IIJ、企業の併用クラウドを一元化、自動管理するシステム開発

――運用コスト80%削減 第一弾はAzureに対応

2017年03月13日

 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は3月13日、複数のクラウドを併用するユーザー企業がクラウドごとに管理するシステムを統合して、自動管理する「IIJ統合運用管理サービス」を4月1日から提供開始すると発表した。同サービスを導入すれば運用コストは80%削減されるという。

 IIJが提供しているクラウドサービス「IIJ GIO」のユーザー企業のうち、73%が他クラウドと併用している。オンプレミスや複数のクラウドを利用するマルチクラウドの利用が進んだことにより、個別のサービスによってシステム環境が異なるサイロ化が進行。この結果、個別システム環境ごとに課題が発生し、運用コストの上昇につながっているのが実情だ。

 IIJ統合運用管理サービスでは、企業が運用している複数のクラウドの管理を一元化する。これにより、管理サポートを統合、クラウドごとに発生するアラートの処理も一元化できるという。統合されたアラートは、IIJが蓄積してきたクラウド運用ノウハウによって、処理の必要のないアラートを排除したり、重複は削除したりしたうえで必要に応じてメールを送るなどの自動処理まで対応が可能。同社によると、運用コストは80%減少し、対応スピードは2倍にアップする。

 第一弾として、Microsoft社が提供しているAzureとIIJGIOの連携に対応する。その他Amazon社のAWSなどのクラウドとは順次対応していく計画。

 

■リリース

http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2017/0313.html

 

<図①>システム概要
システム概要

<図②>サービス導入による主な効果
サービス導入による主な効果