総出荷台数は前年度比3.9 %減の3,788 万台 スマートフォン出荷台数は7.2 %減(2015年6月号 No.228)
【特集1】注目集まるモバイル端末の音声認識システム― 物流現場に先行モデルを見る
最近のスマートフォンには音声入力するとその指示に応える音声認識機能が普及し始めている。市場の急成長が見込まれるウェアラブル端末では、この機能はさらに格段と進歩した形で採用されるだろう。音声認識機能の将来を展望する上で、先行モデルといえそうなのがBtoB 向けで同機能の導入が進んでいる物流業界だ。物流向けに音声認識エンジンを開発している旭化成工業、ヴォコレクトジャパン、アドバンスト・メディアの3 社と、販売を手掛けるシーネットにそれぞれ取材、物流現場でどのように利用されているのかリポートする。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/作山哲二、平澤悠花)
【データ1】総出荷台数は前年度比3.9%減の3,788万台 スマートフォン出荷台数は7.2%減― 2014年度通期国内携帯電話端末出荷概況
MM総研がまとめた2014年度通期(2014年4月~ 3015年3月)の国内携帯電話端末の出荷台数は前年度比3.9%減の3,788万台となり、3年連続で減少した。端末出荷台数のうちスマートフォンの出荷台数は2,748万台(前年度比7.2%減)となり、2012年度をピークに2 年連続で減少した。フィーチャーフォン出荷台数は1,040万台(6.0%増)となり、2007年度以来の7年振りに前年度を上回った。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/篠崎忠征)
【データ2】個人、法人市場共にWindows XPマイグレーションの反動を受け大幅減― 2014年度通期国内パソコン出荷概要
MM総研がまとめた2014年度通期(2014年4月~ 2015年3月)の国内パソコン出荷台数は前年度比23.6%減の1,260 万9,000 台となった。2013年度に発生したWindows XP 搭載機の更新需要の反動で上半期は同2.7 %減の672.2 万台、下半期は同38.7%減の588.7万台と大幅に減少した。流通ルート別実績では、個人向けルートが前年度比12.1%減の522.1万台、法人向けルートが30.1%減の738.8万台となり、法人更新需要の反動がより強く市場に反映される結果となった。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/中村成希)
【トレンド1】企業の課題を解決するソリューションを強化― PBX ・ビジネスホンベンダーの動向①
景気回復傾向が強まり企業の設備投資意欲も好転の兆しを見せている。PBX ・ビジネスホンベンダー各社は、セキュリティ対策やコンプライアンス対応、多様化するワークスタイルへの対応など、企業が抱える課題に応える機能を強化し、リプレイス需要の取り込みと新たな需要の獲得を狙っている。本号では、SOHOや中小規模オフィスから大規模オフィス向けまで幅広いニーズに対応したラインナップを揃える沖電気工業と顧客ニーズに合わせた機能強化で商品力を向上するナカヨの取り組みについてレポートする。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/渡辺克己)
【トレンド2】企業におけるIP電話サービスの利用状況― IP電話への移行と2025 年問題について
NTT東日本・NTT西日本では、加入電話サービスを提供するための電話網(PSTN : PublicSwitched Telephone Network)を2025年頃までにIP網に完全移行する計画。企業の電話ネットワークは、ブロードバンド回線の普及とともにIP化が進んでいる。MM 総研では企業が利用する電話サービスの現状についてアンケートを実施し、その調査結果をまとめた。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/西脇 毅)
【ヒト型ロボット最前線③】高い音声認識機能が評価され世界に7200台の出荷実績誇る― 仏アルデバラン・ロボティクスのNAO(ナオ)
コミュニケーションロボットの開発は海外でも大きな流れになっている。フランスのパリに本拠を置くアルデバラン・ロボティクスが開発した「NAO」もその一つだ。同社の日本支社に取材し、コミュニケーションロボットNAOの機能と今後の可能性を探った。
【ヒト型ロボット最前線④】“ゆるさ”を売りにした見守り型を開発、将来はスマートハウスへの応用も― ユカイ工学の、BOCCO(ボッコ)
ユカイ工学(本社:東京都新宿区、青木俊介代表取締役)が開発したコミュニケーションロボット「BOCCO」はゆるさを売りにした見守りロボット。これがいま、スマートハウス市場が抱えている課題の解決につながると期待されている。
【トレンド3】日本発の高齢者向けサービスの世界展開をめざす― IBM、アップル、日本郵政グループによる高齢者向け見守りサービス
日本の高齢者人口は現在、約3,400 万人に達し、総人口の約25%を占めている。2060年には少子高齢化の加速で、高齢者比率は40%に達する見込みだ。こうした状況を迎える中で、日本郵政グループ、IBM、Apple の3社は、各社のリソースを融合し、日本の高齢者向けサービスを開発する。高齢化問題は多くの国が抱える共通の課題であり、今回の日本市場向けのサービス開発は世界市場への展開も視野に入れた取り組みともなっている。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/池澤忠能)
【対談1】「自立と連携」でビジネスを拡大、売上高1,000億円をめざす― ソネット株式会社 石井隆一代表取締役社長
2013年4月に開始した「NURO光」が10万件を突破するなど、通信サービスで堅調に会員規模を拡大させてきたソネット。一方、2015年2月から開始したNTTの光サービス卸によりISP 各社は事業戦略の練り直しを余儀なくされている。固定回線やMVNO、ソニーグループとの連携などの現況と今後の展開についてソネットの石井隆一社長に話を聞いた。
(対談者:MM総研所長 中島 洋)
【経営1】カメラ機能を徹底追及しコミュニケーション体験を売りに― ソニーモバイルコミュニケーションズの新スマートフォン「Xperia Z4」
ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は、2015年夏モデルとしてXperia Z シリーズの新製品「Xperia Z4」を発表した。ソニーが長年培ってきた映像技術を盛り込んだ「カメラ」機能が最大の特徴だ。前モデルのXperia Z3投入から半年間という早手回しの市場戦略に業界関係者は成り行きに注目している。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/永堀拓哉)
【経営2】売りは「モンスター級パフォーマンス」― ASUS のSIM フリースマートフォン「ZenFone 2」
ASUS JAPAN は4 月20 日、SIM フリースマートフォン「ZenFone 2 (ZE551ML)」を発表した。人間工学に基づいた使いやすいデザインと、大容量メモリやクアッドコアCPU の搭載など、“モンスター級”と例える性能の高さが売りだ。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/永堀拓哉)
【イベントレポート①】エリソン会長が国内にデータセンター設置明かす― 「オラクル・クラウド・ワールド」を東京で開催
「ORACLE CLOUD WORLD TOKYO 2015」を開催、初日には米本社取締役経営執行役会長兼CTO のラリー・エリソン氏が講演した。エリソン会長は年内にも日本国内に独自のデータセンター(DC)を設置する方針を表明するとともに、「パートナーのDC とも協力していく」と語り、日本でのDC 事業についてはパートナーとの連携も重視する姿勢を強調した。
(主幹研究員兼M&D Report 編集長/高野 始)
【イベントレポート②】注目あびるワイヤレス給電システム― インテルなどが推進フォーラムを東京で開催
ケーブルを使わずに受電ができる「ワイヤレス給電」が注目を浴びつつある。現在の応用機器はスマートフォンなどの小型の携帯機器が中心だが、未来技術の宇宙太陽光発電構想ではカギとなる技術だけに、内外の企業が開発体制を組んでいる。4月23日、東京都内でインテルなどが「WirelessCharging Forum Japan」を開催、ワイヤレス給電市場の可能性をアピールした。
(主幹研究員兼M&D Report 編集長/高野 始)
【経営3】スマートハウス市場拡大へ向けた動きが加速― 大規模HEMS 情報基盤整備事業の動向
NTT東日本、KDDI、ソフトバンク、パナソニックの4社を幹事企業とする「i エネコンソーシアム」は、経済産業省が実施する「大規模HEMS 情報基盤事業」を2014年度に引き続き実施する。今年度は前年度に構築した「大規模HEMS 情報基盤」を活用し、モニターとして募集した約1万4 千世帯に対して、さまざまなHEMS利活用サービスを提供する計画だ。
【IT業界の深層流】オープンデータ活用企業の登場―
内容は本誌参照ください
【IT道標】クラウド利用が拡大するコンタクトセンター―
内容は本誌参照ください
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