セキュリティコンサルティング市場の動向(2004年 09月号 No.99)

【特集】03年度は74億円、05年度は190億円規模に急拡大― セキュリティコンサルティング市場の動向

03年5月、個人情報保護法が成立した。各企業は、義務規定が施行される来年4月までに体制整備と意識浸透を図らなければならない。だが、日本企業の個人情報保護の意識や対応体制は、まだ不十分で、その対策は一朝一夕にできるものではない。また法案が事業者の自主的自律的な高いレベルでの個人情報保護を期待するといった性格をもつ点から、それぞれの業界や事業特性、取り扱う個人情報に相応した適正な自主規制を考案していくことが必要となる。そうした中、昨今セキュリティコンサルティングというサービスが注目を集めている。個人情報の取り扱いに関する体制整備等を、第三者的な視点を交えて構築していくサービスである。

【データ1】ユーザーの3人に1人は電波状態に不満、小型基地局増設が急務に― 携帯電話の電波接続状況(不感エリア)調査

MM総研は、携帯電話ユーザー約1,300人に対する電波接続状況アンケート調査を実施した。その結果、携帯電話ユーザーの約3人に1人(37%)が電波状態に不満(大変不満+少し不満)を感じており、サービスエリアや品質の改善を望んでいることが判明した(データ1)。中でも、NTTドコモの第3世代(3G)携帯電話サービスであるFOMAに関しては、53%のユーザーが電波状態に不満(大変不満+少し不満)を感じている。FOMAやCDMA2000 1xなど、3G携帯電話利用者はここへ来て爆発的に増加しており、ネットワークインフラの整備・拡張が今後ますます急務となるであろう。

【データ2】総出荷は288万5,000台で前年同期比4%増― 04年度パソコン1Q出荷実績

04年度第1四半期( 4~6月) の国内パソコン出荷台数は、前年同期比4%増の288万5,000台と5四半期連続で、前年同期を上回った。しかし、ルート別に前年同期比を見ると、企業・官公庁向けを中心とする「その他ルート」向けの出荷台数が、前年同期比8.3%増の162.5万台と好調に推移しているのに対し、個人向けを中心とする「店頭ルート」向け出荷は、前年同期比1.2%減の126万台と伸び悩んだ。PC市況は、7~9月期に入っても「企業市場は堅調、個人市場は伸び悩み」といった傾向が続いており、特に個人市場では、アテネオリンピック期間中の伸び悩みが懸念されている。

【トレンド1】連載・ネットビジネス46― インターネット上での自分の分身「アバター」で交流を!

㈱TAON(タオン)が運営する「Cafesta(以下カフェスタ)」とは「アバター」という自分の分身を用いて、会員同士で交流を楽しむ国内最大のコミュニケーションポータルサイトである。02年7月にサービスを開始。わずか1年7ヵ月後の04年2月には会員数100万人を突破。現在(04年7月末)は120万人と順調に会員数を伸ばしている。このポータルサイト「カフェスタ」の人気の秘密に迫る。

【トレンド2】連載・デジタル家電の行方3― 主要デジタル家電の購入意欲調査 ~液晶TV、プラズマTV、DVDレコーダー、デジタルカメラ

弊社が5月上旬に行なった12,768名を対象とした消費者アンケートによると、今後購入予定のデジタル家電は、薄型TV37.7%・DVDレコーダー38.3%・デジタルカメラ25.9%となった(データ1)。このうち、薄型TVを液晶TVとプラズマTVにわけてみると、液晶TV23.4%、プラズマTV14.3%と大差で液晶TVの購入意欲の方が高いという結果となった。また、新3種の神器の内、デジタルカメラは他の2つと比較してかなり普及率が高いにも関わらず、25.9%と高い購入意欲を維持した。理由としては第一普及期が早かったために、一足早く買い替え需要が発生していると考えられる。また、液晶TV・プラズマTV合わせても37.7%と僅差ながらDVDレコーダーの38.3%には及ばす、DVDレコーダー人気の高さを裏付ける結果となった。

【トレンド3】これからの課題は利便性と新機能― 個人向けIP電話の今後を占う

インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)が提供しているIP電話サービスの加入者は、ブロードバンド回線の普及に比例して、その数を着実に伸ばしている。今回、MM総研では大手サービス事業者にヒアリングを行うと同時に、現在ブロードバンド回線を利用するユーザー1,000人にアンケートを行い、今後の市場の動向を探ってみた。

【対談1】ブロードバンド・ユビキタス・ソリューションで新市場を開拓― 日本SGI株式会社 和泉 法夫 代表取締役社長 CEO

日本SGIの源流は3次元グラフィックスサーバーの専門会社、米国シリコングラフィックス(現SGI社)の日本法人だが、現在では業態は大きく転換している。米SGI製品も販売するが、むしろ世界の最先端に躍り出た日本のブロードバンドに見合った関連製品を日本で独自開発し、市場を開拓。このノウハウの蓄積を活かして、国際市場を切り拓く挑戦的な戦略を描いている。資本構成もNECが40%、NECソフトが20%で過半を占め、米SGIは40%に過ぎない。「日本発」の国際企業へと舵を転換する和泉法夫社長に、新たな日本SGIの戦略を聞いた。

【対談2】「ソフト商社」から「総合パソコンショップ」へ― 株式会社ベクター 梶並 伸博 代表取締役社長

インターネットを通じて商品を販売するネット・ビジネスの中で、だれもが考えたサービスとして「ソフトウェア販売」がある。しかし、ソフト開発メーカー自身がこれを手がける以外、「中間流通業者」での成功例はなかなか出現しなかった。唯一、例外は㈱ベクターである。株式公開に成功し、収益力をつけた同社への関心は高まっている。しかし、変遷の激しいネット・ビジネスの世界である。成功の状況が見えてきたときには、すでに新しいビジネス環境が生まれつつある。ベクターの梶並社長も、すでにネットワークを通じたソフトウェア販売は第2ステージに入ったと断言した。

【経営1】シスコとの連携強化で、統合IPソリューションを提供― 日本IBMのネットワーキング・サービス

ITと通信のソリューション融合が進む中で、IBMは次世代の企業向けネットワークキング・サービスの一つとして、「IPコミュニケーション」を打ち出した。通信機器最大手のシスコシステムズとの連携強化を図り、世界規模で音声・ビデオ・データを統合したソリューションの展開を図る。ハードやソフト製品、システムコンサルから、構築・運用・保守まで「e-business」に関るあらゆるサービスを提供するなかで、日本IBMが提供するネットワーキング・サービスはどのような特徴をもっているのか。その強みと今後の狙いを追った。

【経営2】<Market診断1> 王者「iPod」の新商品登場で市場はさらに白熱か― デジタルオーディオプレイヤー市場の動向

かつてはユーザー層が限定されていたデジタルオーディオプレーヤー市場の成長が止まらない。03年暦年では対前年比75%増と大きく市場は拡大。この夏商戦では、注目の新製品が続々と登場するなど、今、最も熱いデジタルオーディオプレーヤー市場に迫る。

【経営3】<Market診断2> 相互利用も進み、利便性が拡大― 交通系非接触型ICカードの動向

非接触型ICチップ「FeliCa(フェリカ)」搭載の携帯電話がNTTドコモから発売され、「おサイフケータイ」のサービスが始まった。JR東日本は、05年秋には「モバイルSuica」のサービスを開始するとしている。一方、関西では、阪急電鉄、能勢電鉄、京阪電鉄の3社が「PiTaPa(ピタパ)」を8月1日から導入している。また、「Suica」とJR西日本の「ICOCA(イコカ)」が、8月1日から相互利用が可能となるなど、交通系の非接触型ICカードサービスの利便性が拡大してきている。

【IT道標】デジタルモバイル機器市場の盛衰

デジタルモバイル機器市場はここ数年で急拡大してきた。一昔前までユーザーが持ち歩くエレクトロニクス製品と言えば、せいぜい携帯ラジオかウォークマン程度だったが、その後、携帯電話サービスの普及によって、今では8,000万人以上のユーザーが小型携帯端末を持ち歩くようになった。携帯電話に加えてユーザーが所有するモバイル機器は、ノートパソコン、デジタルカメラ、電子辞書、ポータブルオーディオなど盛りだくさんだ。03年度の国内デジタルモバイル機器市場は、主要9製品合計で7,700万台(国内出荷台数)。02年度は6,500万台であり、伸び率は18.5%ということになる。

【速報ニュース】パソコンよりエアコン?― 季節要因に泣かされるパソコン販売だが・・・

個人向けPCの出荷が振るわない。4月から5月の連休までは好調な販売が続いていたが、連休明け以降に失速。4~6月期の個人向けパソコンの出荷台数は、好調な企業向け出荷と対照的に、前年同期割れとなった。
個人向けパソコン出荷が振るわなかった原因として、真っ先に挙げられているのは「暑さ」。6月以降はご周知の通り、記録的な猛暑が続いており7月23日には、東京都で最高気温39.3度を記録。6月のボーナス商戦ではエアコン販売が活況となったため個人消費がエアコンに流れた。日本電気大型店協会( NEBA)の月次販売統計によると、6月単月のエアコン販売金額は、前年比120.7%、台数では124.9%と大幅に伸びている。
 この他、不調の原因として指摘されているのが薄型大画面TVやHDD+DVD一体型レコーダーなどデジタルAV機器に需要が流れたという説。アテネオリンピック直前の商戦期である6月にDVD・HDD一体型レコーダーや薄型大画面テレビのプロモーションに販売店が注力したことは確かで、パソコンにはなかなか「売り」の力が入らなかったことも影響しているだろう。
 しかし、果たしてパソコン夏商戦の不振は猛暑のせいだけだろうか?

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