タブレット導入率39.1%、電子黒板は55.1%(2015年11月号 No.233)

【特集1】文化財保護とIT 活用の流れ

日本の各自治体で文化財保護のためにIT を活用するという流れが出てきた。海外ではバチカン教皇庁図書館に保管されている手書き文献をすべてデジタルアーカイブ化して注目された例もある。日本国内での文化財保護のIT 活用の流れについて最近の取り組みを紹介する。

【データ1】電子黒板とタブレットの連携利用が進む― 2015年度公立小中学校のICT導入状況調査結果から

MM総研は全国の3万人以上の人口を抱える市区町村を対象に、2013年~ 2015年(見込みも含む)の期間に教育委員会経由で公立小学校・公立中学校に導入あるいは導入予定のタブレットおよび電子黒板の普及・利用状況についてアンケート調査を実施した。調査時点は2015年7月。テレコール調査(調査員による電話アンケート)で、全国の644団体から有効回答を得た。

【トレンド1】ICTをベースとした個人の健康情報(PHR)の利活用― クラウド時代の医療ICTの現状と課題

個人が一生涯で蓄積する健康や医療に関する情報は膨大な量となる。これらの情報をICTにより効率的に収集・保存・活用するPHR(Personal Health Record)に注目が集まっている。総務省及び厚生労働省は2015年9月、「クラウド時代の医療ICTの在り方に関する懇談会」の議論をまとめた報告書を公表。同報告書では、ICTを活用した健康・医療・介護情報の効率的な収集・活用の仕組み作りとしてPHRの普及拡大の重要性を強調している。

【ヒト型ロボット最前線⑥】かわいい外見、高いトークスキルで会話に花を咲かせる― タカラトミーのOHaNAS(オハナス)

ソフトバンクが2015年6月にPepperの一般販売を開始するなど、大手携帯キャリアを中心に民間企業もロボット事業に本腰を入れ始めた。その代表例として、タカラトミーがNTTドコモ(以下、ドコモ)と共同で開発したコミュニケーションロボット「OHaNAS」を取材した。

【ヒト型ロボット最前線⑦】言葉の意図を汲み取る、対話エンジンの進化― NTTドコモ、自然対話プラットフォーム

民間企業の相次ぐロボット事業への参入によって、日本は第3次ロボットブームを迎えている。過去のブームと異なっている点は、クラウド技術の発達によりロボットの頭脳をサーバーサイドに置くことができるようになったことだ。今回はNTTドコモ(以下、ドコモ)がタカラトミーと共同で開発したロボット「OHaNAS」(オハナス)の頭脳とも呼べる対話エンジン「自然対話プラットフォーム」を報告する。

【トレンド4】データセンターのエネルギー効率化の新たな流れ― 日本データセンター協会と東京都の取り組み

データセンターのエネルギー効率化に向け、新たな流れが世界で加速化している。日本でもデータセンターのエネルギー効率化の取り組みは日本データセンター協会だけでなく、東京都による独自の取り組みも始まっており、従来のエネルギー効率化の指標である「PUE」に加えた新しい指標作成が進んでいる。2015年10月に開催されたグローバルデータセンターサミットの講演内容から最近のデータセンターのエネルギー効率化の流れと、日本におけるデータセンター効率化の取り組みを取り上げる。

【トレンド5】地方自治体のIT 企業誘致動向(その2)― 甲信越・中部地方における現状と課題

地方自治体のIT企業誘致の現状と課題についてレポートするシリーズ第2回は甲信越・中部エリア。強みとする地場産業との連携によって特徴を持ったIT産業の育成が課題となっている。

【追跡! IT ベンチャー53】株式会社WACUL― 人工知能を利用したWeb コンサルティングシステムを開発

人工知能(AI)を利用した新しいWeb コンサルティングシステム「AIアナリスト」を開発したのが、株式会社WACUL(本社:東京都文京区、大津裕史社長)。Web サイトのアクセス解析データをもとにAI が分析から改善策の提案までを実現するシステムで、2015年4月にリリースされたこのサービスは着実に会員数を増やし、9月末時点で790社に達した。

【追跡! IT ベンチャー54】会員制の宿泊予約サービス「relux」― オンライン上の口コミなどをもとに厳選した宿泊施設を提供

旅行プランを検討する際、ホテルや旅館を探すために一度は目にするのが宿泊予約サービス。インターネット上で宿泊施設の詳細やプラン、料金を検索でき、いつでもどこでも予約可能である。「日本の贅沢を、心の豊かさに。」というコンセプトで、会員制の宿泊予約サービスを展開しているのがLoco Partners(本社:東京都港区、篠塚孝哉社長、以下ロコパートナーズ)だ。宿泊施設の選定にあたってはオンライン上の口コミなどをもとに厳しく審査、顧客の食事の好み、結婚記念日などの情報をデータベース化するなど、徹底したIT 活用がビジネスを支える。篠塚孝哉社長に取材した。

【追跡! IT ベンチャー55】株式会社INASE の検索アプリ「Gocci」― 動画でレストラン検索サービスに革命を

成熟市場のレストラン検索サービスに新たな切り口で挑むスタートアップが株式会社INASE(本社:東京都渋谷区、細川大己代表取締役)。同社が運営するレストラン検索アプリ「Gocci」(ゴッチ)は、7秒の動画で外観や内観、食べた商品などを紹介するSNS型のサービス。2015年4月にリリースしたGocciの事業計画を中心に、細川代表に聞いた。

【経営4】「スマートフォンゲーム」と「ゲーム実況」に注目集まる― 東京ゲームショウ2015

日本最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ2015」が9月17日から4日間、幕張メッセで開催され、過去最多となる480社が出展。来場者数は歴代2位となる268,446人を記録した。家庭用ゲーム機の展示会として始まったゲームショウだが、今年はスマートフォン向けゲームの展示数が全体のおよそ4割を占める一方、家庭用ゲーム機向けソフトの展示数は2割弱に止まるなど、その内容は大きく変容しつつある。また、新ジャンルとして「ゲーム実況」を前面に打ち出す出展企業が複数現れたのも今回の大きな特徴であった。

【経営5】2020年東京五輪で東京が「IoTの街」になるか― ―「Wearable TECH EXPO in Tokyo 2015 featuring IoT & VR」を開催

9月7日と8日、朝日新聞社主催で「Wearable TECH EXPO in Tokyo 2015 featuring IoT & VR」が開催された。第2回目となる今年のテーマは「身に着けて使ってつながる」。ウェアラブル端末を含むIoT(Internet of Things)と周辺領域のVR(Virtual Reality)について、この1年で①技術はどこまで進んだのか②何が問題になっているのか③スタートアップはどのようにして成長していくのか―などが議論された。とりわけ、2020年開催の東京オリンピックに向けたIoTの進化が一つの焦点になった。

【イベントレポート①】全13機種34色の端末ラインナップを発表― NTTドコモ2015年冬春モデル新製品・サービス発表会

NTTドコモは9月30日、都内で2015年冬春モデル新製品・サービス発表会を開いた。加藤 薫社長は冒頭、今年4月に新しく掲げたスローガン「いつか、あたりまえになることを」に触れ、「ドコモがめざすのは、ちょっと難しいことがみんなの当たり前になること。そんな新商品・新サービスを提供したい」と意気込みを語った。

【イベントレポート②】「かざすライフスタイル」の定着はかる― フェリカネットワークス「FeliCa Connect 2015」を開催

フェリカネットワークス(本社:東京都品川区、眞鍋マリオ代表取締役社長)は10月1日と2日、「FeliCa Connect2015」を開催、眞鍋社長とソニーの坂本和之FeliCa 事業部事業部長らが基調講演した。開発中のさまざまな形状の「FeliCa」搭載製品の展示や、関連ソリューションを開発した企業による商談会で賑わった。

【経営8】自動車などIoTの可能性を探る― KT-NET総会でトヨタ系、KDDI研などが講演

ITベンチャー企業などが組織するKT-NETが10月17日、都内で2015年度の総会を開き、自動車などに応用範囲が広がるIoT化をテーマに記念講演を実施した。

【IT業界の深層流】インターネット遮断の工夫― 内容は本誌参照ください

【IT道標】新興国でのIT案件受注拡大に向けて― 内容は本誌参照ください

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