盗聴100%不可能に挑戦(2016年 11月号 No.245)

【特集1】絶対に盗聴不可能な次世代の暗号通信技術「量子暗号通信」― NTT 物性科学基礎研究所で「量子鍵配送」の研究進む

標的型攻撃やランサムウェアといった企業の情報セキュリティ問題への関心が高まっている中、米Yahoo!のユーザー情報流出事件は企業だけでなく、個人をも不安にさせた。また、すべてのモノがネットでつながるIoT(Internet of Things)時代を控え、ますますセキュリティ対策が重要になってきた。こうした環境の中で注目され始めた技術が「量子鍵配送※」(QKD:Quantum Key Distribution)である。量子力学の性質を利用することにより、盗聴されても探知できる通信チャンネルを構築し、そのチャンネル上で暗号鍵を送受信できる。この最先端の技術開発に取り組むNTT グループのNTT 物性科学基礎研究所を取材した。

【データ1】新設法人ではクラウド利用が主流に― クラウド会計ソフトの法人導入実態調査

MM総研は9月、国内法人におけるクラウド会計ソフト※の導入実態について調査結果を発表した。現在、中小企業等におけるインストール型を含む会計ソフトの利用率は49.3%で、そのうちWebブラウザを使用するクラウド型の利用率は17.2%だった。法人設立後の年数別に見ると、1年未満の法人ではクラウド型が主流となっており、利用率が53.1%と過半数を占めた。クラウド型の会計ソフトの導入メリットとして、クラウド上での情報の集約管理やコスト削減を重視する割合が3割近くを占め、クラウド活用による業務効率化への期待がうかがえる。クラウド会計ソフトの事業者(サービス)別シェアでは、「freee」が36.6%で首位となった。

【トレンド1】家電見本市から最先端テクノロジーを活用した 複合見本市への転換を図る― CEATEC 2016

ICTをテーマにした総合イベント「CEATEC 2016」が10月4日から4日間、幕張メッセで開催された。648社(前年比22%増)が出展し、うち253社が新規出展。ベンチャー企業や大学研究機関は139社(前年比157%増)で、来場者数は前回より9%増の14 万5,180 人だった。17回目の開催となる今回のコンセプトは「CPS(Cyber Physical System)/IoT(Internet of Things)Exhibition」。これまでの家電を中心とした「IT・エレクトロニクスの総合展示会」というイメージから、最先端テクノロジーを活用したビジネスモデルや製品コンセプトを発信し、業種や産業を超えた連携による事業創出をめざす「先端技術の複合見本市」の様相を強めた。

【トレンド2】ゲームコンテンツの本命VR が大きな存在感を発揮― 東京ゲームショウ2016

日本最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ2016」が9月15日から4日間、幕張メッセにて開催され、過去最大となる614社(前年比46.9%増)が出展した。来場者数も27万1,224人で歴代最多となった。今回はVR(VirtualReality)関連の製品やタイトルを展示する「VRコーナー」を新設。国内外から多くの来場者で賑わい、キャンセル待ちで長蛇の列ができるなど今年の大本命としての存在感を発揮していた。

【トレンド3】巨大メーカーのIoT を中心とした体制づくりへの挑戦― 日立製作所の2016 年度新事業体制

日立製作所は2016年4月に新事業体制をスタート。従来の垂直型の多数のカンパニー組織を水平型に仕切り直す大改革で、これだけ大きな体制変更は2009年以来、約7年ぶりとなる。長年、独立採算制が定着してきたことを考えると、設立以来、初のチャレンジとも言えよう。今回は、この大改革で社内がどう変わっていくのか、IT事業部門など横串組織の動き方はどうなるのか、変化の具体的な方向性を聞いた。

【トレンド4】ワークスタイル変革や人材関連の課題解決に向けた IT 活用の取り組み①― ピーアップ、国際興業

労働力人口の減少が進む中、とりわけ中堅・中小企業(SMB)では従業員の定着率向上や人材の確保、スキルの継承、業務効率の改善、生産性向上といった課題に直面している。こうした課題の解決に向けて、積極的にITを活用しているSMB7社に、課題解決に向けて動き出した背景や、ITの導入効果、IT以外で取り組むべきこと、更なる改善に向けた取り組み状況などについて取材した。今号では携帯電話販売を手がける「ピーアップ」と乗合バス事業を営む「国際興業」の取り組みを紹介する。

【トレンド5】AWS ビジネスが加速①― サーバーワークスとTIS の先行2 社の動向

企業のクラウドサービスの活用が浸透する中で、存在感を発揮しているのがAmazon Web Services(AWS)だ。クラウド専業のSIerが相次ぎ登場し、AWS でのフルクラウド化やハイブリッドサービス、使い分けを前提にしたビジネスを展開している。そうしたSIerの中でも実績を豊富に持つ企業に冠せられた「AWS プレミアコンサルティングパートナー」の代表的企業としてサーバーワークス、TIS、アイレットの3 社を取り上げ、AWSビジネスの最前線を取材した。今号ではサーバーワークスとTISをレポートする。

【追跡! IT ベンチャー63】オクト― 施工分野に特化したアプリを提供、粗利率の改善を図る

震災関連工事や被災地復興に加え2020年の東京オリンピック開催が重なり、国内の建設・土木需要が増加する中で、建設分野特有の就労者の減少や労働生産性の低さが改めてクローズアップされている。この流れをビジネスチャンスと受け止めているのが、Webシステム開発、スマートフォンアプリ開発の株式会社オクト(本社:東京都品川区、稲田武夫代表取締役社長)だ。建設業向けのIT活用の促進を図る、同社の取り組みやサービス概要について報告する。

【追跡! IT ベンチャー64】ピクスー、ペットボードヘルスケア― ペット業界のIT 化に挑むベンチャー企業の取り組み

ペット業界の市場規模は今後も拡大が見込まれており、IoTを活用したペットサービス分野にベンチャー企業が相次いで参入している。ペット業界がIT化に大きく遅れた背景には、これまで異業種参入が難しいといわれてきたからだ。そのジンクスに挑戦するのが、いずれもIoT自動給餌器の商品化に取り組むピクスー株式会社と、株式会社ペットボードヘルスケア。

【経営3】株式会社NSD― 新規事業領域でクラウドの活用を図る

クラウドのコストメリットや信頼性の向上から、企業は新規ビジネス展開における積極的なクラウド活用に取り組んでいる。こうした中で社内の既存システムのクラウド移行が加速しており、2014年度に7,749億円だったクラウドの国内市場は、2019年度には2兆679億円に成長すると予測する(MM総研調べ)。代表例として、ソフトウェア開発の株式会社NSDのクラウド活用動向をレポートする。

【経営4】シミュレーションを可視化、 3D 技術でものづくり市場の発展をめざす― オートデスク

日経BP 社は9月26日、「これまでにない設計コンピューターの設計は技術者を超えるか~コンピュテーショナル・デザインの現在~」と題し、都内でセミナーを開催した。同セミナーでは、CADシステムを提供する、オートデスク株式会社(本社:米国カリフォルニア州)の技術営業本部エンジニアマネージャー、加藤久喜氏が登壇し、事業の取り組みなどを語った。

【経営5】修理市場の環境変化に対応できる経営基盤を強化― グローバルソリューションサービス株式会社

グローバルソリューションサービス株式会社(以下、GSS)は、パソコンの修理事業を出発点に、2011年9月よりアップル社の正規サービスプロバイダとしてiOS 製品の修理サービス事業に進出。法人向け事業ではシステム開発、ソフトウェアのサポート、ネットワーク構築などを提供するビジネスソリューションに注力している。修理サービス事業を核に事業の多角化を進めるGSSの動向を追った。

【IT業界の深層流】就業の「常識」を変える動き

【IT道標】スマホ市場で台頭する中国メーカー

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