なものとなっている。本稿では、インターネットVPNサービスを支えるネットワーク製品、主にルータを中心に各社の動向を追った。

【データ1】2007年度通期国内携帯電話出荷概況― 出荷台数は過去最高の5,075万台、シャープが3年連続シェアNo.1を獲得

MM総研がまとめた07年度通期(07年4月~08年3月)の国内携帯電話の総出荷台数は、前年度比2.9%増の5,076万台で、03年度の5,009万台を抜いて過去最高を記録した。メーカーシェアでは、シャープが3年連続1位を獲得。2位はパナソニックモバイルコミュニケーションズ、3位には「らくらくホン」などのヒット商品を出した富士通が昨年度5位から順位を2つあげてランクインした。08年度以降、出荷台数は新販売方式の影響を含めた買い替えサイクルの長期化などにより減少するものと見られるだけに、今後メーカー間の生き残りをかけた競争や新たな再編の動きが加速していくだろう。

【データ2】2007年度国内パソコン出荷概況― 出荷台数は微増、法人需要が減少も個人向け出荷が市場を牽引

MM総研がまとめた07年度(07年4月~08年3月)の国内パソコン出荷台数は、前年度比0.1%増の1,304万2000台となった。出荷減となった06年度実績を若干上回ったものの市場規模は横ばいとなった。しかし半期別では、上半期は前年比5.2%減の592万台、下半期は同5.0%増の712.2万台を出荷し後半に大きく巻き返した。半期単位で700万台を突破したのは、05年度下半期以来となる。流通ルート別実績では個人系ルートが前年度比2.5%増の562.7万台、ビジネス系ルートが1.6%減の741.5万台となり、個人需要の増加が法人需要の減少をカバーした。

【トレンド1】オンラインストレージサービスの動向― 大容量化と活用方法の多様化で需要は拡大

昨今、ネットサービス事業者の会員向け付加価値サービスを見ると、ウェブメールやオンラインアルバムなどの大容量保存領域をオンラインストレージとして提供するサービスが拡充しており、その保存容量はさらに大容量化が進んでいる。また、専業事業者を中心として様々なファイル形式に対応した大容量の無料ファイル保管・共有・転送サービスが多数提供されており、オンラインストレージは活用方法の多様化により大きな進化を見せている。本稿では、au携帯と連動させたストレージサービスを提供するKDDI株式会社、オンラインストレージサービスを単体で提供している株式会社グレテックジャパンおよび株式会社エルネットの取組みを通して市場の動向を探った。

【トレンド2】IT資産管理市場― SaaS型IT資産管理サービスで情報漏洩を防止する

08年4月より施行された日本版SOX法に伴い内部統制の整備、コンプライアンス体制強化や不正行為防止に加え、情報保護・データ漏洩防止策に対するニーズが高まりつつある。そのような中、社内で使用禁止ソフトを使用し情報漏洩に至るケースが後を絶たない。企業にとって各クライアントのソフトウェア管理まで求められている昨今、導入のしやすさが好評を得ているSaaS型のIT資産管理サービスが注目を集めている。これらのサービスを提供する事業者に取組み状況を聞いた。

【トレンド3】パソコンのメーカー直販市場の動向― メーカー直販戦略、再点検「安さ」を超えるメリットを見出せ

2007年度は前年比微増となった国内パソコン市場。台数ベースでは05年度以降横ばいの傾向を続けているが、その中でも、Web・Tel等を通じたメーカー直販は、堅調に出荷台数を伸ばしてきた。07年度では全パソコン出荷の約15%がWeb・Tel等を通じた通販。04年度以降、市場平均より高い成長率を維持し続けている。本稿ではパソコンメーカー直販大手2社の現状と取組みを紹介する。

【対談1】第二の発展期を迎えるASP・SaaSの課題と今後の展望― 多様な進化を見せるASP・SaaS市場の健全な発展を支援

特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム(ASPIC)はASPの普及促進を目的に1999年に発足。加盟社数は現在約170社で、特にこの一年で倍近く増えており、ASP・SaaSへの期待の高さを物語っている。ASPICによれば、ASPを手掛ける事業者は、2年前の600社から1,000社近くに増え、市場規模も今後年率30%で成長する見込みだ。ASP・SaaS事業者やASP・SaaSを取り巻くビジネス環境の現状と今後について同法人の河合輝欣会長に話を聞いた。

【経営1】ソニー株式会社― 市場にない価値を提案、新しい発想を加えたBluetooth搭載スピーカー“Rolly”

“Rolly”は、ソニーが07年9月に発売したサウンドエンターテインメントプレーヤー。従来のサウンドプレーヤーとは異なり、高音質のスピーカーに6つのモーターや左右両側の稼動部(アーム、ホイール)を回転、開閉さえることであたかも踊っているような表現をすることができる。また、AIBOの開発で培ったセンサー技術を用い直感的な操作システムを搭載、本体をオーディオのつまみのように扱うことでボリュームの調整や曲送りができる点が特徴的。その他、Bluetoothを搭載しており、PCなどとの親和性も高いなどの多彩な機能を持つ。

【経営2】北海道総合通信網株式会社― HOTnetの新しいネットワークソリューション「S.T.E.P」

北海道総合通信網の新しいネットワークシステムソリューション「S.T.E.P」は、顧客がネットワークシステムを構成するために必要な要素(ネットワークインフラ、サーバ、ミドルウェア、運用管理、セキュリティなど)をニーズに沿って自由に選択して組み合わせるソリューション。SaaSに近いコンセプトを持つ同ソリューションの動向を追う。

【経営3】広がりを続けるオンラインゲーム市場の変化― パソコンから、携帯電話・家庭用ゲーム機へ

2002年頃から本格化した日本のオンラインゲーム市場。現在市場の中心は、PCオンラインゲームである。しかし、その位置づけが変化している。快適なインターネット操作が可能となった昨今の携帯電話を使ったモバイルオンラインゲーム、そして、Wiiを中心としたインターネットに繋ぐことができる次世代家庭用ゲーム機でのオンラインゲーム。PCオンラインゲームの現状と共に、市場の変化を追った。

【経営4】パソコン用外付け地デジチューナー発売― 地デジ普及のキーポイントとなるか

放送業界と家電業界で組織されるデジタル放送推進協会(Dpa)は4月、地上デジタル放送(以下地デジ)のPC用外付けチューナーの発売を解禁した。これまでPCの外付け地デジチューナーの販売は、著作権の問題などから許可していなかった。しかし、3年後に控えた地デジへの完全移行と高まる外付けチューナーへの需要、海外製商品の流通などがきっかけとなり、正式に販売を認めることとなった。販売許可が下りるとともに、数社が早くも商品の発売を表明し、動き出している。PC用外付け地デジチューナーが今後どのような市場を形成していくのか、動向を考察する。

トピックス 5月の携帯電話店頭情報

 

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