4Gスマートフォン利用者の約65%が5G利用開始時期未定

5Gスマートフォンの導入実態・利用意向調査(2022年7月時点)

2022年08月25日

■スマートフォン利用者に占める5Gの認知度は94.2%、5Gスマートフォン利用者は21.8%

■4Gスマートフォン利用者の64.9%が5Gスマートフォンの利用開始時期を決めていない

■利用開始時期を検討しない要因は「現状に満足しているため」が過半を占める

■5G市場の発展に求められるアクティブ5Gユーザー

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称 MMRI、東京都港区、関口和一所長)は8月25日、携帯電話利用者に対しアンケート調査を実施し、5Gスマートフォン利用者の導入実態・利用意向についてまとめた。

スマートフォン利用者に5Gの認知度を聞いた結果、5Gを認知している利用者は94.2%だった。また「5Gを今までの違いを含めて知っていた」ユーザーは27.1%にとどまった。スマートフォン利用者に占める5Gスマートフォン利用者は21.8%で、およそ5人にひとりが5Gスマートフォンを利用している計算となる。

※本調査では以下の定義に沿ってアンケート結果を分析した。
「5Gスマートフォン利用者」:5G通信プランを契約し、5G対応スマートフォンを利用しているユーザー
「4Gスマートフォン利用者(3G含む)」:5G対応の通信プランや端末を利用していないスマートフォンユーザー

◆5G対応を重視した利用者は2割

端末を購入した際の重視点について確認したところ、5Gスマートフォン利用者で最も多かったのは「端末価格(実質価格や一括/分割などの販売方法/キャッシュバック)」で31.0%であった。次いで「デザイン(色・形状・サイズ)」が23.6%、「ブランド・人気」が23.2%で続いている。「端末が5Gに対応している」は19.4%で、5G対応である点を重視して購入した利用者は約2割という結果になった。4Gスマートフォン利用者では「端末価格」が39.7%で最も多く、5Gスマートフォン利用者よりも8.7ポイント高く、料金面を重視する傾向がみられた。

現在利用中のスマートフォン購入の際の重視点(上位5項目、複数回答)

 ◆価格重視度は4G利用者よりも低い

4Gスマートフォンの利用者に、5G対応スマートフォンを購入するとした際に重視する項目を聞いた。最も多かったのは「端末価格」で55.8%だった。次いで「バッテリー容量」34.1%、「通信機能・性能」21.5%、「処理性能」18.8%、「データ保存容量」18.5%となった。

5Gスマートフォン利用者では「端末価格」を重視するとした利用者は31.0%であり、4Gスマートフォン利用者(55.8%)よりも24.8ポイント低い。5Gスマートフォン利用者は4Gスマートフォン利用者と比較して端末価格を重要視する割合が低く、端末メーカーのブランド・人気や、画面サイズ、カメラ機能を重視する傾向がみられた。

4G利用者が5Gスマートフォンを購入する際に重視する点(上位5項目、複数回答)

 

 ◆4G利用者の65%が5Gスマートフォンの利用開始時期未定

4Gスマートフォン利用者に今後の5Gスマートフォンの利用意向について聞いた。最も多かったのは「5G通信サービスの利用は考えていない」で46.8%だった。利用検討者では「1年以内を予定」が15.8%、次いで「2年以内」11.0%、「3年以内」8.4%、「4年以上先」18.1%となった。半数近くが5Gスマートフォン利用の意思がないという結果となった。3年以内の移行検討者を合算すると約35%となり、現時点では約65%が利用開始時期を具体的に検討する段階には至っていないことが伺える。 

4Gスマートフォン利用者の5G利用開始検討時期

「5G通信サービスの利用を検討していない」4Gスマートフォン利用者に対し、検討していない理由について「端末」と「プラン」それぞれの観点から聞いた。端末の観点で最も多かった理由としては「現在利用している端末で満足しているから」が59.4%、プランの観点では「現在契約しているプランで満足しているから」で53.5%という結果となった。端末とプランのどちらにおいても、現状利用している端末・プランに満足しているとの回答が最も多く、高額であることや、使いこなせないからという声も多い。現状のプランと端末に満足しており、コストをかけて購入した場合でも使いこなすことに不安を感じていることから、あえて5Gスマートフォンを利用するメリットを感じていないということが伺える。

◆5G市場の発展に求められるアクティブ5Gユーザー

5Gスマートフォン利用者は徐々に増えているが、現状ではスマートフォン利用者全体の約2割にとどまる。今後販売されるスマートフォンが5G対応になることに伴い、4Gスマートフォン利用者は買い替えのタイミングで自動的に5Gへアップグレードされるが、積極的な5G利用ではなく、アンコンシャス(無意識)な5G利用者が大半だと言わざるを得ない。積極的に5Gを活用する真の5G大国をめざすのであれば、キャリアは端末価格や料金プランだけに注視するのではなく、ミリ波活用を含めた5G対応エリアの整備・拡大やコンテンツの訴求などを急ぐべきだろう。5Gスマートフォンを利用することならではの体験価値や利便性の高さなどを訴求し、自発的に5Gスマートフォンを購入・利用してもらい、市場を活性化させることが今後の重要なテーマになるはずだ。

 


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