海外IT企業12年4~6月期決算詳報(2012年 10月号 No.196)

【特集】明暗わかれたグローバルIT企業の12年4~6月期決算― 海外ベンダーの財務分析vol.1

グローバルに事業を展開する主要ITベンダーの12年4~6月期決算が、相次いで発表された。主力事業が堅調に推移したことで四半期ベースでは過去最高の数値をたたき出したメーカーがある一方で、買収したインターネット広告会社ののれん代を減損処理したことで上場以降初めて最終赤字を計上したメーカーもあった。シリーズvol.1では、韓国の携帯電話メーカーであるサムスン電子とLG電子、ソフトウェアとインターネット検索サービスでそれぞれ世界最大手であるアメリカのマイクロソフトとグーグル計4社の財務状況を追った。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/岩本 恵太)

【データ】震災の影響で出荷がずれ込んだ前年同期よりも台数は6.1%減― 12年度第1四半期国内PC サーバー出荷概要

MM総研がまとめた12年度第1四半期(12年4~6月)の国内PCサーバー出荷台数は、前年度比6.1%減の11万5,821台となった(データ1、2、5)。また、12年度以降の国内PCサーバー出荷台数と金額の予測も実施、12年度は出荷台数が55万3,000台で前年比103.3%、出荷金額は2,260億円で前年比107.0%と予測している(データ3、4)。リーマンショックの影響で出荷台数が減少となった09年度以来、3年連続で台数、金額とも成長する見通しだ。しかし、13年度以降は出荷台数の大きな成長が見込めず、15年度時点でも53万台規模と台数ベースではほぼ同水準で推移すると予測している。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/中村 成希)

【トレンド1】「いつでも、どこでも職員室」を実現― 富士市教育委員会

端末にデータを蓄積せず、データセンターで集中管理する「デスクトップ仮想化」が急速に広がってきている。端末の台数規模が大きくなるほど運用効率が期待できるうえ、個人情報などの漏えい対策や、パンデミック・自然災害に強いBCP(事業継続性)の面からも注目されてきたからだ。デスクトップ仮想化配備の最前線を2 回シリーズでリポートする。今号は教育現場に1,200台の端末を配備した静岡県富士市のケースを中心に報告する。
(主幹研究員 兼 M&D Report編集長/高野 始)

【トレンド2】<クラウドベンダーの動向①> 通信事業者ならではのサービスでグローバル展開― NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、有馬彰社長)は、12 年の3月にパブリッククラウド「Cloudn(クラウド・エヌ)」、続いて6月にはプライベートクラウド「Biz ホスティングEnterprise Cloud」の提供を開始し、クラウドビジネスに本腰を入れ始めた。11年10月に策定した「グローバルクラウドビジョン」に基づきグローバルでの展開を加速させる。グローバルクラウドビジョンは、同社が持つグローバルネットワークとグローバルデータセンターの強みを活かし、通信事業者ならではのクラウドサービスを展開する内容だ。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太 幹哉)

【トレンド3】「クラウド経済圏」が出現― EMCジャパン徳末氏が講演会で指摘

NECは8月31日、東京・秋葉原UDXビル内で「NEC秋葉原ビッグデータ講座」を開催した。この中で、EMCジャパンの徳末哲一常務執行役員ストラテジー・アライアンス統括本部長はビッグデータ時代の到来ととともに「クラウド経済圏が立ち上がりつつある」と指摘、これまでのリアル経済とは違ったプレイヤー(主役企業)が大きな影響力を発揮する世界を描いてみせた。
(主幹研究員 兼 M&D Report編集長/高野 始)

【トレンド4】電子書籍の普及を拒む「見えない障壁」― 改正国立国会図書館法の成立と緊デジの動向

今年に入って電子書籍の普及に影響を与えかねない大きな動きが2つあった。まず6月15日、改正国立国会図書館法が成立した。これはオンライン資料(電子書籍を含む)の収集についても国会図書館への納本を義務付けるというもの。2つ目は経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)に関連して、5月9日、日本出版インフラセンター(JPO)への本申請がスタートした(9月14日一次申請締め切り)。毎年のように、「今年こそ電子書籍元年」と前宣伝が繰り返されてきたが、閾値をなかなか超えられない電子書籍市場。一連の動きによってようやく光が差してきたかのように見えるが、実は、国会図書館と緊デジの足取りにはズレが生じており、電子書籍コンテンツの普及に何らかの影響が出てくることが懸念される。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/山口 泰裕)

【トレンド5】電子書籍からカタログなどの営業ツールまで多様な方向性を見出す― 電子書籍制作ソリューション提供企業の取り組み

本稿では、電子書籍市場を支える縁の下の力持ちといえる「電子書籍制作ソリューション分野」に注目した。今回は制作ソリューション分野ですでに1,520社の導入実績がある「スターティアラボ」と、11年7月に異業種から参入した「富士フイルム」を取り上げる。スターティアラボは電子書籍から法人の営業ツールへの応用を、富士フイルムではコミックから実用書、今後はグローバル展開を視野に入れるなど、多様な方向性を見出しており今後の展開が注目される。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/山口 泰裕)

【トレンド6】いつでもどこでも、どんな機器でも手軽に音楽を聴ける― 株式会社エムティーアイにおけるマルチデバイス化への対応

エムティーアイ(MTI、本社:東京都新宿区、前多俊宏社長)は音楽配信サービス「music.jp」や女性の健康情報サイト「ルナルナ」など、様々なコンテンツ配信やサイト運営を手掛ける。特に音楽コンテンツ配信に強く、04 年頃から着メロコンテンツを中心に各携帯電話キャリアのマーケットランキングではトップグループ入りしている。12年1月にもNTTドコモのdメニューで音楽カテゴリー1位を獲得した。主力サービスmusic.jpに焦点をあて、携帯音楽コンテンツのサービス拡充戦略をリポートする。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/石塚 昭久、鈴木 孝幸、細田 顕嗣)

【トレンド7】スマートフォンの新市場を切り開けるか― 富士通「らくらくスマートフォン」の戦略

富士通は8月1日、NTTドコモの携帯電話の夏モデルとして、これまで10年以上手掛けてきた「らくらくホン」シリーズ初のスマートフォンとなる「らくらくスマートフォン」の販売を開始した。高齢者向けに、非常に簡単な操作性を実現してきた「らくらくホン」が、高機能を売りにするスマートフォンにどうマッチするのかが注目されている。スマートフォンの新市場創出をめざす同社の戦略について考えてみたい。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/新志 有裕)

【MM総研大賞2012受賞記念対談】デジタルインフォメーションを安全に交換できる社会をめざす― <スマートフォン向けセキュリティソフト部門・最優秀賞> トレンドマイクロ株式会社

スマートフォンなどのクラウド端末が急激に市場を拡大する中、ウイルスや不正アプリなどインターネットを介した脅威の数・種類も爆発的に増加している。トレンドマイクロの「ウイルスバスターモバイルTM for
Android TM」は、ウイルス対策、Web 対策、盗難対策に加え、バッテリ消費を抑える節電機能など多彩な機能を搭載。パソコンソフト向けで培ってきた“信頼性の高さ”や“使いやすさ”などが高く評価され、「MM総研大賞2012」のスマートフォン向けセキュリティソフト分野で最優秀賞を獲得した。クラウドをベースとした新たなデジタルライフ時代への対応を進める同社の事業戦略について大三川彰彦取締役副社長に聞いた。
(聞き手:MM総研所長 中島 洋)

【追跡!ITベンチャー⑯】スマートフォンの遠隔貸し出し、国内で普及めざす― 株式会社カトマック(http://www.katomakku.com/rental.html)

急速に普及するスマートフォンとともに、スマートフォン向けアプリの開発が活況を見せている。開発したアプリは実機での検証が必要だが、高額な端末を購入しなくてもネット経由でスマートフォンを借りられるサービスに熱い視線が集まっている。技術系ベンチャーのカトマック(本社:東京都港区、久納孝治社長)が12年4月から「リモート・スマホ・レンタル」の提供を開始した。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太 幹哉)

【追跡!ITベンチャー⑰】新刊本の“まとめ(要約)”をWeb上で共有、販促ツールに― 株式会社ブクペ(http://bukupe.com/)

ブクペ(本社:東京都新宿区、鳥羽悠史社長)は、読んだ本の要点をまとめた要約をWeb 上で共有できるソーシャルリーディングサービス「ブクペ」を運営している、11年2月設立のベンチャーだ。無料で利用できることもあり、設立後1年半で「まとめ」投稿数が5,300を超え、月間PV 数も70万以上と勢いに乗っている。電子書籍時代の新しいプロモーションの場として期待される同社の事業を紹介する。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/梅村 直大)

【追跡!ITベンチャー⑱】高精度の文字認識技術で、IT社会に「手書き」の良さを伝える― アイラボ株式会社(http://www.ilabo.biz/)

アイラボ(本社:東京都小金井市、堀口昌伸代表取締役社長)は大学発ベンチャー企業だ。ベースになる技術は、東京農工大学の中川正樹教授と朱 碧蘭助教が開発したオンライン手書き文字認識技術(特許保有)。世界屈指の高精度の手書き文字認識技術で、「手書き」とITを融合し、様々な分野での応用を開始している。スマートフォンやタブレット端末が爆発的な普及を見せ、個人の生活でもデジタル環境が変化する中、同社の技術が様々な場面で活用される可能性がある。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/河野 安彦、新志 有裕)

【経営】セキュリティベンダーとして培った“信頼性”を武器にコンシューマ事業を拡充― トレンドマイクロ株式会社

トレンドマイクロはグローバルコンシューマ事業を大きく刷新した。クラウドやモバイルの世界的な普及に伴って、ユーザーが快適に安心してデジタルライフを楽しめる世界を実現することを目的としたものだ。デジタルライフを支援するサービスに事業を拡大する同社の新たな挑戦を報告する。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/角 泰範)

【IT業界の深層流】電力業界再編成と情報産業の影響

 

【IT道標】「便利」イコール「幸せ」か?これからのデジタル機器開発キーワードを考える

 

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