タブレットの利用実態調査(2018年4月)

2018年04月19日

■ タブレットの購入経験比率は3割、複数台購入経験者は7.6%

■ 1日のタブレット平均利用時間は72.2分

■ 利用端末を他人に薦める度合いを示すNPS(ネット・プロモーター・スコア)は全体で-46.1

  メーカー別ではMicrosoftが-25.0で最も高い

■ タブレットの再購入意向は約70%


 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は個人を対象にタブレットの購入・利用に関するWEBアンケートを実施し、4月19日調査結果を発表した。調査時点は2018年4月。

購入経験者は約3割、複数台購入経験者は7.6%

 タブレットの購入経験についての質問では、回答者の29.7%が「1台以上の購入経験あり」と回答した。購入台数別にみると、「1台」22.1%、「2台」5.1%、「3台以上」2.5%となり、複数台購入経験者は7.6%となった。

タブレット購入時の参考情報ではインターネットと店頭スタッフが大きく影響

 タブレットを購入した際、参考にした情報について質問した結果では、「インターネット」が最も多く、次いで「メーカーのホームページ」、「店員の話」の順となった。

 購入時に「重視したポイント」を複数回答してもらい、このうち「最も重視したポイント」をひとつだけ回答してもらった結果では、最も重視したポイントの上位5つは「価格(製品価格+月額通信費)」、「メーカー」、「ディスプレイのサイズ」、「CPU性能」、「デザイン・色」となった。「詳細なスペック項目」を重視した回答は上位にランクインしなかったが、スペックのなかで唯一CPUが4位となった点が興味深い。

1日の平均利用時間は72.2分。「インターネット検索」「動画視聴」が多い

 タブレット所有者を対象に、1日のタブレット利用時間について質問した結果、最も多かったのは「(30分超)1時間」となった。次いで「15分」、「(15分超)30分」と続いた。「1時間」までの累計が約6割となり、加重平均により算出した平均利用時間は72.2分となった。

 タブレットで利用している機能・サービスについての質問では、「インターネット検索」、「動画視聴」、「メール・メッセージ・スタンプ」、「地図・ナビゲーション」、「オンラインショッピング」の順となった。

全体のNPS(ネット・プロモーター・スコア)は-46.1。メーカー別はMicrosoft -25.0が1位

 タブレット所有者に対し、現在利用している端末を家族や知人への推奨度を0点(全く薦めたくない)~10点(非常に薦めたい)の11段階評価で質問してNPS(ネット・プロモーター・スコア:※1)分析を行った。

 全体でみると1~6点を選択した回答者(「批判者」に分類)は56.1%、7~8点を選択した回答者(「中立者」に分類)は34.0%、9~10点を選択した回答者(「推奨者」に分類)は10.0%となった。その結果、タブレット所有者全体の全体のNPSは-46.1となった。

 利用メーカー別のNPS分析では、Surfaceシリーズを展開するMicrosoftが-25.0で1位。2位はiPadシリーズを展開するAppleが-33.1と続いた。

※1:NPS(ネット・プロモーター・スコア)=(「推奨者」-「批判者」)×100で算出。-100~100の値を取りうる

タブレット購入経験者の約70%が再購入に前向きの意向

 今後のタブレット再購入意向について質問した結果、「購入したい」「どちらかといえば購入したい」合わせて約70%のユーザーが再購入に前向きの意向を示した。

 NPS算出における「推奨者」「中立者」「批判者」の3分類別に再購入意向を分析すると、「推奨者」は再購入意向(特に「購入したい」)の比率が高く、再購入時に最も重視したいポイントとして「メーカー」が1位となった。やはり、利用端末を他人に薦めたいと考えているユーザーほど、メーカーに対する愛着が強いようだ。
 

今後のタブレットはエンタメおよびビジネス・学習の両面での活用範囲拡大が期待

 今後のタブレットは、①ストリーミング動画・スポーツライブ配信・電子書籍/電子コミックなどのコンテンツサービス拡充と通信環境の進化によるエンタメ端末としての価値向上 ②今年度以降の発売が見込まれるARM版Windows10搭載によるビジネス・学習用端末としての活用――の2点から新しい活用シーンによる需要拡大も期待できるだろう。


※アンケート調査の集計・分析レポートを4月下旬発刊予定



■ ユーザー調査概要
【調査方法】 WEBアンケート調査(プレ調査:24,611件/本調査:1,566件)
       本調査対象はタブレット購入経験者
【調査時期】 2018年3月 


 ※NPSはベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。

 


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