2000年マルチメディア分野を回顧する(2000年 12月号 No.54)

【特集1】2000年マルチメディア分野を回顧する― 携帯はiモード、パソコンは光モノ、ISPはコミコミ

今年のマルチメディア産業はどう変化したのか―。まずは携帯電話による本格的なインターネット、E-mailの普及と専用サイトの開花があげられる。大雑把に言えばiモードに明けiモードに暮れた1年であった。携帯の高度化でパソコンはインターネット入出力の1装置に過ぎない―と格下げされた。そのパソコンは、後半は湿りがちだったものの、インターネット需要(?)で売れに売れた。CD-R/RWやDVDなど光モノ搭載機が店頭の商品棚から消え入手困難になった。一方、ISPでは“コミコミ販売”などの新語が登場し、プリンターでは銀鉛フィルムへの代替を意識した縁なし印刷技術が登場、カメラの出荷はデジタルが一般カメラを初めて上回った―など、目まぐるしい動きがあった。2000年のドッグ・イヤーを振り返った。

【特集2】00年度上半期パソコン出荷&3電気街概況― 国内パソコン市場は依然好調

2000年度上半期(4~9月)の国内パソコン市場は、いぜん好調である。マルチメディア総合研究所がまとめた00年度上半期の「国内パソコン出荷実績」によると、パソコン出荷では前年比38.3%の625万台の総出荷量となり、半期実績としては過去最高を記録。一方、店頭ルートでの販売推移の指標となる「3電気街販売概況」では、総販売台数が前年比18.4%増の52万9,000台で全店頭販売の約17%を占め、99年度下半期に続く過去2番目の記録となった。パソコン市場(出荷)拡大の要因は、個人、企業を問わず活発なインターネット需要に加え、とりわけ個人でAVシステム、写真画像処理など多様な用途が広がり、全体の需要を引張ったことだ。3電気街の伸長率は、国内店頭市場全体と比べるとモノ足りない感もあるが、全国店頭での40%近い伸びは、郊外店の新規出店ラッシュの実績を含んでいる。既存店ベースでは、3電気街同様20%前後の伸長率で推移している。企業のIT投資の動向として、また個人消費を占う意味でも気になる「00年度上半期国内パソコン市場」の動向を、2つの調査結果をもとに総括する。

【トレンド1】百貨店型のサービス展開を目指すBIGLOBEの事業戦略― ISPからASPに成長へ

日本のネットワークサービス事業を牽引してきたのはニフティとNEC・BIGLOBEだが、パソコン利用を中心としたこれらのISP(インターネットサービスプロバイダー)が業界における主役の座から滑り落ちかねない事態に直面している。言うまでもなく携帯電話によるモバイルインターネットが驚くべき勢いで普及しているためだ。iモードなどの携帯電話によるモバイルインターネットサービス加入者数は2000年9月末現在で1,968万件。パソコンなどを中心としたISP加入者総数は2,000万件強である。パソコン利用の漸増は期待できるものの、年内にもモバイルインターネットサービス加入者が、数の上でこれを上回るのは確実と見られる。

【トレンド2】追跡!ネットビジネス!!―混雑サイトはどこから生まれどこへ行くのか②― ネット界のジャパニーズドリーム 楽天市場

今でこそ一般に認知されてきた感のあるインターネットショッピングではあるが、e-コマースの名前すら知られていなかった1997年2月に楽天㈱(当時㈱エム・ディー・エム)が設立された。三木谷浩史社長を筆頭に20代後半から30代といった若いメンバー6人だけで開始した。97年5月にショッピングモールとして楽天市場を開始した時点では東急百貨店、パン屋などを含む13店舗しかなかった。しかし同12月には100店舗にまで急増し、徐々ににぎわいが出て形が整いはじめていった。知名度が上がるにつれて店舗数もうなぎ上りに増え、今や約4,950店 (2000年11月17日現在)を誇る日本インターネットショッピングモール界の代表的存在となった。現在は社員も170人まで増え、月平均300~400の割合で店舗が増えている。今回は日々成長していくネット界のジャパニーズドリーム、楽天成功の秘訣に迫る。

【人と組織】PCパックで潜在市場は拡大中― ISPの接続会員事業 NTTコミュニケーションズ 西部喜康担当課長

OCNの会員増加作戦が好調だ。好調の秘密は何処に?その理由は、キャリア系ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)だから回線込みの商売ができ、メーカー系より有利―など、うるさい評価も多い。が、最も特徴的な違いは、パソコンをセットにしたPCパックの存在だろう。

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