クラウドデータセンターとの接続ニーズが拡大(2023年5月号 No.323)

【特集1】クラウドデータセンターとの接続ニーズが拡大― イーサネット専用線の高速化

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、Web会議などのクラウドサービスや動画配信サービスの利用が拡大。企業ネットワークやインターネットサービスプロバイダー(ISP)のトラフィック(通信量)が急増した。ISPやコンテンツ配信事業者は、トラフィック増加に対応するためにバックボーンネットワークを増強。10Gbps専用線の増設や100Gbps専用線の導入が増えている。通信トラフィック増加を背景に高速化するネットワークの状況と、専用線サービスを提供するアルテリア・ネットワークス、TOKAIコミュニケーションズ(静岡市)、オプテージ(大阪市)の動向をレポートする。

【特集2】動画配信サービスを支える最先端テクノロジー― DMMグループのIT インフラ戦略

動画配信や電子書籍、ゲーム、オンライン英会話など、多事業展開するDMMグループ。エンターテインメントから教育、ヘルスケア、金融、医療、AIと幅広い領域で事業を展開し、3900万人以上の会員にサービスを提供している。急成長するDMMのサービス基盤を支えるITインフラ戦略をDMM.com(東京都港区、 亀山敬司最高経営責任者) ITインフラ本部長の須藤吉公氏に聞いた。

【トレンド1】エンタープライズソリューションを強化― エリクソン

キャリア向け通信機器ベンダーとして世界第2位のシェアを持つスウェーデンのエリクソンは、2022年11月に実施した年次イベント「エリクソンフォーラム」でエンタープライズ向け事業の強化、拡大を発表した。同分野では、これまでエリクソンが培ってきた知見・技術力を活かし独自性のあるサービス開発、提供を目指していく。今回は、2022年リリースの基地局製品の概況に加え、ローカル5Gをはじめとしたプライベートネットワークサービスの内容、Beyond5G/6Gに向けた開発状況、展望についてレポートする。

【トレンド2】プライベートネットワークで圧倒的シェア― ノキア

大手通信機器ベンダーであり基地局グローバルシェア3位のフィンランドのノキアの日本法人、ノキアソリューションズ&ネットワーク(東京都港区)は、国内のMNO4社すべてに5G機器やソリューションを提供する唯一の企業として大きな存在感を示す。加えて規模が大きくなりつつあるのが、LTE時代から促進してきたエンタープライズ向け事業だ。世界700社以上にプライベートネットワークサービスを提供、同市場で50%以上と圧倒的なシェアを持つ。2023年2月には約60年ぶりにロゴデザインを変更、通信業界に限らず多様な業界へデジタル化を推進するブランドへと刷新していく。今回は通信事業者向け通信機器の動向、エンタープライズ向けサービスの提供状況、6Gに向けた取り組みについてレポートする。

【トレンド3】モバイルフォーラム2023がオンラインで開催― 移動通信業界に残る課題と展望

一般社団法人テレコムサービス協会(東京都中央区)のMVNO委員会は3月10日、「モバイルフォーラム2023」をライブ配信形式で開催した。パネルディスカッションでは、日経クロステック先端技術副編集長の堀越功氏がモデレーターとして登壇し、「『競争と協調』『5G再興』新時代に求められるMVNOの役割とは?」をテーマに各パネリストが新たな時代の仮想移動体通信事業者(MVNO)の展望を議論した。

【トレンド4】カメラ、ゲーミング、サステナビリティが特徴のスマホ― Galaxy S23 シリーズ発表会

サムスン電子ジャパン(東京都千代田区、呉昌珉代表取締役、以下サムスン)は4月6日、「Galaxy S23シリーズ」の発表会を開いた。日本で販売するスマートフォンに記載するブランドロゴの「Galaxy」から「SAMSUNG」への変更後、初となるスマートフォン発表に関心が集まった。Galaxy S23シリーズの特徴と発表会の内容を紹介する。

【対談1】ローカル5G を使用した自由度の高い通信を目指す― ソニーワイヤレスコミュニケーションズ 渡辺潤代表取締役社長

ソニーワイヤレスコミュニケーションズが提供する「NURO Wireless 5G」は、ローカル5Gを使用した集合住宅向け固定インターネット接続サービスだ。2022年4月に提供を始め、各所に基地局の設置を進めている。光回線の配線が難しい集合住宅でもコンセントに挿すだけで、高速インターネットが使用できる点が評価され、MM総研大賞2022のスマートソリューション部門のローカル5G分野で最優秀賞を受賞した。ローカル5Gサービスの提供背景や取り組みについて渡辺潤代表取締役社長に聞いた。(聞き手は関口和一MM総研所長)

【経営1】家庭用ロボットに最先端の深層学習技術を導入― 「移動する家具」を開発したPreferred Roboticsの挑戦

優れた深層学習を武器にロボット開発の分野で注目を集めるPreferred Robotics(プリファード・ロボティクス、東京都千代田区、礒部達代表取締役最高経営責任者)。2023年2月に人の指示で動く家具ロボット「カチャカ」の予約販売を始め、先行する産業用ロボットの枠を飛び越え、家庭用市場の開拓に乗り出した。礒部社長に話を聞いた。

【経営2】周辺業務連携がトレンド、人材育成が今後の課題― Salesforce 関連ビジネスの動向

米Salesforce社が年々売上高を拡大している。2023年1月期は、グローバル売上高が314億ドルと、前年度比18%増で300億ドル台を達成した。同社の躍進の背景で、アライアンスパートナーは大きな役割を担っている。日本では2019年から2021年の3年間で、パートナー数が150社から460社と3倍に増加した。一方で、競合が増えることでパートナーにも差別化が求められる。そこで、今回はテラスカイ、コムチュアの2社に取材し、Salesforce関連事業の現状、課題を考察する。

【経営3】1兆円買収をテコに海外のデジタル事業伸長狙う― 日立製作所

日立製作所が約1兆円を投じ、米ITベンダーGlobalLogicを買収して間もなく2年が経つ。デジタル関連事業を伸ばすための一手だが、どのような効果が出ているのか。今後の方針も含め取材した。

【経営4】社員12万人を巻き込み文化と行動を変える― 富士通

富士通が社内改革に取り組んでいる。時田隆仁社長の狙いは「社員が自発的に既存事業の枠組みを脱却する思考を持ち、価値創出に挑戦する組織」につくり変えることだ。すでにジョブ型人事制度の導入、富士通Japan(東京都港区)をはじめグループ体制の再編、コンサルティング会社Ridgelinez(東京都千代田区)の設立、オフショア・ニアショアの強化など制度や組織を変えてきた。こうした変化について来てもらうよう、社員のマインドや企業文化を変える取り組みも進めている。

【経営5】生成AIの応用に勝機はあるか― 欧米がリードする第4次AI ブーム

AI(人工知能)市場が第4次ブームに突入した。火付け役は生成AI(Generative AI)と呼ばれるジャンル。画像、動画、文章、音声、プログラムコード、3Dデータなど多様なコンテンツを生成できるAIの総称で、これらが実用レベルに達したことが大きい。特に注目を集める対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」は、日本語でも利用可能とあって国内だけで月間2000万回以上検索され、新しい使い方も次々と発見されている。

【経営6】ChatGPTを活用した製品開発が活発― ビジネスにおけるChatGPT活用の現状を調査

2022年11月末、米スタートアップのOpenAI社が対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を公開した。GoogleもChatGPTの対抗馬である「Bard」を検索機能に搭載すると発表するなど、対話型AIが大きな話題になっている。新しい技術に対し、さまざまな分野で対応を手探りしている段階だ。ビジネスにおいては、対話型AIの製品化、収益化を各企業が模索している。そこで、国内でChatGPTがどのように製品化されているのか分析し、ビジネスにおけるChatGPT活用における現状を探った。

【経営7】3つのプランで安心・便利なインターネットサービス「さすガねっと」― 大阪ガス

近畿地方にガスを供給している大阪ガス(大阪市、藤原正隆代表取締役社長)は、2022年3月からインターネットサービス「さすガねっと」の提供を開始した。大阪ガスは自社のガス契約者をメインターゲットに、通信事業の拡大を目指している。提供開始から約1年が経った、さすガねっとの現状について取材した。

【経営8】電子チケット販売を中心としたMaaSサービス「EMot」― 小田急電鉄

移動手段の検索から予約、決済までまとめてできる「MaaS(Mobility as a Service)」。新宿(東京都)と箱根の玄関口である小田原(神奈川県)を結んでいる小田急電鉄もMaaSに力を入れている企業のひとつだ。同社が提供しているアプリ「EMot(エモット)」、Webサイト「EMotオンラインチケット」は、小田急線沿線地域はもちろん、それ以外の地域の公共交通機関などでも導入が進み、チケット取扱金額を大きく伸ばしている。同社のMaaSの取り組みに迫った。

【デジタル深層流】ChatGPTが呼び起こす第4次AIブーム― MM総研 代表取締役所長 関口和一

対話型AI(人工知能)を開発する米ベンチャー企業、OpenAIのサム・アルトマンCEOが4月に総理官邸に岸田文雄首相を訪ねたことで、昨年末から続く「ChatGPT(チャットGPT)」ブームに火が付いた。GPTは「Generative Pre-trained Transformer(生成可能な事前学習済み変換)」の頭文字で、人間と同じように自然な受け答えができる高性能なチャットボットがChatGPTというわけだ。

【ICT道標】データ接続料の大幅引き下げも苦境が続くMVNO― MM総研 研究部長 石塚昭久

3月までに大手キャリアから仮想移動体通信事業者(MVNO)に対する2023年度のデータ接続料金が提示された。それによると、NTTドコモが10Mb/sあたり15万6446円(前年度比23%減)、KDDIが13万1067円(同38%減)、ソフトバンクが12万6328円(同33%減)となった。引き下げ幅だけをみるとMVNOの料金値下げ余力が確保され、大手キャリアに対する価格競争力を高めることができる環境になった様に見えるが、実態は異なる。

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