第1回「ビジネスクラウド総合評価調査」を実施

2013年02月19日

■最高水準のAAAサービスに6社を選定
■総合評価第1位はNTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」
■ユーザはクラウドに高品質かつ多様な機能・サービスを期待

■NTTコミュニケーションズ「Bizホスティング」が総合ランクAAAで第1位

 MM総研(東京都港区、所長 中島 洋)は2月19日、第1回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表しました。この調査は、企業の情報システム基盤や災害時に継続運用できる社会基盤に適したサービスを選定する新たな視点で、クラウドサービスの実力を客観的に評価することが目的です。本格的な普及期を迎えるクラウドサービスの適切な理解のために、MM総研が初めて実施した総合評価調査です。

 本調査では、クラウドサービス(IaaS/PaaS)を提供する主要な30社のサービスを対象として、「基本機能」、「サービス実装」、「ネットワーク」、「信頼性」、「運用サポート」、「料金体系」の6分野について、合計43項目にわたる詳細項目を重要度を加味した上でポイント化しました。これらの項目の重要度の算出にあたり、各企業でクラウドサービスの選定に関わる343名を対象にしたアンケートを実施しています。さらに有識者による審査委員会の検討を経て、総合的なランキングを評価しました。


 結果概要は以下の通りです。

 総合評価における最高水準の格付けとなるAAA(80点以上)を獲得したのは上記の6社です。その中で、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」が評価対象の6分野において、基本機能、サービス実装、ネットワーク、信頼性、運用サポートの5分野で最も高い評価となり、総合評価100点満点中94.6点を獲得。調査対象企業の中で第1位となりました。第2位となったのは日本IBMの「IBM SmarterCloud」。評価対象の6分野において幅広く高評価を獲得して総合評価88.9点、3位は富士通の「FGCP/S5」で、86.5点を獲得しました。

 クラウドサービスが企業の基幹系システムでも活用され始めた中、上位のAAAを獲得したサービスについては、企業向けに高信頼なサービスを提供する事業者が目立つ結果となりました。一方で、さくらインターネット、ニフティ、IIJ、IDCフロンティアなどAA以下各社クラウドサービスにおいても機能・サービスの充実化や改善が急速に進みつつあり、今後の調査でランキング変動の可能性は高いと分析しています。


 分野別の評価ポイント並びに最も高い評価となった企業は以下の通りです。

●基本機能
 サービスの操作性や即時性、CPU等リソースの多様さ・豊富さなど8項目を評価。NTTコミュニケーションズ、NECビッグローブ、KVHの3社が最も高い評価となりました。

●サービス実装
 ファイアーウォールやオートスケール機能など12項目について、クラウドサービスの利便性を高める付加サービスのメニューやバリエーションを評価。NTTコミュニケーションズと日本IBMの2社が最も高い評価となりました。

●ネットワーク
 クラウドサービスを利用する上で欠かせないネットワーク機能やバックボーン容量などの7項目を評価。NTTコミュニケーションズが最も高い評価となりました。

●信頼性
 企業向けにますます重要度が高まる信頼性において、データバックアップやSLA、BCP対策など6項目を評価。NTTコミュニケーションズ、富士通、GMOクラウド、NECの4社が最も高い評価となりました。

●運用サポート
 サポート体制やカスタマーポータル、マネジメントサービスなどの6項目を評価。NTTコミュニケーションズ、富士通、NECビッグローブの3社が最も高い評価となりました。

●料金体系
 課金方式や最小構成価格、支払い方法などの4項目を評価。日本マイクロソフトが最も高い評価となりました。


MM総研について
株式会社MM総研は、ICT分野専門の市場調査コンサルティング会社です。日本におけるデジタル産業の健全な発展と市場拡大を支援することを目的として1996年に設立し、四半世紀にわたって経験と実績を重ねてきました。ICT市場の現状と先行きを的確に把握する調査データに加えて、新製品・新サービスを開発するためのコンサルティングサービスも提供しています。

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