OpenAI、「ChatGPT-5」を発表
―――博士号レベルの次世代AIモデル
2025年08月08日
米OpenAIは8月6日、次世代の大規模言語モデル「ChatGPT(チャットGPT)-5」を正式に発表した。これまでのGPTシリーズを大きく上回る性能を持ち、サム・アルトマンCEOは「GPT-5は博士号の専門家レベルの知識と思考力を持つAI(人工知能)」という。質問の内容に応じて「即答モード」と「深い推論モード」を自動で切り替える機能を新たに搭載し、単純な質問には瞬時に回答し、複雑な課題には時間をかけて論理的に考えることが可能となった。
また、画像や音声、図表などの非テキスト情報も高精度で理解できるようになり、例えば、契約書の写真からリスクを抽出したり、グラフ画像から売り上げの傾向を分析したりするなど、ビジネス現場での活用が期待される。さらに、最大40万トークン(約500ページ分)という圧倒的な長文処理能力を備えており、企業の法務・経営・研究分野での活用が見込まれている。
誤回答の発生率は前モデル比で約45%減少し、できないことは「なぜできないか」を明確に説明する設計となっており、信頼性も大幅に向上した。開発者向けには「GPT-5」「GPT-5-mini」「GPT-5-nano」の3種類がAPIで提供され、用途に応じて推論の深さや応答速度を調整できる柔軟性も備えている。
<Webサイト>
https://openai.com/ja-JP/gpt-5/
(曽我)