SIMフリー端末とのセット販売の浸透など、独自サービス型SIM市場が急拡大(2015年7月号 No.229)

【特集1】ユーザー特性、地域特性に基づいた獲得戦略を推進― 西日本のFTTH サービス提供各社の動向

数年前よりFTTHサービス市場は飽和状態にあると言われて久しい。MM 総研の調査では2015年3月末時点の契約数は2,664.7 万件と前年度比5.3 %の増加となっているが、2014年度の年間純増数は2013年度に比べ9.5%減少している。通信事業者各社は提供エリアのユーザー特性を把握したサービスの提供や、ユーザーの安心感、満足感を高める取り組みを行い純増数の増加をめざしている。獲得競争の激しい西日本地域で通信事業者6 社※がどのように他社との差別化を図りユーザーの獲得を行っているのか、動向を追った。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太幹哉、西脇毅、小野寺つぐみ、加瀬惇也)

【データ1】2014年度通期国内MVNO市場規模の推移(2015年3月末時点)― 独立系MVNO の回線契約数は926 万回線に拡大

MM総研は国内MVNO市場の2015年3月末実績をまとめた。2015年3月末時点のMVNO回線契約数は前年比105.7%増の3,045万回線。独立系MVNOの回線契約数は926万回線となった。回線種別ではBWAWiMAX/AXGP)が最多で、前年比160.6%増の1,892 万回線。独自サービス型SIMの回線契約数は326万回線で、モバイル市場全体でのシェアは1.8%となった。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/石塚昭久)

【データ2】ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(2015年3月末時点)― 2014年度のFTTH 純増数は133.0 万件と前年度を下回る

MM総研は2015年3月末のブロードバンド回線事業者の加入件数を調査し、結果をまとめた。2015年3月末時点のFTTH光回線サービス)の加入件数は2,664.7 万件で、2014年度(2014年4月~ 2015年3月)の年間で133.0万件増加した(伸び率は5.3%)。一方、2013年度と比較して年間純増数は9.5%減少した。スマートフォンをはじめとする高速モバイル通信の普及拡大や固定ブロードバンドの普及率の高まりに伴い、FTTH 加入者の純増数および市場成長率は年々鈍化している。NTT 東西が提供する光回線のサービス卸(光コラボレーションモデル)については、2015年2月以降の開始となったため、2014年度の加入状況に与える影響は限定的だった。2015年度についても、光コラボレーションモデルは既存のFTTH利用者の転用(サービス変更)を促すものの、新規需要創出への貢献は少なく、2015年度末のFTTH 契約者数は2,774万件(年間純増数109万件・伸び率4.1%)を予測する。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/加太幹哉)

【データ3】2014年度通期国内タブレット端末出荷概況― 出荷台数は前年度比24.2%増の929万台、2015年度は初の1,000万台突破

MM総研がまとめた2014年度通期(2014年4月~ 2015年3月)の国内タブレット端末出荷台数は929万台となった。メーカー別シェアではAppleがシェア43.9%で5年連続1 位を獲得するも、OS別台数シェアではAndroidが45.7%で2年連続1位となった。2015年度通期は前年度比15.2%増の1,070万台、2018年度は1,360万台と予測する。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/中村成希、篠崎忠征、春海藍)

【データ4】スマートフォン契約件数および端末別の月額利用料金の概況(2015年3月末時点)― スマートフォン契約数は6,850万件、契約数の54.1%で前年度比7.1%増

MM総研は独自に分析する市場データとユーザー調査を基に2015年3月末の携帯電話端末契約数および月額利用料金に関する調査結果を発表した。2015年3月末時点でのスマートフォン契約数は6,850万件で、端末契約数の54.1%を占め、前年度比7.1%増という結果であった。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/篠崎忠征)

【トレンド1】企業の課題を解決するソリューションを強化― PBX ・ビジネスホンベンダーの動向②

景気回復傾向が強まり企業の設備投資意欲も好転の兆しを見せている。PBX・ビジネスホンベンダー各社は、セキュリティ対策、コンプライアンス対応、スマートフォンとの連携といった、企業からの要望に応える機能を強化し、リプレイス需要の取り込みと新たな需要の獲得を狙っている。本号では、SOHOや中小規模オフィスから大規模オフィス向けまで幅広いニーズに対応したラインナップを揃えるNTT東日本・NTT西日本、サクサ、日立情報通信エンジニアリングの取り組みについてレポートする。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/渡辺克己、西脇毅)

【トレンド2】“準天頂衛星システム”と“セキュリティ”、具体的事例をもとに講演― 「Interop Tokyo 2015」

ICT技術が集まる代表的なイベント「Interop Tokyo2015」が6月10日から12日まで幕張メッセで開催された。今回のテーマは「― Endless Possibilities ― ここから広がる“コネクテッド・エコノミー”」。最近話題になっている準天頂衛星システムとセキュリティに着目し、会場をレポートする。
(ネットワーク・ソリューション研究グループ/小野寺つぐみ、加瀬惇也)

【ヒト型ロボット最前線⑤】一家に1 台ロボットがある時代をめざすロボットキャリア事業 ― DMM. make ROBOTS

今後、家庭にも多くのロボットが浸透して人間と共存することになるだろうが、未来に向けてDMM.com(本社:東京都渋谷区、松栄立也代表取締役)が積極的な動きを見せている。家庭にロボットを浸透させるための同社の取り組みについてリポートする。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/水品直毅)

【追跡! IT ベンチャー㊿】新国際標準規格xAPI 仕様の純国産e ラーニングシステムを開発― (株)ジンジャーアップ

2013年、従来のeラーニング用コンテンツ作成の世界標準規格SCORM に代わる新たな規格「Experience API(以下xAPI)」が策定された。SCORMが持つ学習教材履歴管理機能に限らず、多種多様な経験に関する情報を記録・検索・抽出するための仕様だ。eラーニング分野だけに留まらないさまざまな分野のビッグデータを活用する新たな手段として期待されている。そのxAPI仕様に基づいたLRS(Learning Record Store)ソリューションを国内で初めて開発したのが(株)ジンジャーアップ(本社:東京都墨田区、井手啓人社長)である。xAPIにかける同社のソリューション戦略は将来の社会変革も視野に入れる。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/横田英明)

【イベントレポート1】スマートウォッチ普及を跳躍台に― 「Samurai Venture Summit」でベンチャー経営者3 人が講演

ベンチャーのインキュベート事業を手掛けるサムライインキュベート(東京都品川区)は4月25日、“Look to the future!!”『未来』をテーマにIoT、ロボット、ドローン、3Dプリンター、人工知能など最先端技術にフォーカスしたイベント「Samurai Venture Summit」を開催した。その中で「日本発IoT セッションスマートウォッチの普及によって変わる未来」と題して、日本でスマートウォッチとスマートウォッチ用のアプリを開発している担当者たちが登壇した。登壇者は3人。メイドインジャパンを売りにスマートウォッチを開発しているヴェルト(東京都世田谷区)の代表取締役CEO 野々上 仁氏。ソニーの新規事業創造部に所属し、電子ペーパーを使った腕時計「FES Watch」を開発している杉上雄紀氏。「1秒でコミュニケーション」をコンセプトにスマートウォッチアプリを開発している株式会社ネイン(本社:東京都渋谷区)の代表取締役兼CEO山本健太郎氏だ。
(クラウド&モバイル・ソリューション研究グループ/平澤悠花)

【イベントレポート2】「人中心の技術革新を基本に」と田中新社長― 富士通創立80 周年のイベントで新旧社長が講演

富士通は5月の14日と15日、東京国際フォーラムを会場に単独主催イベント「Fujitsu Forum 2015」を開催した。14日の基調講演では山本正社長と次期社長の田中達也副社長(15年6月末に社長就任)がそろって登壇し、今後の事業戦略について説明。田中氏は「生活はICTなしには成り立たない。富士通は人を中心に置いたICT、Human Centric Innovation を基本に置く」と抱負を語った。講演後には内外のアナリストを相手にしたトップ会見が開かれた。
(主幹研究員兼M&D Report 編集長/高野始)

【IT業界の深層流】マイナンバーで企業認証が急増…

内容は本誌参照ください

【IT道標】通信建設業界の次なる一手とは

内容は本誌参照ください

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