ドコモ2016年冬春 新サービス・新商品発表会

――低価格のドコモオリジナルスマホ「MONO」が登場

2016年10月19日

 10月19日、NTTドコモが2016年冬春 新サービス・新製品発表会を開催した。新サービスとして「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」や「ケータイパック」などが発表された。新端末は13種類で、リーズナブルな価格設定のドコモのオリジナルスマホ「MONO」や、SONYからはハイエンドスマートフォン「Xperia XZ」、LGから多機能な「V20 PRO」などが発表された。また、携帯電話ネットワークとドローンを活用した実証実験の取組み「ドコモ・ドローンプロジェクト」の開始を発表した。

 

 新サービスの「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」は、今回発売するLTE対応の「ドコモケータイ」に合わせた国内音声定額プラン。月額1,200円で5分以内の音声通話を回数無制限で利用できる。併せて発表された「ケータイパック」は2段階パケット定額プランで、月額300円から上限4,200円で利用できる。両サービスとも10月21日から提供を開始する。

 

 新端末13機種は、スマートフォンが7機種でフィーチャーフォン5機種、Wi-Fiルーターは1機種だった。
 ドコモによる新たなスマホブランドである「MONO」は、「もの」、「ひとつの」、「ドコモの」という意味が込められており、フィーチャーフォンからスマホへの移行を検討しているユーザーをターゲットとしている。端末価格は約3万円だが、端末購入サポート(12カ月間の利用条件)適用で一括購入の実質負担額は約650円となる。スマホ初心者にもやさしい価格でありながら、必要十分な機能・操作性を備えた端末となっている。製造したメーカーはZTEで、12月上旬に販売予定。
 「Xperia XZ」はスマホ初の5軸手ぶれ補正技術を搭載している。MP3などの圧縮音源も独自機能である「DSEE HX」によるアップスケーリングで、ハイレゾ相当の高音質が楽しめる。11月上旬に販売予定。
 「V20 PRO」はデュアルカメラを搭載しF値1.8の高精細さと135°の広角撮影を実現。また、音響ブランド「Bang and Olfsen」との共同チューニングも行い、高音質を訴求する。2017年2月発売予定。

 

 携帯電話ネットワークとドローンを活用した「ドコモ・ドローンプロジェクト」の発表に加え、日本初のセルラードローンを活用した買い物代行サービスの実証実験を開始することを発表した。実験エリアは、福岡市内の「能古島」内と、同島と九州本土間の約2.5kmで、電話で依頼を受けた商品を自宅まで配達する。11月から実験を開始し、検証を行った後2018年度の商用化をめざす。

 

「MONO」を披露する吉澤和弘 代表取締役社長とゲストの高畑充希さん

 

ドコモのオリジナル端末「MONO」

 

携帯電話ネットワークからの遠隔制御によるドローンの飛行デモも行われた