トヨタ ビッグデータ活用などで共同開発相手を公募

――――クルマのIoT化にらむ

2016年12月07日

 トヨタ自動車は12月7日、自動運転などクルマのIoT化に対応して同社のビッグデータ資産などを活用した共同開発パートナーを公募すると発表した。大手企業、ベンチャービジネスのほか大学・研究機関、個人など幅広い分野から革新的なプロジェクトを掘り起こす考えだ。募集期間は2017年2月まで。

 広く開発パートナーを募るという意味からオープンイノベーションプログラム「TOYOTA NEXT」と名付けた。従来、自前主義の開発姿勢をとってきた同社だが、ネット社会がビジネスに浸透するなかで「自動車の常識を覆すような革新的なアイデアを取り込みたい」(村上秀一トヨタ自動車常務役員)という。中長期的には開発パートナーと資本あるいは業務提携することも視野に入れる。

公募するテーマは5本あるが、目玉は「トヨタの保有するデータを活用したサービス」。クルマの位置情報など路上を運行するトヨタ車が発信する膨大なセンサー情報を活用するプロジェクトだ。クルマのIoT化の核心技術となる。

 

関連サイト https://toyotanext.jp