米NVIDIA、 GPUプラットフォーム「Blackwell」を発表

――――AI性能は30倍、エネルギー効率は25倍に

2024年03月19日

米半導体大手のNVIDIAは3月18日(現地時間)、AI(人工知能)向けGPU(画像処理半導体)プラットフォーム「Blackwell」を発表した。Blackwellは兆単位のパラメーターをもつ大規模言語モデル(LLM)でリアルタイム生成AIの推論機能を最大30倍、エネルギー効率を同25倍に高めたという。

 

プラットフォームに搭載する「GB200 Grace Blackwell Superchip」は、従来品と比較してAI向けの作業で5倍の処理能力を発揮する新GPU「B200」2基とGrace CPU1基を組み合わせたものだ。

 

BlackwellにはハイエンドなAIスーパーチップや第2世代 Transformerエンジン、第5世代 NVLink、RASエンジン、セキュアAI、解凍エンジンの6つの技術を組み込んだ。これらの技術を組み合わせることで、AIモデルの高速化をはじめ、エネルギー効率化、セキュア化を実現した。

 

Blackwellはデータ処理やエンジニアリングシミュレーション、電子設計自動化、薬物設計、量子コンピューティング、生成AIなど多くの分野での活用が期待されており、Amazon Web Services、Dell Technologies、Google、Meta、Microsoft、OpenAI、Oracle、Tesla、xAIなど米テック企業を中心に採用されることが予想される。



(写真)GB200 Grace Blackwell Superchip

<プレスリリース>
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-blackwell-platform-arrives-to-power-a-new-era-of-computing

(長尾)