iPhone5 購入意向に関する実態調査

2012年09月20日

■ iPhone5 購入意向は41.4%。購入意向ユーザーの31.8%が発売後6 ヶ月以内の購入を予定
■ iPhone5 を購入したい理由は「iPhone は人気があるから」
■ 購入意向ユーザーの53.3%がソフトバンクのiPhone5 を支持

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は2012年9月12日(米国時間)に発表された、iPhone5の購入意向に関する実態調査を実施。調査方法はWEBアンケートで回答対象者はスマートフォン利用者1,005人(NTTドコモ:以下ドコモ 335人/au 335人/ソフトバンクモバイル:以下ソフトバンク 335人)、フィーチャーフォン利用者1,005人(ドコモ 335人/au 335人/ソフトバンク 335人)の計2,010人とした。なお、調査期間はauおよびソフトバンクがiPhone5の本体価格、料金プラン、キャンペーン等およびLTEの一次情報を発表した後の9月14日(金)~9月18日(火)となる。

<iPhone5の購入意向は41.4%>

 2012年9月12日(米国時間)にiPhone5が発表されたことに対する認知度を質問した結果、「スペックを含めて知っている」372人(18.5%)、「発表したことは知っている」1,355人(67.4%)と合わせて1,727人(85.9%)が知っていると回答した。

 iPhone5とiPhone4Sの製品特徴を提示した後に、iPhone5の購入意向を質問した結果、「購入したい」194人(9.7%)、「検討したい」639人(31.8%)と合わせて833人(41.4%)と高い購入意向を示した。

 利用キャリアおよび端末種別(スマートフォンOS・フィーチャーフォン)による違いでは、「ソフトバンク/iOS」の購入意向が74%と最も高く、次いで「au/iOS」の購入意向が64%となり、当然ながらiPhone利用者の購入意向が高くなった。iOS以外のスマートフォンOS利用者では、キャリアにより若干の違いはあるが概ね45%の購入意向を示した。フィーチャーフォン利用者はスマートフォン利用者と比較すると購入意向が低くなった。

<iPhone5購入意向ユーザーの31.8%が発売後6ヶ月以内の購入を予定>

 購入意向を示した833人に「2012年9月21日に発売された場合、いつ頃iPhone5を購入したいと思うか」を質問した結果、「事前予約して発売日もしくはできるだけ早く購入したい」44人(5.3%)、「発売から1ヶ月以内に購入したい」33人(4.0%)、「発売から3ヶ月以内に購入したい」67人(8.0%)、「発売から6ヶ月以内に購入したい」121人(14.5%)となり、購入意向を示したユーザーの31.8%が発売後6ヶ月以内に購入したいと考えていることが判明した。

<iPhone5を購入したい理由1位は「iPhoneは人気があるから」>

 購入意向を示した833人にiPhone5を購入したい理由(複数回答)を質問した結果、「iPhoneは人気があるから」198人(23.8%)が最も多くなった。次いで「4インチの画面(大きさ・精細さ)が良いと思うから」192 人(23.0%)、「買い替えのタイミングだから」185人(22.2%)、「操作性が良いと思うから」181人(21.7%)、「デザインが良いと思うから」163人(19.6%)の順となった。

 iPhoneはスマートフォンの代名詞として市場の急成長を牽引してきた、最も人気のある製品の一つである。日本市場におけるiPhone出荷台数は2008年7月発売のiPhone3GからiPhone4Sの4製品累計で約1,500万台(MM総研調べ:12年6月時点)となっている。

 iPhone4Sまでは画面サイズが3.5インチとなっており大型化するAndroidスマートフォンとの差が開いていたが、iPhone5では4インチとなった点が評価される結果となった。大型化と同時に、本体サイズは横幅の維持と7.6mmへの薄型化および重量112グラムという20%の軽量化を実現した点が、持ちやすさと操作性の良さにも繋がるだろう。

 MM総研では、現iPhone利用者の買い替え需要に加え、画面サイズやデザインといった外観を含めて進化した性能が高く評価されることで、引き続きスマートフォンの中心的存在になると分析する。

<iPhone5を購入したくない理由は「必要性がないから」>

 iPhone5の購入意向を示さなかった1,120人に理由(複数回答)を質問した結果、「必要性がないから」468人(41.8%)が最も多くなった。次いで「使いこなせないと思うから」284人(25.4%)、「月額の通信料金が高くなるから」264人(23.6%)の順となった。

 フィーチャーフォン利用者を中心に、スマートフォンに対する必要性のなさや、コスト増が購入したくない理由となった。

<iPhone5購入意向ユーザーの53.3%がソフトバンクを支持>

 購入意向を示した833人に、9月14日にauとソフトバンクが発表したiPhone5の本体価格や料金プラン、キャンペーンやLTE情報を提示して、どちらを購入したいと思うかについて質問した結果、「ソフトバンクのiPhone5を購入したい」444人(53.3%)、「auのiPhone5を購入したい」389人(46.7%)となり、僅かながらソフトバンク優勢となった。理由としては、現ドコモのiPhone5購入意向ユーザーがソフトバンクを支持している点が影響したようだ。

 ソフトバンクを選ぶ理由としては、「現在利用している携帯電話会社だから」181人(40.8%)、「iPhoneのイメージが強いから」139人(31.3%)、「家族と同じ携帯電話会社だから」118人(26.6%)、「総合的な料金・プランの良さ」69人(15.5%)、「利用料金のわかりやすさ」61人(13.7%)の順となった。

 一方、auを選ぶ理由としては、「現在利用している携帯電話会社だから」146人(37.5%)が1位でソフトバンクと同じ理由となっている。次いで「電波の繋がりやすさ」140人(36.0%)、「家族と同じ携帯電話会社だから」113人(29.0%)、「電波の通信速度」72人(18.5%)、「総合的な料金・プランの良さ」56人(14.4%)の順となった。

 ソフトバンクを支持する理由としては、iPhoneといえばソフトバンクといったイメージや総合的な料金のお得さ、auを支持する理由としては、電波の強みとそれぞれ特徴が分かれる結果となった。

 今秋以降のスマートフォン市場は、iPhone5という武器を持つauとソフトバンク2キャリア間での各種料金プランやキャンペーン展開、iPhone5を扱わないドコモを交えた主要3キャリアの販売戦略の動向が注目される。

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■ 調査概要
【調査方法】 WEB アンケート調査
【調査対象】 計2,010 人
1.スマートフォン利用者 1,005 人(ドコモ、au、ソフトバンク 各335 人)
2.フィーチャーフォン利用者 1,005 人(ドコモ、au、ソフトバンク 各335 人)
<性年代>
男性:1020人(10代 223人、20代 138人、30代 128人、40代 173人、50代 121人、60歳以上 237人)
女性: 990人(10代 204人、20代 190人、30代 158人、40代 100人、50代150人、60歳以上 188人)
【調査期間】 2012 年9 月14 日(金)~9 月18 日(火)
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