生成AIでもGlobalLogicから展開狙う
――「Hitachi Investor Day 2024」でデジタル戦略を説明
2024年06月17日
日立製作所は2024年6月11日、投資家向け説明会「Hitachi Investor Day 2024」を開催した。2024年度に中期経営計画の最終年度を迎える。各セクターのリーダーが、中期経営計画の進捗と次期中計に向けた戦略を説明した。
IT事業を担うデジタルシステム&サービス(DSS)セクターは2024年度、2兆7000億円の売上高を見込む。当初2024中期経営計画で掲げていた2兆6000億円を上回る計画だ。DSSセクターを統括する德永俊昭副社長は「DSSセクターはLumadaの成長を引っ張ってきた。今後も持続的な成長を目指す」と話した。
日立が2021年に買収した米ITベンダーGlobalLogicは日立グループ内でのシナジー効果による売上高が2023年度は前年度比2倍以上に増えるなど、持続的に成長していると強調した。生成AI(人工知能)の取り組みでも、GlobalLogicは500件以上の導入実績があり、約1万人のAIエンジニアを活用する。国内でも金融業界で導入検討が進んでいるという。
グリーン戦略、コネクティブ戦略においてもセクター間の連携を強めて、日立のIT・OT・プロダクトのシナジーを発揮すると強調した。
(正置)