<12年度国内出荷台数調査>携帯電話編:前年度比2.2%減、スマートフォン比率は71%に パソコン編:1.6%減の1,500万台、06年度以来の実績割れ(2013年 06月号 No.204)

【特集1】パーソナルなモノ作りを実現する3Dプリンティング― ―MM総研・GLOCOMによる「消費者潜在ニーズ調査」結果から考える

フィギュアやアクセサリーなど、極めて小ロットの製品を金型なしで生産できる「3D プリンティング」が脚光を浴びている。従来の「一品もの」は手工業製品を指してきたが、3D プリンティングはあくまで工業製品のシステムであるため、市場拡大が見込めれば大量生産にも移せる「柔軟さ」が持ち味だ。MM総研と国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(以下、GLOCOM)は共同で、13 年1 月、全国の一般消費者を対象に3D プリンティングの消費者潜在ニーズ調査を実施した。その結果をもとに、パーソナルなモノ作りについて考察した。
(上村圭介 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員(准教授)/博士(学術))

【特集2】本命はクラウドサービスの基盤整備― ―「iPhone導入」がささやかれるNTTドコモの深謀遠慮

昨年末以降、NTTドコモ(以下、ドコモ)の顧客が他キャリアに流出する中で、一部の市場関係者やマスコミの関心は「いつドコモはiPhoneを売り始めるのか」に移った観がある。顧客流出を防ぐ手っ取り早い手段がiPhoneと見ているからだ。当のドコモの加藤 薫社長は4月26日の12年度決算説明会の場で「非常に魅力的な端末であることに変わりはない」と前置きしながらも、「検討は進めているが、今のところ従来と変わった情報はない」と淡々と答えるにとどめた。年内にも“ドコモiPhone”登場の観測が流れる一方で、実はドコモの本命ともいえる事業戦略が動き出そうとしている。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/池澤忠能)

【データ1】総出荷台数は前年度比2.2%減の4,181万台、スマートフォン比率は71%に上昇― ―12年度通期国内携帯電話端末出荷概況

MM総研がまとめた12年度通期(12年4月~13年3月)の国内携帯電話端末の総出荷台数は4,181万台となり、前年度から2.2%減少した。
半期別にみると、上期は2,049万台(前年度比1.0%増)、下期は2,132万台(同5.1%減)となった。下期にキャリアによる在庫調整の影響で伸び悩んだ結果、通期では前年度実績割れとなったものの、11年度上期からは4半期連続で2,000万台規模を維持している。従来型の携帯電話(以下、フィーチャーフォン)からスマートフォンへの買い替え需要に加えて、スマートフォンユーザーの買い替えも好調であり、MM総研ではスマートフォンの性能進化に刺激された買い替えや、キャリア間の乗り換えが増加した結果と分析している。
12 年度通期のスマートフォン出荷台数は前年度比23.0 %増の2,972 万台となり、総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は71.1 %と大幅に上昇した。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/篠崎忠征)

【データ2】出荷台数は1.6%減の1,505.7万台、06年度以来6年ぶりの減少― ―12年度国内パソコン出荷概要

MM総研がまとめた12 年度(12 年4 月~ 13 年3 月)の国内パソコン出荷実績は前年度比1.6%減の1,505万7,000台で06年度以来6年ぶりの減少となった。上半期は、0.5%増の747.3万台と堅調に推移したが、下半期は新OS、Windows8が登場したものの、特に個人市場でふるわず、3.6%減の758.4万台に留まった。流通ルート別実績では、個人向けルートが前年度比10.2%減の709.5万台、法人向けルートが7.5%増の796.2万台となり、法人更新需要が個人向けの苦戦を補う形となった。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/中村成希)

【データ3】「文芸書も電子で読む」ユーザーが着実に増加― ―電子書籍端末ユーザーの利用実態調査

MM総研は電子書籍端末利用に関するユーザー調査を実施し、調査結果をまとめた。WEBアンケートによる調査で、現在電子書籍端末を利用するユーザー1,152人に対し、利用場所や利用コンテンツなどを質問、各コンテンツの市場規模を算出した。
調査期間は12年12月1日~12月18日。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/河野安彦)

【データ4】スマートフォン利用者のIP電話・メールアプリの利用率上位は「LINE」、「Facebook」、「Skype」― ―IP 電話、ソーシャルゲーム利用に関するユーザー調査

MM総研は、IP電話、メールアプリ(LINE、Facebook、Skypeなど)、ソーシャルゲームの利用に関するユーザー調査を実施し、結果をまとめた。WEBアンケートによる調査で、現在、個人名義のスマートフォンを利用する4,418人を対象にした。
調査期間は13年3月15日~3月18日。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/新志有裕)

【トレンド1】KDDIのグローバルネットワーク― ―150以上の国・地域でサービスを展開

国際通信サービスの提供事業者として半世紀以上の歴史を持つKDDI。国内企業のグローバル化に伴い、ネットワークやデータセンターなど同社の海外事業展開の機会が広がっている。13年4月にはミャンマーに新たな拠点を開設。今後、新興国にも力を入れていく考えだ。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太幹哉)

【トレンド2】OS第三の極なるか Firefox― ―Mobile World Congress 2013

携帯電話関連の見本市では世界最大規模を誇るMobile orld Congress 2013(以下MWC)が今年もスペインのバルセロナで開催された。毎年の盛況ぶりと昨今のスマートフォンブームを背景に今年からさらに大きなFira Gran Viaに会場を移し、72,000 人を超える参加者が200 か国以上から集い会場を賑わせた。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/横田英明)

【トレンド3】<シリーズ:電子書籍時代に勝ち残りをかける書店各社の戦略> ユーザーと本のつなぎ役、リアル書店の強み活かす― ―第1回 三省堂書店

電子書籍市場の今後の展開を占ううえで、大きなカギを握るのが街中などにあるリアル書店。電子書籍時代には「書店のショールーム化」が進むなどと指摘される中で、書店サイドも電子書籍との共存策を模索している。今号から書店の勝ち残り戦略をシリーズでレポートする。第1回目は三省堂書店。1年かけ販売スタッフらを対象に電子書籍時代の研修を実施する一方、全店で端末、コンテンツの取り扱いを開始した。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【MM総研大賞2012受賞記念対談】「シンプルさ」「安心・安全」をコンセプトにシニアユーザーの拡大をめざす― ―<話題賞>株式会社NTTドコモ

NTTドコモが12年8月に発売した「らくらくスマートフォンF-12D」(富士通製)は、シニア層を中心に幅広い支持を集めてきたフィーチャーフォン「らくらくホン」にも共通する使いやすさと、スマートフォンならではの便利さを融合させた点などが高く評価され、富士通と共に「MM総研大賞2012」の話題賞を受賞した。「シンプルさ」と「安心・安全」を商品コンセプトにユーザーからの高い支持を集める「らくらくスマートフォン」のマーケティング戦略について、NTT ドコモの山口文久マーケティング部プロダクト&サービスマーケティング担当部長と樋口 健プロダクト部第一商品企画担当部長に話を聞いた。(敬称略)
(聞き手:MM総研所長・中島 洋)

【追跡! IT ベンチャー(30)】日本一のフルカラー3Dプリンティング環境を整備― ―株式会社アイジェット(http://www.ijet.co.jp/

株式会社アイジェット(本社:神奈川県横浜市、久米原 勝代表取締役)は3Dプリンタによるデジタル造形サービスを提供する企業だ。09年から3Dプリンタによるフルカラー出力サービスを展開しており、12年出版のChris
Anderson著『MAKERS』で3Dプリンタ領域のビジネスがにわかに脚光を浴びたが、その前から地道に市場開拓にあたってきたベンチャー企業である。設備面含め、日本一のフルカラー3Dプリンティング環境を誇っている。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/細田顕嗣)

【トレンド1】グループの総合力を活かし、データセンタに関するあらゆるユーザーの要望に対応― ―日立製作所の取り組み

M&D Report 203号に引き続きデータセンタ(DC)事業者の戦略として、日立製作所の取り組みを紹介する。日立の場合は自社保有のDCを運営するだけでなく、DCを自社で保有したいユーザーに対しては、「日立グループ」の総合力を活かし支援サービスを手掛ける点が特徴だ。
(ネットワーク研究グループ/上田浩志、クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【ITの深層流】クラウドと国境―   

 

【IT道標】G空間情報の活用で新サービスの創出に期待―  

 

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