2012年度スマートフォン大予測(2012年 01月号 No.187)

【特集1】出荷台数2,600万台超え、携帯全体に占める比率7割に― 2012年度スマートフォン大予測

2012 年のICT産業の動向を左右するのが携帯電話、なかでもスマートフォンだろう。MM総研では研究員による座談会を開き、スマートフォン・ビジネスについて分析、予測した。その結果、2012年度の出荷台数は2,660万台で、携帯電話の総出荷台数に占める比率は68%になると予測する。応用の舞台も一段と広がり、法人利用が進むほか、家庭でも家電と連携した使い方が一般化するとみる。一方で、端末メーカーの分野では米アップルなどの海外勢の攻勢を受け、国内各社がどういう戦略をとるかなど、問題点も指摘された。(データ、予測は原則年度ベース)

【データ1】ボーナス額・購買意欲ともに改善傾向へ、震災のショックも落ち着く― IT デジタル家電購入意向調査: 2011 年冬ボーナス商戦編

MM総研は、インターネットアンケート・サービス「goo リサーチ」の会員モニターを使い、全国の20 歳以上の就業者1,146 人を対象とした「冬のボーナス商戦に関するアンケート」を実施、結果をまとめた。Web アンケートの結果によると、11 年3 月に発生した東日本大震災が11 年夏のボーナス額・購買意欲に影響し、景気回復に一旦ブレーキをかける形となったが、11 年冬にはそのショックも落ち着き、ボーナス額・購買意欲ともに改善傾向が再びはっきりと現れる結果となった。また、特に目立った動きとして11 年冬ボーナスで購入したいIT デジタル家電において、「スマートフォン」が10 年冬の2.6 %と比較して11 年冬は10.6 %と大幅に増加した結果、今回のIT 家電ランキングで2 位に食い込んだことが挙げられる(データ6)。

【データ2】FTTHは12年度に7割を超える見通し― ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(11 年9 月末時点)

MM総研は2011 年9 月末時点でのブロードバンド回線事業者の加入件数を調査し、結果をまとめた。FTTH(光接続サービス)の加入件数は2,143 万件で、同年3 月末からの半年間で115 万件増加したが、地デジ移行に伴う需要増を加えてもこの半年間の純増ペースは前の年の同期に比べ鈍っている。FTTH事業者間の競争は激化しており、各事業者は解約抑制に向けた取り組みや新規需要の掘り起こしに動いている。一方、9 月末のADSL 契約件数は744 万5,000 件で同年3 月末に比べ77 万件減少した。

【トレンド1】長期割引プランや新サービスで継続利用を促す― 西日本のブロードバンド市場の動向

11 年9 月末時点のMM総研調べでは、FTTH(光接続サービス)は2,143 万件となり同年3 月末から115 万件の増加となった。純増ペースがやや鈍る傾向にある中、とりわけ近畿圏を中心とした西日本では競争環境が一層厳しさを増している。今回のトレンドでは西日本地域を代表するNTT西日本とケイ・オプティコムの取り組みを紹介する。

【トレンド2】iPadを活用した企業の取り組み― 導入4社の事例

2010 年4 月に発売され、タブレット端末の代表機種となったアップルの「iPad」。Android やWindows など様々なOS を搭載したタブレット端末も登場する中、iPad の優位は揺るがない。スマートフォンよりも一足先にビジネスシーンへの活用が進むタブレット端末の応用事例を、iPadのケースに沿ってレポートする。

【トレンド3】Facebookより親密なソーシャルグラフにターゲットを絞ったスマートフォンSNS― 米国発の注目ソーシャルメディアサービス「Path」

世界で人気のあるSNS ・ソーシャルメディアサービスといえば、Facebook やTwitter といったオープン性を強みとするサービスの名前が真っ先に挙がる。しかし、あえて親密なソーシャルグラフにターゲットを絞り込むことで、米国を中心に注目を集めつつある新たなソーシャルメディアがある。それが、2010 年秋にサービスが開始された「Path」(パス)だ。日本でも近い将来注目を浴びるにちがいない。

【トレンド4】各社各様、独自ブランド確立と海外展開を模索― 携帯電話機メーカーの新製品発表会から

2011 年上期(4-9 月)のスマートフォン出荷台数は1,004万台となり、携帯電話総出荷台数の49.5 %を占める結果となった(MM 総研調査)。2011 年はスマートフォンが携帯電話市場で本格的に普及した年だったといえる。海外メーカーは国内市場で躍進した。アップルはiPhone4S をソフトバンク、KDDI の2 つのルートで発売。一方、NTTドコモが満を持して発表した次世代通信規格LTE の「Xi」(クロッシィ)では、その第一号にあたるLTE 対応スマートフォンを提供したメーカーは韓国サムスンだった。海外勢が圧倒する中、日本のメーカーは価格面をはじめ厳しい競争に置かれている。2011 年秋以降の新製品発表会を踏まえながら、国内シェア拡大にかける各メーカー(シャープ、富士通、NEC、パナソニック)についてレポートする(以下、出荷台数の上位順)。

【対談1】高品質な運用により、安心して利用できるクラウド・サービスを提供する― MM総研大賞2011 受賞記念対談 - 日本IBM

「MM総研大賞2011」で大企業を中心に「認知度」、「信頼性」で高い評価得た「IBM MCCS(マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス)」。すべてのプラットフォームを対象に、ユーザーの要求に合わせてIT 資源を提供できる従量課金制のクラウド・サービスだ。初期投資を抑制し、急な使用量増加にも即応できるなど、コスト削減と同時にユーザーのビジネススピードや環境の変化に柔軟に対応できる上、基幹系システムでも利用できる。日本IBM は前年度の「IBM CloudBurst」に続き、同分野で2 年連続の「話題賞」受賞となった。同社のクラウド事業に対する考え方と今後の展開について、谷川俊哉執行役員アウトソーシング事業部長に話を聞いた。

【連載:追跡!ITベンチャー①】Facebook の特徴を活かし、ランチでのビジネス交流を演出― シンクランチ株式会社

Facebook は日本国内でもここ数年急激にユーザー数を伸ばしている。実名登録が一般化していることで、現実のつながりが高いことが魅力の一つになっている。その特性を活かしたビジネス創造に挑戦しているのが、シンクランチ株式会社(本社東京都港区、福山誠社長)。お昼(ランチ)を一緒に食べる友達探しにFacebook を活用、2011 年10 月から、そのマッチングサービス「ソーシャルランチ」サービスを開始した。

【連載:追跡!ITベンチャー②】日本初・位置情報にフォーカスした解析サービス― 株式会社ナイトレイ

ナイトレイ(東京都目黒区、石川豊社長)は2008 年10 月に設立された位置情報データ解析サービスを提供するベンチャー企業。同社がその将来性にかけているのが、現在無料版を提供している新サービスの「T- Rexa」(トレクサ、http://t-rexa.com/)だ。O2O(Online to Ofline)ビジネスが話題となる中で、foursquare やロケタッチなどユーザーの位置情報データをO2O ビジネスに繋げようと狙っている。

【経営1】ブログ分析を投資に応用― 東大准教授とファンドが共同で立ち上げた「プルーガ・AI」

ブログを分析して市場を予測、投資を行うファンドが登場した。「プルーガ・AI」は東京大学工学系研究科の松尾豊准教授が開発したブログの分析技術を応用した投資ファンドだ。投資事業を行うプルーガ・キャピタル(本社:東京都千代田区、古庄秀樹代表)と松尾准教授が共同で立ち上げ、2010 年9 月に運用開始した。「学術研究を産業と社会に役立てていきたい」と語る松尾准教授の取り組みと今後の展望を紹介する。

【経営2】トピックス― ●12月の携帯電話店頭情報:次世代通信規格LTEのスマートフォン発売 ●12月のパソコン店頭情報:国内主要PCメーカーの2011年秋冬モデルPC販売状況

 

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