携帯電話の買い替えサイクル調査- 端末価格の上昇が買い替えサイクルの長期化、市場縮小に影響(2009年 05月号 No.155)

【特集】事業の選択と集中を加速、LTE など戦略分野への投資を拡大― 海外通信機器ベンダーの動向

世界に広がった景気後退の波は通信業界にも広がりつつある。各国の主要な大手通信事業者は景気の先行き不透明感が強まる中、昨年後半からすでに設備投資の削減に動いており、09 年の計画でも同様の傾向が続きそうだ。ただ、削減の中身を見ると、世界的な携帯加入者の増加で比較的影響が少ないモバイルインフラ投資に対し、固定インフラ投資の落ち幅が大きいようだ。こうした状況は通信事業者にインフラ機器・サービスを提供するベンダー各社の事業動向にも大きな影響を与えている。本稿では、Ericsson、Nokia Siemens Networks、Alcatel Lucent の主要ベンダー3社の動向を追った。

【データ】携帯電話の買い替えサイクル調査― 端末価格の上昇が買い替えサイクルの長期化、市場縮小に影響

MM 総研は、携帯電話の買い替えサイクルおよび新規市場を含めた市場展望に関する調査を実施した。同調査では携帯電話利用者2500 名に対するアンケート調査と各種市場データを含めた独自の分析を行うことで、2013 年度までの国内携帯電話端末需要を予測した。分析結果からは2008 年度の販売台数は3,765 万台に落ち込む見通し。これは過去最高を記録した2007 年度5,065 万台に対して25.7%減少することになり、買い替えサイクルも2007 年度の2.2 年から2008 年度には3.1 年と僅か1 年間で1.4 倍に長期化することになる。

【トレンド1】需要の拡大とニーズの多様化、ユーザーニーズを的確に捉えたサービス提案が重要に― 法人向けホスティング市場の現状と今後の動向Part 1

ホスティング市場は拡大傾向が続いている。しかし、法人向けに限れば市場に飽和感を感じている事業者もある。そのような中で、ホスティング事業者は市場の現状をどのように捉え、今後どのような戦略を取っていくのか。今号と次号でホスティング事業者の戦略と今後の動向を探る。

【トレンド2】事業の将来性を見据え、選択と集中を強化― WiMAX ベンダーの動向

新たなモバイルブロードバンドの通信規格として注目されるWiMAX。日本でもUQ コミュニケーションズが、09 年2 月26 日より、高速モバイルデータ通信サービスを、東京23 区・横浜市・川崎市の一部で開始した。WiMAX の主要ベンダーを中心に構成されたWiMAX フォーラムによれば、09 年2 月末時点で約460 ものWiMAX ネットワークが135 ヵ国で展開されており、4.3 億人がWiMAX のサービスを利用可能な状況にあり、2010 年末には8 億人に達すると予想している。普及が期待されるWiMAX であるが、主要な通信機器ベンダーの動きを見ると、WiMAX に対する注力度に温度差が出始めている。主要通信機器ベンダーの動向を追った。

【トレンド3】グリーンIT 最新動向「計測」からはじまる環境ソリューション― センサエキスポジャパン2009

国内唯一の、センサーに関する専門展示会「センサエキスポジャパン2009」が東京ビッグサイトで4 月8 日から3日間行われた。期間中は晴天にも恵まれ3 日間でのべ18,000 人以上が来場した。多くの企業が新年度を迎えた4月、依然として不況の波を脱しきれない中、会場では自社の新技術をアピールしようと多くの企業が出展し、来場者と盛んにコンタクトを取っていた。また大学の研究室など、学術系の団体の出展も数多く見られた。同イベントの出展で目立ったのが「環境」「省エネ」のキーワードだ。いうまでもなく「環境」は今もっとも盛り上がりを見せているビジネス分野の一つ。同展示会では「計測」を軸にした環境貢献ソリューションを数多く扱っていた。

【トレンド4】ネットワークを通じてフォトフレームに捉われない 家族の絆を深める機能を追及― 三洋電機「ALBO」の戦略

デジタルフォトフレームは昨年1 年間で急激に成長したデジタル家電。08 年のソニーの参入により市場は一気に盛り上がり、08 年の売上は07年の約10 倍とも言われている。こうした市場の伸びに従って、大手メーカーから中小・国内外のメーカーまで次々と参入、画面サイズや機能、価格も様々な商品が続々と発売されている。こうした流れの中で、ネットワークに対応した三洋電機「ALBO」やソニー「CP 1」などの商品も登場し、写真を見るだけの機能から市場はひとつ先の利用法を模索し始めている。今回はホームネットワークビューワというデジタルフォトフレームの型にはまらず、ネットワーク対応という新しい展開を見せた三洋電機「ALBO」を紹介する。

【トレンド5】社内外の連携でユーザーの利便性とコミュニティを活性― NTTレゾナントの健康とダイエットに特化したSNS「gooからだログ」

昨年開始した特定健診・特定保険指導の義務化に伴い、健康管理IT サービス市場は以前にも増して盛り上がりを見せている。大手ポータルサイトでは、ヘルスケアとして病院検索、口コミ情報、健康管理法などを掲載し、ダイエッ
トとしては体重変化などを記録するダイアリーや様々なダイエット方法の掲載などが目立っている。NTT レゾナントが運営する「goo」では、ヘルスケアとダイエットの両面から健康を管理できるSNS サービス「goo からだログ」を昨年開始した。毎日の記録だけでは留まらないコミュニティ機能や他社との連携などを積極的に進める同社の戦略を聞いた。

【トレンド6】3D、省エネ、有機EL で進むディスプレイの進化― 国際フラットパネルディスプレイ展 Display 2009

今年も国内外から様々なディスプレイが集まる展示会「国際フラットパネル ディスプレイ展」が東京ビッグサイトで3 日間、開催された。5 回目を数える2009 年は来場者数が初日4 月15 日(水)のみで1 万9,369 人を数え、開催する3 日間合計で6 万2,592 人の来場があった。訪れた2 日目は、晴天にも恵まれ多くの来場者でにぎわっていた。多くはビジネスマンだったが、テレビ等でも報道されたせいか、一般来場客の姿も数多く見られた。

【経営1】利用効率の向上でコスト削減を実現― 自動減量機能搭載の統合ネットワーク・ストレージ「EMC Celerra」シリーズ

ストレージベンダー大手のEMC ジャパンは、統合ネットワーク・ストレージ「EMC Celerra」シリーズに使用頻度の低いファイルを自動的に分類、その後圧縮を伴うファイルの重複除外によって、容量を自動的に最大50 %削減する「自動減量機能」などを搭載した新製品を発表した。従来の「Celerra」製品導入済みの企業にも機能追加で提供する。この機能搭載により、ストレージの利用効率があがることで、ファイルサーバーの追加購入コストなどを大幅に削減できるという。EMC の最新製品の動向を追った。

【経営2】シンクライアント市場は未だ発展途上― シンクライアント市場動向Part2 ― 既存PC のシンクライアント化が成長の鍵―

前回は、国内シンクライアント市場の伸び悩みについて、日本HP、日立製作所、HOYA サービス、日立ソフトウェアエンジニアリングといった現状のサービスベンダーの活動内容などを紹介し、「価格を含めたサービス内容の不明確さ」など、「ユーザーに分かり易い導入メリットを訴求できていないこと」を要因としてレポートした。一方、シンクライアントソリューションをASP 型で提供し、安価かつ手軽にサービス導入できる環境作りに着手するなど、様々な試み開始しているベンダーもある。今回は現状の国内シンクライアント市場を再確認しながら、その中にあって前回とは異なる新しいサービス内容や取組みを実施している事例を取り上げ、再度国内シンクライアント市場の今後を展望してみたい。

【経営3】Market診断 ネットブックの普及が促すパッケージ媒体の転換― USB メモリパッケージソフトの動向

ここ十数年来、アプリケーションパッケージはCD-ROM などの光ディスク形態で販売するのが「常識」だった。しかし最近、外部記憶媒体として普及の進んだUSB メモリにアプリケーションを収録して販売するパッケージソフトが急速に増えている。その要因は何か。本稿ではUSB メモリパッケージソフトについて考察する。

【経営3】Market診断 LTE は携帯電話の次世代規格の中心となるか― 商用化が迫る次世代携帯電話通信規格

LTE(Long Term Evolution、ロング・ターム・エボリューション)は2010 年にも実用化が見込まれる携帯電話の新たな通信規格。導入に向けた動きが本格化してきており、現在普及しているW-CDMA やCDMA2000 といった第3 世代携帯電話(3G)と将来登場する第4 世代携帯電話(4 G)との間の技術のため、第3.9 世代携帯電話(3.9 G)とも呼ばれている。データ通信をさらに高速化できるため、国内の通信キャリア各社は導入が不可欠と見て4 社が免許獲得を表明した。本稿ではLTE を中心に、商用化が迫る次世代通信規格の動向を考察する。

【経営4】トピックス ― ● 4 月の携帯電話店頭情報/春商戦で活気づく携帯電話売場 ● 4 月のパソコン店頭情報/春商戦の動向

 

【IT道標】ネット規制法施行で拡大する関連市場

 

【IT 業界の深層流】アイデア競うデータセンターのグリーン化

 

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