大賞は「hinotori サージカルロボットシステム」
――MM総研大賞2023 大賞はメディカロイド
2023年07月13日
ＭＭ総研は7月12日、都内のホテルで「MM総研大賞2023」の表彰式を開催した。今年の「大賞」を受賞したのは医療機器メーカー、メディカロイドの手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」。メディカロイドの宗藤康治 代表取締役 社長 CEOは「ICTを利用したサービスをメーカーに求める声が高まっている。それを実現するためにもICTベンダーの協力が不可欠で、今回ICTにかかわる企業の方々とともに受賞できたことを嬉しく思う。これからも協力し、hinotoriを起点として新たなイノベーションを起こしていきたい」と語った。
大賞、スマートソリューション部門医療ICT分野で最優秀賞を受賞したメディカロイドの宗藤康治 代表取締役 社長 CEO
「2023年はデジタル生活が浸透した節目の年」と村井審査委員長
今回の受賞製品・サービスは14件で、表彰式では17社の企業に表彰盾が授与された。審査委員長の村井純慶應義塾大学教授が講評し、「ＭＭ総研大賞第1回の2004年から、ICT分野では様々な変革があった。特に新型コロナウイルス感染症で通信技術・通信機器を利用することが人々にとって当たり前になった。今の子供にも浸透したことで、子供はインターネットネイティブどころではなく、いわばデジタル生活ネイティブとなったことがICT分野に大きな影響を与えるだろう。今年受賞した製品やサービスは、今後の未来をつくっていくというICT分野の節目のタイミングで受賞したという意味もある」と述べた。
審査委員長の村井純 慶應義塾大学教授
「情報通信技術は多岐に渡っている」と所長の関口
主催者を代表してＭＭ総研の関口和一代表取締役所長は「ＭＭ総研大賞は今年で20回目を迎えた。以前は情報通信機器が受賞の中心となっていたが、今年の大賞が医療ロボットであるように、昨今、ロボットやAI、ドローンというように多岐にわたる分野で情報通信技術を使うようになった」と語った。
ＭＭ総研の関口和一 代表取締役所長
「これからもデジタル産業を盛り立てていきたい」と日経の内山常務
来賓を代表して日本経済新聞社の内山清行常務取締役がパーティーの冒頭に登壇し、「日本経済新聞電子版もＭＭ総研大賞を受賞したことがあり、当時を知るメンバーに話を聞くと『大変励まされた 』と話していた。今年受賞された企業の方からもご苦労話を聞き、『見ている人は見ているんだ 』という声も聞いた。これからもＭＭ総研と日本経済新聞がデジタル産業の企業を励まし、応援する役割を担い、デジタル産業を盛り立てていきたい」と祝辞を述べた。
日本経済新聞社の内山清行 常務取締役
村井審査委員長、メディカロイドの宗藤康治 代表取締役 社長 CEO（右）
審査委員の天野肇 モビリティ・イノベーション・アライアンス理事長（左）と
スマートソリューション部門5Gインフラ分野で最優秀賞を受賞した楽天シンフォニーの平間英之 Chief Operating Officer
スマートソリューション部門の5Gソリューション分野で最優秀賞を受賞したNTTコミュニケーションズの丸岡亨 代表取締役社長 社長執行役員（右）
スマートソリューション部門光伝送機器分野で最優秀賞を受賞した富士通の塩田昌宏 フォトニクスシステム事業本部 本部長代理（右）
左から、審査委員の篠﨑彰彦 九州大学大学院 経済学研究院教授、
スマートソリューション部門セキュリティ分野で最優秀賞を受賞した日本電気の須藤和則 Corporate SVP、NECセキュリティの北風二郎 代表取締役社長 兼 NEC上席主幹
スマートソリューション部門スマートデバイス分野で最優秀賞を受賞したグーグルの高橋あみ Devices & Services Businesses Director（右）
スマートソリューション部門メタバース分野で最優秀賞を受賞したKDDIの雨宮俊武 代表取締役執行役員副社長 パーソナル事業本部長 兼 グローバルコンシューマ事業本部担当（右）
審査委員の石戸奈々子 CANVAS代表（左）と
スマートソリューション部門スマートホーム分野で最優秀賞を受賞した三菱地所の橘嘉宏 住宅業務企画部 新事業・DXユニット統括
スマートソリューション部門モビリティ革新分野で最優秀賞を受賞した日本郵便の武部繁樹 執行役員（左から2人目、以下順に）、
本田技研工業の三原大樹 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 統括部長、
三菱自動車工業の岩本和明 執行役員 モビリティビジネス本部長
審査委員の西田宗千佳 フリージャーナリスト（左）と
スマートソリューション部門DX支援ソリューション分野で最優秀賞を受賞したファーストアカウンティングの森啓太郎 代表取締役社長
スマートソリューション部門リテールテック分野で最優秀賞を受賞したPudu Roboticsのショーン タン グローバルマーケティング部門ディレクター（右）
審査委員の横田英明 ＭＭ総研取締役副所長（左）と
D&I（ダイバーシティ&インクルージョン）賞を受賞したソニーの木井一生 副社長
話題賞を受賞したサイバーエージェントの野村智寿 執行役員 兼 AbemaTV ABEMAマーケティング本部本部長（右）
MM総研大賞について
「ＭＭ総研大賞」は、ICT分野の市場、産業の発展を促すことを目的に、ＭＭ総研が2004年に創設した表彰制度です。2023年度の今回が20回目になります。優れたICTの技術で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいる企業を表彰するものです。
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