KDDIとNICT、高性能日本語汎用LLMを共同研究

――ハルシネーション抑制技術などを開発

2024年07月02日

KDDIは2024年7月1日、国立研究開発法人情報通信研究機構(東京都小金井市、徳田英幸理事長、以下NICT)と大規模言語モデル(LLM)に関する共同研究を開始した。NICTがこれまでに蓄積した600億件以上のWebデータと、KDDIが開発したハルシネーション(幻覚)抑制技術やマルチモーダル(複数手段)AI技術を活用する。

 

LLMの利用にあたっては、事実と異なる内容や脈絡のない文章などが生成されるハルシネーションや、地図情報の活用が難しいことなどが課題となっている。両者は日本語汎用LLMの傾向に合わせたハルシネーション抑制技術と、地図画像や建物情報などのマルチモーダルデータを読み取るAI技術を開発することで、LLMの信頼性向上につなげる。

 

KDDIは今後、開発したLLMを通信事業者の顧客応対などに活用し、問題が発生している設備やエリアを迅速に把握するなど、通信品質の改善につなげることを目指している。

 

出所:KDDI

 

<プレスリリース>

https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-154_3422.html

 

(小池)