スマートウオッチ販売台数は2年連続で減少
2024年度通期 スマートウオッチ市場規模の推移・予測
2025年06月10日
■2024年度通期の国内スマートウオッチ販売台数は343.6万台(前年度比8.6%減)
■米アップルがメーカー別シェアで引き続きトップ
■2025年度通期は382万台に回復、主要メーカーの新モデル投入が買い替え需要を活性化
ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、スマートウオッチの国内販売台数の推移・予測に関する調査を実施し、結果をまとめた。2024年度通期(2024年4~2025年3月末)の国内販売台数は343.6万台(前年度比8.6%減)で2023年度に続き減少した。2015年度の調査開始以来、2年連続の減少は初となる。
拡大基調が続いてきた市場も端末購入が一巡し、ライトユーザーの買い替えが進まなかったこと、さらにトップシェアの米アップルから新モデルの投入がなかったことが市場縮小につながった。
主要メーカーは引き続き健康を重視する高齢者層や健康経営を目指す法人の取り込み、運動を習慣化している人たちに向けたトレーニング機能や個別のスポーツに特化した機能の強化を続けている。MM総研では2025年度通期の販売台数を382万台と予測(前年度比11.2%増)。アップルの新モデルや各メーカーから健康管理機能を強化した商品が市場に投入されることで買い替え需要が活性化するものと分析する。2026年度は379万台、2027年度は368万台、2028年度は389万台と予測する。
【データ1】スマートウオッチ販売台数の推移・予測
アップルは引き続きシェア1位
メーカー別の台数シェアは、米アップルが1位となった。アップルはシェア1位を独走しているが、シェアは前年度と比べ7.7ポイント下げている。1台目を購入したライトユーザーの買い替えが進んでいないことや、2024年度はSEシリーズやUltraシリーズの投入がなかったことが要因と分析する。
2位は中国ファーウェイで、3位は中国シャオミとなった。ファーウェイは1万円以下という低価格で豊富な機能を搭載しているBandシリーズが人気だ。近年ではゴルフを中心にスポーツ関連の機能や心電図機能、HUAWEI WATCH D2に搭載した血圧測定などの健康管理機能に注力している。シャオミも5000円台で購入できるBandシリーズが好調だ。
■スマートウォッチの定義――以下全てを満たす
①スマートフォン、タブレット端末、PCのいずれかと連携可能な端末
②腕につけて利用する時計型、またはバンド型(トラッカー)の端末
③活動量計測機能(ライフログ)を有する端末
※活動量計測機能:歩数、歩行距離、消費カロリー、心拍、睡眠など、いずれかの機能
■有料レポートについて
市場規模のほか、ウェブアンケートの結果分析として端末の平均購入金額や購入場所、購入時の重視ポイントなどを有料のマルチクライアントレポートとしてまとめています。詳細については以下のお問い合わせ先よりご連絡ください。
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■MM総研について
株式会社MM総研は、ICT分野専門の市場調査コンサルティング会社です。日本におけるデジタル産業の健全な発展と市場拡大を支援することを目的として1996年に設立し、四半世紀近くにわたって経験と実績を重ねてきました。ICT市場の現状と先行きを的確に把握する調査データに加えて、新製品・新サービスを開発するためのコンサルティングサービスも提供しています。
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