激変するクラウド市場/「脱パソコン」の動き、加速/成長続くMVNOは4,000万回線突破へ(2016年2月号 No.236)

【特集1】国内MVNO市場― 2015年度末に4,000万回線突破が確実

MM総研がまとめたMVNOサービスの総契約回線数は2015年9月末時点で3,642万回線となり、2014年9月末(1,928万回線)に比べ88.9%増加した(データ1)。MVNO市場は2013年3月末に初めて1,000万回線を突破したが、2016年3月には4,000万回線突破が確実。今後も引き続きMVNOサービスの総契約回線数は順調に伸長していくと予想される。

【特集2】激変するクラウド市場― パブリックでの“黒船”優勢で、プライベートに活路を見出す日本勢

本稿では、日本のクラウドコンピューティング市場に関する以下の3つの動向について述べる。
(1)日本の法人によるクラウドサービス利用は、急拡大を続けており、今後数年に渡り急成長を続けるものと推定される。
(2)日本のクラウドサービス市場のシェア争奪戦は、第一ラウンドを終え、パブリッククラウド型のサービスにおいては米国勢が、プライベートクラウド型のサービスにおいては日本勢が優勢を保っている。
(3)クラウドと非クラウドを組み合わせたハイブリッド型のサービス利用が注目されてきており、シェア争奪戦は、第二ラウンドを迎えようとしている。

【特集3】「脱パソコン」に向けた模索が続く― 国内パソコン市場の予測

WindowsXP入れ替え特需が発生した2013-2014年前半以降、反動減が続くパソコン市場。今後出荷減が下げ止まる局面が来るのか。2016年度以降のトレンドを予測した。

【トレンド1】収益基盤の強化と新たな成長市場への取り組みを推進― 携帯電話販売代理店の動向

携帯電話市場の成長をけん引してきたスマートフォン市場の鈍化が顕著になりつつある。通信事業者間の熾烈な顧客獲得競争も沈静化し、ユーザーの買い替えサイクルの長期化が進んでいる。こうした状況の中で、販売代理店各社は、キャリアショップにおける販売力の強化から周辺商材の拡販、法人向けソリューションの拡充などに注力。同時に事業効率の改善やコスト最適化など経営体質の強化を図っている。一方で、MVNO/格安スマホ、SIMフリー端末市場の拡大など、販売代理店を取り巻く市場環境は大きく変わりつつある。既存事業の収益基盤の強化と新たな収益源の獲得に向けた動きを加速させる携帯販売代理店の動向を追った。

【トレンド2】トータルソリューションの提供による顧客満足度向上をめざす― 西日本エリアの法人向けネットワーク市場

企業が利用するインターネット接続サービスに対しては、ネットワークサービスだけでなく、クラウドサービスやデータセンター利用等の要望も高まっている。その声に応えてサービス提供事業者各社は、セキュリティニーズを含めたトータルソリューションを提供し、幅広く顧客ニーズに対応することで、顧客満足度の向上をめざしている。今号では、西日本エリアで企業向けのインターネット接続サービス事業者が提供するサービス動向や今後の事業動向についてレポートする。

【トレンド3】「Global SIM」で世界中をカバーしたIoTサービスを展開― 点検! 通信大手のIoT戦略①:AT&T

IoT/M2M市場は今後、年率30%以上の成長を続け2020年にはグローバルで30兆円を超えると予測されている。特に製造、運輸、ヘルスケア等を中心とする分野への広がりは大きく、コスト削減や環境負荷の軽減等が期待されているだけでなく、IoT/M2Mを活用した新しいサービスの登場に期待が集まっている。動向が注目されているのが内外の通信大手各社だ。AT&Tジャパン、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの通信事業者4 社のIoT/M2M戦略をシリーズで順次報告する。今号ではAT&TのグローバルIoT戦略を紹介する。

【トレンド4】「自動運転」普及への課題どう取り組む― 自動車業界、関係官庁が大型カンファレンス開催

2015年11月開催の東京モーターショーが火付け役となって、「自動運転」の話題が自動車、IT両業界にとどまらず一般社会にも一気に浸透してきた。2016年は自動運転普及の道筋をつける年になる。実現にはさまざまな課題の解決が必要だ。クルマは国際商品だけに統一した国際規格が不可欠。「自動運転に免許は必要か」「事故を起こしたら責任は所有者にあるのか、クルマ・システムを作ったメーカーなのか」など、課題は広範囲にわたる。それぞれに答えを見つけながら、自動運転は具体化へ走り出した。「2050年は自動運転が世界的に定着する」と、日本自動車工業会の池 史彦会長は宣言する。

【追跡! ITベンチャー57】IoT特化めざすMVNOのソラコム― L2接続とクラウドで武装した「バーチャルキャリア」を実現

これまでのMVNO事業者は主に「格安スマホ」の代名詞がつくように、大手キャリアに比べ安い通信料金でスマートフォンを利用できるサービスを“売り”にしてきたが、その流れに一石を投じたのが株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、玉川 憲社長)だ。NTTドコモとは、従来のレイヤー3(L3)接続に比べサービスの自由度が高いL2接続※を実現。一方で、ハードウエアなら数億円規模の投資が必要な交換機機能については、AWSのクラウドで代替することに成功した。いわば「バーチャルキャリア」で武装したシステムで提供しているサービスはIoTに特化したものだ。MVNO市場の風雲児ともいわれている玉川社長の事業戦略を取材した。

【統合システムの変化を追う②】中堅や地方市場開拓で描く成長戦略― 日立製作所

PCサーバーや仮想化の浸透に伴う統合システム(プラットフォーム)事業の変化をテーマにしたシリーズ2 回目は日立製作所を取り上げる。メーカーサイドから見た統合システムの在り方について同社に取材した。

【IT業界の深層流】IoT時代のセキュリティ感覚

【IT道標】企業のIoT(Internet of Things)導入が加速

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