ここまで進んだタブレットの法人利用 ―13の先進事例に学ぶ(2013年 04月号 No.202)

【特集】<裾野広がるタブレット端末の法人利用> 金融、医療現場で効果発揮― ―代表事例を紹介

iPad やAndroid タブレット端末の商品投入が本格化した11 年以降、タブレットの法人利用が金融や医療、文教や小売などの業界で進んでいる。当初は営業マンのプレゼン用端末としての導入事例が目立ったが、12年に入ってからはそれ以外の新たな導入事例も出てきている。学生たちが企業と協業し4 か国の言語に対応したタブレット版医療現場向けアプリを開発した例や、BYOD(私物のスマートデバイスを業務に利用)にタブレットを活用する企業など、代表的なタブレット導入企業13社を紹介。モバイルキャリア3社が今後の市場・用途をどう見ているのかも報告する。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/春海 藍、望月雄太、岩本恵太)

【データ1】NTTコミュニケーションズ「Bizホスティング」がクラウドサービス総合評価で1位を獲得― 第1回ビジネスクラウド総合評価調査

MM総研は2月19日、第1回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表した。本調査は企業の情報システム基盤と災害時にも継続運用できる社会基盤のいずれにも適したサービスを選ぶ視点から、クラウドサービスの実力を客観的に評価するのが目的。主要企業30社のサービスを対象に総合評価方式で調査、この結果、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」が総合ランクAAA の第1位を獲得した。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/渡辺克己、加太幹哉、梅村直大)

【データ2】台数は2年連続で減少も、金額は3年連続で増加― ―12年暦年国内PCサーバー出荷概況

MM総研がまとめた12年暦年(1 ~ 12月)のPCサーバー国内出荷実績によると、国内PCサーバー出荷台数は、前年同期比0.1%減の52万4,134台となった(データ1、2)。一方で、出荷金額は、前年同期比9.4%増の2,199億円、出荷平均単価は41.9万円と前年同期より約36,000円増加した(データ3)。
メーカーシェアと順位に大きな変動はなかったが、台数では、3位の富士通がランキングメーカーの中で最も高い成長率となった。当初、出荷台数は増加を予測していたが、SNSを中心とするデータセンター系需要とスマートフォンの出荷台数増による通信設備需要が共に一服感があり、結果として出荷台数は伸び悩んだ。その一方で、出荷金額は、10年以降3年連続の増加となった。仮想化技術の活用による物理サーバー集約の影響が単価増につながっている。
13年は、景気状況の回復に伴い、特に年後半は台数増加の可能性があり、引き続き仮想化需要に加え、垂直統合型製品の増加などの影響で出荷台数は横ばい、出荷金額は増加が見込まれる。台数では前年同期比1.0%増の52万9,000台と予測している。金額は同3.7%増の2,280億円と95年の統計開始以来、過去最高だった00年に近い水準を予想している。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/中村成希)

【データ3】分散から再び集約へ ~10年に一度の変化へのチャレンジ― ―IBM PureApplication Systemに見る垂直統合製品の課題と可能性

PC サーバーに代表される分散型サーバー(コンピューティング)の低価格化、高性能化と信頼性向上により、分散コンピューティングはここ10 年劇的に広がったが、その一方で、増大するサーバーの運用管理負担も増加を続けていた。これを受け、サーバーメーカー各社は、PC サーバー等のオープンアーキテクチャ活用を中心としながら、分散されたサーバーを再び集約する垂直統合製品の提供に力を入れてきている。これらの垂直統合製品は、単なるシステム製品群の拡張にとどまらず、各ベンダーにとって今後10 年のインフラ基盤提案の方向性を示すものとなると考えられる。本稿では、垂直統合型製品のひとつである「IBM PureSystems」の概要とコンセプトについて触れ、垂直統合製品の可能性について言及する。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/中村成希)

【トレンド1】<スマートフォンアクセサリー販売企業①> 返品保証制度や店舗コンサルまで「売れる支援」を手厚く― ―株式会社MSソリューションズ

スマートフォンの普及と共に市場が拡大しているスマートフォンアクセサリー市場。昨年10月には弊社でも市場規模を発表し、13年度には2,000億円規模の市場に成長すると予測した。本稿では数回にわたりスマートフォンアクセサリー販売を行う特徴的な企業を紹介すると共に、実際の現場の声をレポートする。第1回は福岡に本社を構える株式会社MSソリューションズの販売施策を紹介する。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/細田顕嗣)

【トレンド2】セキュリティ・チェックを厳格化するAndroidアプリレビューサイト― ―サイト運営の代表2社の取組み

スマートフォンが普及する中、「オススメアプリ(アプリケーション)」の紹介や、保護ケースなどのアクセサリー類をプロモーションできる場として、アプリレビューサイトが注目されている。弊社主催の表彰制度「MM総研大賞」でも12年からアプリレビューサイト分野を設置した。その第1回表彰を受けたNEC ビッグローブの「andronavi」は代表的なアプリサイトだ(関連記事を本誌13 年2 月号掲載)。このほかの有力Android アプリレビューサイトがどのようなサイト運営をしているのかレポートする。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/細田顕嗣)

【トレンド3】データセンターを支える最新の技術動向を追う― ―各技術を牽引する大手設備ベンダーの取組み/上

東日本大震災以降、BCP対策やバックアップなどとしてのデータセンター利用が浸透しつつある。本号と次号にわたりデータセンターを支える最先端技術の動向について報告する。
 <建設技術>  大成建設株式会社
 <電源技術①> 富士電機株式会社
 <冷却技術>  高砂熱学工業株式会社
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/小西裕憲、山口泰裕)

【トレンド4】TTSの活用によって市場掘起す試み始まる― ―電子書籍のアクセシビリティ向上に向けた取組み(下)

前号(201号)に続き「電子書籍のアクセシビリティ」をシリーズで扱う本稿では、TTS(Text to Speech)とオーディオブックに焦点を当てる。一般社団法人「電子出版制作・流通協議会」(AEBS)の岡山将也TTS研究部会・部会長、AEBS事務局の池田敬二氏、EPUB形式の電子書籍オーサリングソフト「FUSEe(R)」を開発・販売するフューズネットワークの池田 実社長への取材をもとにレポートする。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【トレンド5】電子書籍時代に書店の役割復活にかける― ―トーハンのデジタルコンテンツ店頭販売システム「c-shelf」

「電子書籍元年」といわれた12年を過ぎてもビジネスモデルを模索する動きはまだ続いている。書店をどのようなプレーヤーとして参画させるのかが、出版市場全体としての課題となっている。電子書籍が普及すれば「書店は電子書籍を購入する際に見本をチェックするショールームと化すのではないか」との懸念も広がった。そのような中で、取次大手のトーハンが書店を参画させる仕掛けづくりに動き始めた。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【経営】3D プリンティング分野の国内におけるパイオニア、包括的なサポートが武器― ―株式会社インクス

3Dプリンティング分野の国内におけるパイオニア、株式会社インクス(本社:東京都千代田区、古河建規社長)は、3次元エンジニアリングサービスやラピッドプロトタイピングサービスなどを手掛ける。設計から試作、金型製作からコンサルティングまで、包括的にものづくりをサポートしている。
今年4月には、社名を「SOLIZE(ソライズ)株式会社」に変更する予定である。
(パーソナル・ネットワーク研究グループ/岩本恵太)

【ITの深層流】動き出したデータセンターの分散化策―  

 

【IT道標】OSS との向き合い方―  

 

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