国内MVNO利用状況調査
総合満足度は72.6ポイントの「BIGLOBE SIM」がトップ
2017年03月23日
■ MVNO(格安スマホ/格安SIM)の認知率は83.8%、利用率は約15%
■ 総合満足度は72.6ポイントの「BIGLOBE SIM」がトップ
■ MVNO利用者の他人への推奨意向は68.2%
■ データの従量課金プラン利用意向は過半数を超える
■ MVNOを利用しない理由は「申し込みが面倒」「サポートや品質に不安を感じる」
MM総研(東京都港区、所長・中島 洋)は3 月23 日、国内における音声通話対応MVNOの利用状況に関する調査結果を発表した。インターネットユーザー39,631人に対しWebアンケートを実施、さらにこのうちの音声通話対応MVNO利用者1,799人の回答結果から利用状況を取りまとめた。
MVNO(格安スマホ/格安SIM)の認知率は83.8%、利用率は約15%
インターネットユーザー39,631人に対して、MVNO(格安スマホ/格安SIM)について質問した。認知率は83.8%、利用率は、14.9%となった。
総合満足度は「BIGLOBE SIM」が72.6 ポイントでトップ
音声通話対応MVNO 利用者を対象に、購入後の利用満足度について総合満足度を含めた10 項目を5
段階評価で質問した。「大変満足」=100、「やや満足」=75、「どちらでもない」=50、「やや不満」
=25、「不満」=0 とポイント化して算出。この結果、総合満足度は「BIGLOBE SIM」が72.6 ポイ
ントでトップとなった。
MVNO 推奨意向は68.2%
現在利用している音声通話対応MVNO の他人への推奨意向について質問した結果では、「勧めたい」
が68.2%となり、「勧めたくない」5.7%の10 倍以上だった。
データの従量課金プラン利用意向は過半数を超える
現在データ通信は定額制が主流となっているが、毎月使った分だけ支払う従量課金ニーズについても質問した。「利用したい(すでに利用している)」が26.0%で、「やや利用したい」24.8%、「どちらでもない」36.7%、「あまり利用したくない」6.3%、「利用したくない」6.2%。このうち「利用したい(すでに利用している)」「やや利用したい」の合計は50.8%と過半数を超える結果となった。現在従量制のプランを提供しているMVNOは、「FREETEL」や「エキサイトモバイル」などがある。
MVNO未利用理由は、「申し込みが面倒」「サポートや品質が不安」
MVNOを知っていながら利用していないユーザーにその理由を聞いた。「申し込みが面倒」16.3%、「サポートに不安がある」15.1%、「通信品質に不安がある」14.6%が上位となった。しかし、MVNO利用者を対象に聞いた「MNO(大手キャリアなど)と比較したらどうか」との質問では、「価格が高くても大手キャリアの方がよかった」と回答したユーザーはすべての項目で5%未満にとどまっている。MVNOの優位性は十分評価されているが、さらに大手キャリアと遜色なく利用できるといった点を訴求していく必要がありそうだ。
独自サービス型SIMの市場規模は2016年9月末657.5万回線で、拡大傾向にある。MVNOは利用者自身のライフスタイルと利用状況に応じた契約によりユーザーは大きなメリットが得られる。今後SIMフリースマートフォンとともに幅広いユーザーに支持される市場といえるだろう。
※アンケート集計結果の詳細レポートを2017年4月に発売予定
調査方法:消費者アンケート
調査対象:インターネットユーザー39,631人
回答件数:音声通話対応SIM利用者:1,799人
調査方法:ウェブアンケート調査
調査期間:2017年3月3日(金)~3月5日(日)
■注意事項
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