「国内クラウドサービスの市場規模・予測と需要動向」を発表(2013年 10月号 No.208)

【特集1】「クラウドファースト」の企業が7 割、選択の基準はコストからセキュリティ重視に― ―「国内クラウドサービスの市場規模・予測と需要動向」を発表

MM総研は国内クラウドサービス市場を調査した「国内クラウドサービスの市場規模・予測と需要動向」をまとめた。調査対象期間は12年度(実績)から17年度まで。企業の情報投資が伸び悩む中でも国内クラウド市場は急成長を続けていき、市場規模は15年度に1兆円、17年度には2兆円に達する見通しとなった。背景にはシステム構築の際にクラウドを優先的に検討する動きが浸透してきており、こうした「クラウドファースト」の考えをもつ企業が7 割にも及ぶことが分かった。クラウドサービスを選択する際の基準も、運用コストや人員などの削減をねらうコスト重視から、クラウドサービスの品質ともいえる「セキュリティ」重視へと転換している。クラウド市場はSaaS(Software as a Service)、パブリッククラウドIaaS/PaaS(IaaS:Infrastructure as a Service、PaaS:Platform as a Service)、プライベートクラウドの3つに分類した。調査は2段階で実施し、予備調査において4,599法人にアンケート回答を求め、その中から実際にクラウドサービスを導入済、あるいは検討している1,562法人を対象に本調査を実施した。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/細田顕嗣)

【特集2】MAR搭載リユースパソコンを活用した3社の取り組み― ―MARプログラム導入事例①

14年4月にWindows XP のサポートが終了することに伴い、Windows 7など上位OSへの移行を考えているユーザーが増えている。そのような中、使用済みのリユースパソコンに正規のWindows OSを搭載した「Microsoft Authorized Refurbisher(MAR)プログラム」対応のパソコンを、選択肢の1つとして検討するユーザーもみられる。MARプログラムとは、マイクロソフトが中古パソコンの再生業者向けに行っているWindows OSのライセンス供与プログラム。正規のOSがインストールされた状態で出荷されるため、安心して利用できる点と新品のパソコンに比べて安価に購入できる点が特長だ。今回は、実際にMAR搭載のリユースパソコンを導入している企業3社の事例を紹介する。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/望月雄太)

【データ】物理サーバー台数は伸び悩むものの、今後は仮想化用途サーバーが市場をけん引― ―13年度第1四半期国内PCサーバー出荷概況

MM総研がまとめた13 年度第1 四半期(13 年4 月~ 13 年6 月)のPC サーバー国内出荷実績は、前年度比4.6 %減の11 万524 台となった(データ1)。四半期別の推移を見ると、12 年度第1 四半期以降、5 四半期連続の減少となった。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/中村成希)

【トレンド1】ソーシャルメディアはビジネスの種が眠る“宝の山”― ―ネット上の「顧客の声」を経営に活かす

Twitterなどのソーシャルメディアの出現に加え、スマートフォンやタブレット端末の普及により、リアルタイムかつ手軽に情報を発信する機会が増えてきている。地震や火事など突発的な事象が起きると、リツイート機能でリアルタイムに関連情報がネット上に拡散することもある。こうしたネット上を飛び交う膨大な情報に注目し、ビジネスに活用する企業も増えてきた。13年7月の参議院議員選挙からはインターネットを使った選挙運動が解禁され、政党や立候補者もソーシャルメディアの活用が不可欠となった。ソーシャルメディア活用のうえでのポイントを探ってみたい。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/作山哲二)

【トレンド2】<「電子書籍時代の出版社」シリーズ> 思い切った販売施策など、積極策に動く― ―第1回 講談社

出版業界の中で積極的に電子書籍を推進する代表格が、講談社だ。12年6月に紙と電子書籍を同時刊行する体制を整え、今後はKADOKAWAや紀伊国屋書店などと組んで図書館向けコンテンツ貸し出しサービスの研究会を立ち上げる予定だ。講談社の電子書籍事業の販売施策などをレポートする。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【トレンド3】「迷子の心配ない!」ペットとの生活をより便利に― ―米国で相次ぎ専門ITサービスが登場

世界有数のペット大国と言われる米国で、スタートアップ企業によるペット関連の新たなITサービスが次々に誕生している。ベンチャーキャピタルから多額の資金を調達する企業も少なからず存在するなど、投資家からの期待度も高い。その中でも現地で特に注目を集めている5つのペットサービスを紹介する。将来的には同じくペット大国である日本にも上陸、もしくは同じようなサービスが登場するかもしれない。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/鈴木孝幸)

【トレンド4】ティーガイアとAppBankがアクセサリーショップを共同運営― ―生活提案型の大型店舗を新宿にオープン

携帯電話販売代理店の国内最大手ティーガイアとiPhone/iPadアプリ・アクセサリーのレビューサイト「AppBank」の運営を手掛けるAppBank は13 年8 月2 日、日本最大級のiPhoneアクセサリーショップ「AppBank Store新宿」を共同でオープンした。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/河野安彦)

【トレンド5】<大手通建会社の動向②> 人材育成のグループ標準化を推進、工事の受注変動に対応― ―協和エクシオ

スマートフォンの急速な普及や通信キャリアによるLTEやプラチナバンドへの積極投資などにより、通建会社では人材を柔軟に配置し効率的に施工を推進しなくてはならない状況になっている。重要になってくるのが人材育成のグループ標準化や協力会社の活用法。前号(207号)ではコムシスホールディングスを取り上げ、特にシステム面での整備化を推進している状況をレポートした。今号では協和エクシオを取り上げ、工事の受注変動にどのように対応しているのかレポートする。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/山口泰裕)

【MM総研大賞2013受賞記念対談①】日本のセキュリティ市場開拓とグローバルでの存在感向上をめざす― ―NTTコミュニケーションズ 澤田純 代表取締役副社長に聞く

NTTコミュニケーションズの「Bizマネージドセキュリティサービス(現
WideAngleマネージドセキュリティサービス)」は、標的型攻撃などのセキュリティリスクの検知・分析機能を強化した「SIEMエンジン」と、グローバルに展開するリスクオペレーションセンターを活用し、セキュリティリスクを最小化するサービスだ。13年6月には総合リスクマネージメントサービスのグローバル統一ブランドを「WideAngle」にリニューアルした。基盤サービスや戦略、グローバルでの展開が高く評価され、「MM総研大賞2013」のクラウドソリューション部門セキュリティサービス分野で最優秀賞を獲得した。同サービスの強みや日本のセキュリティ市場、今後の戦略等について澤田 純代表取締役副社長に聞いた。
(聞き手:MM総研所長 中島洋)

【MM総研大賞2013受賞記念対談②】「音楽は記憶だ」をコンセプトに、多様なユーザーニーズに応えるストリーミングサービスを提供― ―レコチョク 加藤裕一 代表執行役社長に聞く

レコチョクが13年3月に発売した「レコチョクBest」はスマートフォン向けの定額制聴き放題サービス。季節やシチュエーション、年代別のプレイリストをはじめ日本人に最適化されたUIで国内の音楽配信サービスを牽引した点などが高く評価され、「MM 総研大賞2013」の「クラウドソリューション部門 クラウド型音楽配信サービス分野」で最優秀賞を受賞した。レコチョクBestの事業戦略について、加藤裕一代表執行役社長に話を聞いた。
(聞き手:MM総研所長 中島洋)

【所長対談】「日本のビッグデータ市場、5年後には30倍に拡大も」急がれるデータサイエンティストの育成― ―Cloudera ジュセッペ小林 代表取締役社長に聞く

日本のビッグデータ市場活性化に不可欠なのが、オープンソースのHadoop。世界のHadoop パッチの大半を手掛けているCloudera 社(本社:米国カリフォルニア州パロアルト市)の日本法人代表取締役社長ジュセッペ小林氏に今後のビッグデータ市場の動向について聞いてみた。
(聞き手:MM総研所長 中島洋)

【追跡! IT ベンチャー(32)】ユカイなロボットで生活をユカイにする― ―ユカイ工学株式会社

「ユカイなロボットで生活をユカイに」。この企業理念を掲げ、ユニークなロボット開発を手掛けているのがユカイ工学株式会社だ。ロボットといえば、2足歩行で歩く人型や工場内で動いている溶接ロボットなどのイメージがあるが、同社の開発目標は家の中で利用できる生活型ロボット。iPhone/iPadやBluetooth Low Energyを活用し、ロボット開発に取り組んでいる。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/望月雄太)

【追跡! IT ベンチャー(33)】問題数15万問を誇るクイズコンテンツのプラットフォームを提供― ―あたまソフト株式会社

あたまソフト株式会社(本社:東京都品川区、岩崎輝之 代表取締役)は、「クイズ」をベースにしたコンテンツの提供やコンサルティング事業などを展開している。保有する問題数は15 万問以上。「語学・文学・社会」や「科学・数学」などの教養分野から「スポーツ」や「映画・音楽・芸術」などのエンターテインメント領域まで幅広く網羅するいわば「クイズコンテンツのプラットフォーム」だ。今後はクイズであればどんなデバイスやサービスにも対応できるよう、コンテンツの拡充をめざす。
クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/岩本恵太)

【経営】<イベントレポート> 「夢にチャレンジ!」―若手IT ベンチャーたちが集結― ―第2回「サムライモノフェスティバル」

若手ITベンチャー企業がモノづくりをテーマに集まる第2回「サムライモノフェスティバル」が7月末、東京・お台場のテレコムセンターで開催された。主催者の代表は、若手起業家として注目が集まる榊原健太郎氏(38歳)。参加企業、見学者数で見る限り小ぶりのイベントだったが、会場にはチャレンジ精神があふれていた。
(主幹研究員 兼 M&D Report編集長/高野始)

【IT業界の深層流】オープン・コーポレートが次の照準―  

 

【IT道標】キャリアの周辺業界で進むM&A集約化―  

 

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